「指導者に必要な眼力」 | |
[塾長の考え] | |
2009年3月3日 15時38分の記事 | |
社団法人で日本将棋連盟という組織がある。そこの会長は米長邦雄さんだ。現在の名人は羽生善治。私と同い年でありながら将棋界ではスーパースターである。今も私は将棋が好きなのでたくさん指したいのだが、なかなかその時間が取れずに悔しい思いをしている。 実は私は中学生から高校生にかけて「プロの将棋指し」を目指していた時期がある。私は才能がなくてその道に進まなかったわけだが、将棋連盟の会長の米長氏や現名人の羽生氏は小学生のときに「将来の将棋界の宝になる」とか「この子は将来の名人候補である」と言われた経験がある。 その言葉が彼らのその後の精神的な励みにどれだけなったことだろうかと思う。現実に米長会長も羽生名人も将棋界の財産と言われる人材になったわけだが、今現在、指導者という立場になった私は彼ら二人の素質を見抜いた「指導者」に強い思いを馳せてしまう。 その指導者の「眼力」がもしかしたら将棋界の米長会長と羽生名人を誕生させたのではあるまいか? だから私は思うのだ。指導者に必要な資質はいくつもあるけれども、非常に大切な資質のひとつは間違いなく人を見抜く「眼力」だと。 指導者に「眼力」があれば、かなりの数の優秀な人材がこの世に輩出できるのではないだろうか?本当は能力があってもその時の指導者が見抜けずに「お前はできないやつ」だと言われて埋もれていく優秀な能力をもつ人材は必ずいるはずだ。
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