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2021年1月6日 8時0分
番外編「七草のひみつ」
 
祈りのカタログ・番外編
「七草のひみつ」




 今年は七草粥をいただきましたか?
 まだと言う人も来年のお正月までには……ぜひ七草粥のことを知っておいて下さい。

※ 七草粥については用語解説の記事も併せてご覧ください。
  (七草粥で若返る!? 「三魂七魄」についてや、六日の晩から行う魂は活力を得るための料理方法についてなど記載してあります。)

 正月七日は七草粥を食べる日です。豪華なおせち料理を食べ過ぎたので胃に優しい……七草粥を食べる……と言うのは間違いですよ。

 胃に優しいかどうかは別として……おせち料理は豪華な食事のことではありません。


——お正月に包丁を使ったり台所に立つのを休む……。


 と言う意味から、三賀日に食べる料理を作って保存しておいたのです。しかもお正月にだけ食べるものでもありません。節句ごとに食べる料理を〈おせち〉と呼ぶのです。
 だから、食べ過ぎたからと言って……七草粥で、どうこうなるものではありません。


 昔は、六日に七草を摘み、翌日の朝に粥に入れて食べていました。

 この正月六日の夜から翌日の朝にかけてを〈六日の年越し〉と呼び……元日からずっと続いてきたお正月の行事を終える日としました。つまり、松の内の最後の日を祝う日なのです。
 松の内……最近では、あまり耳にすることのない言葉ですねぇ。お正月にしめ飾りをして祝う期間を〈松の内〉と呼びます。
 
 
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七草の草の名を唱えるだけで、祓い清められる!

後半には、
「七草」の習慣に込められた陰陽師の技法。七草の祓いのひみつについて、解説が記載されています。
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2018年12月4日 19時0分
第16話「たくさんのネコが見ていた」
 
祈りのカタログ・完全版
第16話「たくさんのネコが見ていた」




 幽霊や、神さまが生まれることを、「生みなす」と言います。
 これは、「生まれた」と言う言葉を使うのではなく……また、「生まれる」と言う言葉も使いません。
 それは、まさしく、生みなすからです。
 
 この「生みなす」とは、「生まれて、そのものなる」と言う意味です。
 ですので、ただ生まれただけでは……生まれたことには、ならないのです。
 人は、生まれたら……それが、例え、どんな人でも……「物心」と言うものが、宿ります。
 
 物心のない人は、いませんね?
 これは、余談ですが……私の場合、物心がついた瞬間を覚えていて……それはとても、不思議な体験でした。
 ふと、気がつくと……私はまだ、幼な子で……ベビーベッドの中から、天井を見ていました。
 
 そこには、くるくるまわる……あの赤ちゃん用の、回転玩具(これの名前は知りません)が……くるくると、楽しいげな音を立てて、回っていたのです。
 その音に、まるで合わせるかのように……たくさんのネコたちのシッポが……ゆらりゆらりと揺れていました。
 
 そして、私が寝かされているベビーベッドのまわりに……どこから入ったものか……たくさんのネコたちが集まって、この私の顔を……まるで、神妙に、祈るように……じっと見つめていたのです。
 窓が開いていたので……たぶん、そこから入って来たものと思います。
 
 しかし、当時の私にとっては、そのネコたちが……まさしく、生まれてはじめて見た……記憶に残った、知性を持つ、何か……だったのです。
 
 
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後半には、
子供の頃の話、「ものごころ」について、「憑依と頼み」について、「お中元」「はっさく」「踊る祈り」についてが紹介されています。
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2018年11月27日 19時0分
第15話「古語しか通じない」
 
祈りのカタログ・完全版
第15話「古語しか通じない」



 祈りの書式を、踏まえた後……所定の祈りの手順で祈って……はじめて、祈りの内容が、指定された所へ届きます。

 では、その祈りは……いつたい何に……あるいは、どこに、届くのでしょう?


