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丸山氏はまず国民に対しての責任を示すべき?
[日本の政治]
2019年5月20日 18時22分の記事

本ブログ「丸山氏はまず国民に対しての責任を示すべき?」(2019年5月20日)の続きです。

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劣化したエリート=エリートではない
私はこの問題を見つめていて思うことは、丸山氏は戦争をちらつかせて、そのくせいざそのようになったら、本人は安全なところにいるような人物だろうということです。そのような戦争と言う状況になったら、能力もないのに国会議員だから私は国の一番安全な場所で判断しなくてはならないといってのける人物と考えます。そのような人物の判断によって、自衛隊員は戦場に送られ、ロシアの人々も戦争を強いられるわけです。そして、一般市民の犠牲者が出ていくわけです。
国会議員であるので、いざとなってもそのような危険なところから無縁な存在という強烈な想いが同氏にはあるので、今回のような発言を軽々しくできるものと考えます。これは実際、先の大戦末期、最も安全な所にいて一億総玉砕を叫んだ軍人と同じでしょう。そもそも、言論が軽く、無責任であるわけです。丸山氏は単に戦争を煽り、拡大させる戦争屋でしかないと考えます。
政治家とは、戦争をさせないで問題を解決するために存在します。だから政治家なのです。そのために日々闘わなくてはならないわけで、その日々の活動が国も自衛隊も守ることに繋がっていくことになるのです。国際関係において平和的な問題解決能力もないのに、戦争をいうような政治家は、そもそも必要がないでしょう。なぜなら彼らには戦争と言うオプションしかないからです。丸山氏に国際関係において平和的な問題解決能力があるようには全く思えません。そもそも酒を飲んで発言をするような人物ですから、責任感も、能力も全くないものと考えます。
そもそも戦争を煽って、いざとなったら安全な場所で吠えるような人物に、自衛隊員が信頼を寄せるのかは甚だ疑問です。なぜなら、彼らの命を軽く見ているからです。それは国民の命を軽く見ていると同義です。今回の発言はそもそも国民の命を軽く見ていることを如実に示していると考えます。

この丸山氏の発言を聞いていると、かつて自民党の衆議院議員だった武藤貴也氏(Wikipedia)にとてもよく似ていると考えます。同氏の学生団体・SEALDsへの暴言を発端に、未成年男性買春問題など数多の問題が噴出しました。この武藤氏も自民党を離党し、党に対しての責任をとりましたが、国会議員として国民に対する責任は明示せずに任期満了までその職にありました。丸山氏ととても似ていると考えます。
そして、2015年8月7日の東洋経済の記事「自民・武藤議員に直撃!『利己的発言の真意』 炎上ツイートは不用意だがリンチも問題だ」は武藤氏の本質を非常に良く示しているものと考えます。以下のように書かれています。


――「戦争になったら、武藤さん自身が最前線で戦う覚悟はあるのか」とネットでいわれています。

武藤 そもそも権利行使を限定容認するというと、なぜお前が戦場に行けというように論理が飛躍するのかわかりません。

――自民党の政治家である武藤さんが率先垂範して「利己的ではない日本人の姿」を示してほしい、ということでは?

武藤 私個人のことを申し上げれば、他国が侵略してきたら、愛する家族や故郷を守るために戦います。しかし政治家が戦争に行くことは、国家としての意思決定が出来なくなりますし、政治家は軍事技術を持っていないので、実際戦地に行くべきではないと考えますが。(2015年8月7日 東洋経済)


戦争を軽々しく口にする一方で、戦争になったら私は国家の判断をしなくてはならないので、安全なところにいます、そう言っているわけです。もちろん、このような人物に国家としての意思決定はできないでしょう。本当に真剣に戦争を考えているのなら、軽々しくその二文字を口にはできないのが真の政治家というものです。そして、戦争と言うことが起きないように日々身を挺し、命をかけてていくのが真の政治家というものです。そもそも、そのために政治家は存在するわけです。しっかりとした政治家なら未成年の買春などと言うことが報じられることもそもそもないでしょう。
この発言を見ると異常なまでの自己肯定のナルシシズムを見いだしますし、それと同様に同氏の数々の問題を見れば、そこに異常なまでの快楽主義を見いだします。私はこの発言を見て、同氏本人は上級国民だから、下々のものは命をかけて闘えということを言っているにすぎないと感じました。
そして、丸山氏にも同じものを見ます。典型的なナルシシストと考えますし、以下の記事のように、丸山氏の議員辞職勧告への動きに対して報復をちらつかせたことは、明らかに典型的な悪い形のエリートということを示していると考えます。実際、このような形で他の議員の言論封殺を行っているわけですから、自己の主張との矛盾を明らかに生じさせています。同氏の地位に関して誰も手を出すことができないのですから。

「丸山穂高議員が『報復』示唆。辞職勧告の動きに『ほかの議員の不祥事を世に問いかける』」(2019年5月16日 ハフィントンポスト)

強烈な承認欲求とナルシシズム。一般論として、悪い形のエリートは勉強はできるかもしれませんが、実は自分で考えての質の高い行動はできないと考えます。正確に言えば、行動はできるが、その行動が稚拙で劣化しているということです。考えるレベルが浅はかですし、大抵の場合は浅知恵に見え、当然、そこには自分の言葉への責任感はありません。そして大抵の場合、その言論の主眼は自分の立場を守るための手段・詭弁でしかないわけです。そして、このことが示すことは、社会全体と言うことを平等な目でみることができないということなのです。リーダーとなるべき人ではないのです。そのような悪しきエリートが増えると忖度や自己保身が増えるわけですが、もちろんこのような人物はそもそもエリートではないのです。

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1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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