これは凄い | |
[日本の政治] | |
2016年10月17日 5時57分の記事 | |
泉田裕彦新潟県知事の任期満了に伴う知事選挙の結果、共産、自由、社民の3党が推薦した米山隆一氏が、自民、公明両党推薦の森民夫・前長岡市長(67)ら3人を破り初当選をしました。 この結果は本当に凄いものです。そして、事態が極めて大きく動き始めているということを如実に感じさせます。 「米山隆一氏が初当選 小沢氏『原発反対という民意』」(2016年10月16日 日刊スポーツ)
先の7月の参議院選挙においては、そこに明らかに新しい芽生えが胎動していました。それは、これまでの4年間になかった現象・構造が生まれはじめていたということですが、今回の新潟知事選挙ではその現象・構造がさらにはっきりと現れています。これは極めて大きな動きです。その構造的な状況を作り出した要因はこれまで本ブログで様々に指摘してきました。それがいよいよ本格的に動き始め、後戻りできないところまできており、これからは時が過ぎる毎にこれまでの4年間の状況が色あせていくことでしょう。 共産、自由、社民の3党でこれだけ話題となった選挙を制したと言うことは極めて大きな意味を持ちます。民進党系が自主投票となったとは言え、新たな基軸に民進党が必ずしも存在する必要がないということを意味するのです。 そして同時に、自公といえども、状況によっては明らかにこの新機軸には対抗する力がないと言うことをも意味します。新しい状況が明らかに動き始めています。 実際、新しい状況の出現は、明らかに安倍政治=自民党政治に対してかなりのマグマがまたっていることを背景としています。政権を擁護するレトリックや小手先の論調ではカバーしきれない状況が、既に出現していると言うことで、その中で政権擁護の論調やレトリックは単にごまかしとしか見えなくなっているということです。むしろ、そのようなものは反感しかもはや生み出してはいません。 つまり、現在の安倍政権による政治と『現実』との乖離(ギャップ)がはっきりと生まれていると言うことなのです。これは既に後戻りできないほどにまでにギャップが生じているということです。同時に、それは一方で日本が新たに安倍政治による危機的状況を抱えているということでもあります。そして、その危機的状況はいずれによせ精算されなくてはならないということです。精算、もしくは解決です。その解決のための新機軸が現在の日本には必要で、それが今回の新潟知事選挙の結果に如実に現れているのです。その新機軸に必要な要素は安倍政権にないもの、その一点に尽きます。 今回の知事選挙では民進党の態度がはっきりしなかったことは、明らかに民進党の勢いと寿命を縮めたことは間違いありません。現在、問題となっている安倍政治は何も自民党だけがもたらしたものではないのです。旧民主党(民進党)の体たらくがセットでもたらされたものなのです。それは2012年の野田政権時の解散の時から始まる構造的な問題なのです。その野田氏がまた今頃になって出てくるのは決して偶然ではないでしょう。 しかし、時代は大きく変わってしまったのです。この新たなうねりに乗らなければ民進党は必然的に存在そのものを失うことになるでしょう。時代の中心点はこの4年間の構造から加速度的に今後、離れていきます。それは既に待ったなしなのですが、民進党の動きはあまりに緩慢で、同時に政治の基本と国民を観ていないと言わざるを得ません。 豊洲の問題では小池知事と共産党だけが都政において機能しているとしか見えません。ただ、この両者が特別なのでしょうか? そうではありません。この両者は当たり前のことをしているに過ぎません。現状、都政において明らかになっている様々な問題はあり得ないレベルで、そしてあってはならないレベルのものです。都民の都政に対する信用、都民の納税の意識を極限までに低下される問題が浮上しているのです。その問題が生じることが何よりのポイントであって、本当は小池知事と共産党はその問題に対して当然の対処をしているに過ぎないのです。当たり前のことをしているに過ぎない、それだけのことなのです。一皮むけば日本の政治は腐敗しているということなのです。 これが、今、日本で生じている政治の問題点であり、同時に必然的に必要になる新しい動きです。だから、小池氏も共産党もこのことを理解しないで対処を誤れば間違いなく信頼を失墜させることになるのは必然なのです。 | |
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