 もし、「神」に祈るなら、その祈りは神に届きます。
 
 もし、「仏」に祈れば、その祈りは仏に届きます。
 
 しかし、実際は、神仏に届く前に……「祈りを聞くモノ」の耳に届き……その後、祈りの内容が選別されて……最終的に、しかるべき場所へと配送されます。
 
 何だか、こう書くと……荷物でも届けるような感じがしますが……祈りは、まるで、荷物のような配送システムを持つのです。
 
 これは、まぁ、そう言う風に、仮定するならば……と言う意味でしかありませんが……このような考え方をすると、とても、理解し易いと思うのです。
 
 
 人が、心から祈る時……まず、その祈りの内容は「無視」されます。
 
 祈りの書式や、手順だけで……届けるかどうか、選別されます。
 
 これを、荷物と仮定すると……コンビニに荷物を持ち込んで、レジの人に、
 
「どうか、この荷物を、届けてください。」とだけ言っても、
 
「この書類に記入してください。」と言われ、すぐには届けてくれません。
 
 所定の書類に記入し終えると……次は、書類の確認をして、内容を聞かれ……最後に、料金の請求が来ます。
 
 祈りも、これと同じ形式ですが……しかし、祈りの場合は、ちょっとだけ、内容が違います。
 

 どこが違うのか……と言うと、例えば、
「どうか、この願いを、届けて下さい」と祈ったら……その多くは、無視されるのです。
 
 そして、まるで、
「祈りの言葉の形式が、違いますので、言い変えて下さい」と言わんばかりに……向こうの存在が、ぶつぶつと……人には聞こえない声で、つぶやきます。
 
 しかし、しょせんは、人には、聞こえませんので、
「なぜ、祈りが届かないのだろうか?」と……その理由も分からないことが、多いのです。
 
 この場合、「祈りのコンビニ」にいる、レジの店員さんが……外国人なのだと思ってください。

 
 
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後半には、
どう違うからどうすればよいのかや、人の祈りを、所定の神仏に届ける〇〇について、子供からの「神さまは、どうやって生まれたの?」と問いへの答えが紹介されています。
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2018年11月20日 19時0分
第14話「信じる力をつけて」
 
祈りのカタログ・完全版
第14話「信じる力をつけて」



 人が、「触った」と言う感触を、「現実ではないもの」にすり替えて意識した時……その情報は、手の中に作られます。
 
 手の中に作られた情報は……他の人の感覚に、影響を与えるのです。
 
 これは、つまり、
「ありもしない物を触ったと、本気で思ったら……感覚は、その感触を作り出す」と言う現象なのです。
 
 作り出された感触は、ただの情報ですので……他の人にも、伝わります。
 
 ただし、物理現象ではない為……錯覚を引き起こしているだけなのですが……この錯覚が、強くなると……現実の世界の現象に、変化を与えはじめます。
 
 ここまで、来ると……立派な「霊現象」を発生させたり、スプーンを曲げたり……はては、とんでもない出来事すら、起こるのですが……まぁ、そちらの方は、後で説明するとして……実は、このような信じられない世界は、とても身近にあるのです。
 
 ただ、常識と言う概念が、足かせとなって……見ても、見ないフリを、しているだけです。
 
 多くの霊現象は、錯覚の域を出ませんが……錯覚も、強くなれば、現実そのものを変えるのです。
 
 そこで、昔の人々は、
 
 
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後半には、
「錯覚」を強く作り出す方法、練習方法、祈りの基本が紹介されています。
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はじめまして、播磨陰陽師の尾畑雁多《おばた・かりんど》です。

 陰陽師には京都系統の「都《みやこ》陰陽師」と、播磨の国の「播磨陰陽師」の二種類の系統があります。  播磨陰陽師は、応仁の乱の時に京の都から播磨に戻った陰陽師達の子孫のことですが、播磨の国はもともとの陰陽師達のふるさとでした。

 播磨陰陽師には、夢に関してや、武術のことなど様々な伝承を持ちますが、今回はその中から「不幸のすべて」に関するお話と私が体験した不思議な体験「近世百物語」をお届けさせていただいております。



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