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キーワードは差別主義?
[日本の政治]
2021年2月16日 23時51分の記事

女性差別発言による五輪組織委員会会長の森氏の辞任。辞任に伴い森氏は後任に川淵氏を指名、しかし、その人事は以下のアエラの記事にあるようにIOCに止められています。この森氏の動きの本質は森氏による五輪私物化と考えますが、それを本ブログ「キーワードは私物化」(2021年2月15日)で書きました。その森氏に指名された川淵氏は、以下のリテラの記事に極右歴史修正主義者とありますが、それでは当然、IOCに止められるでしょう。あまりに思想が偏重しています。この人事の問題点は二つで私物化と思想の極端な偏りです。


「女性蔑視発言の森喜朗元首相『川淵後継』を止めたのはIOCだった」(2021年2月14日 アエラ)

「森の後任・川淵三郎は極右歴史修正主義者!「コロナは中国の細菌兵器」説の青山繁晴を評価 最高顧問の団体は韓国ヘイトの企業から助成金」(2021年2月11日 リテラ)

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このリテラの記事では、川淵氏が賛辞を送るものとして、百田氏、櫻井よし子氏、青山繁晴氏などが挙げられています。以下のように書かれています。


さらに、昨年5月2日には〈僕は月刊Hanadaの愛読者だ〉と、ヘイト雑誌を愛読していると宣言。witterではたびたび「月刊Hanada」で連載している青山繁晴参院議員のコラムを取り上げ、2020年4月号に掲載された「武漢熱クライシスを超えて」と題された青山氏のコラムを、〈偶発的に起きたと思える新型コロナウイルスに対して、事の信憑性は兎も角、こんな見方も出来るのだという驚愕コラム〉と称賛している。
偏見や差別を防ぐため地域の名前をウイルスの通称に使わないのは国際的な常識だというのに、青山議員は新型コロナを「武漢熱」と命名し、さらには「新型コロナは中国が開発した細菌兵器」などと吹聴していた人物。そんな差別的陰謀論に「こんな見方も出来るのだ」などと感嘆してみせるとは……。
しかも、百田氏や青山議員だけではなく、同じく中韓ヘイトの常連である櫻井よしこ氏についても、〈今夜のBSプライムニュース櫻井よしこさんはまさに国士。女性を国士と言ったらまずいのかな?〉などとツイート(2020年12月17日)。女性を「国士」と呼ぶことに「まずいのかな?」とためらっている点からは女性を低く見ているような感じがするが、それはともかく、櫻井氏を「国士」と礼讃したり、百田氏や青山議員に心酔するなど、川淵氏はまるでそのへんのネトウヨのようなツイートばかりおこなっているのである。

「森の後任・川淵三郎は極右歴史修正主義者!「コロナは中国の細菌兵器」説の青山繁晴を評価 最高顧問の団体は韓国ヘイトの企業から助成金」(2021年2月11日 リテラ)


川淵氏の発言内容などを観ると、同氏は普通にネトウヨ・極右界隈にいるおじさんと考えます。そして、ネトウヨ・極右界隈にいるおじさんの例に漏れず差別主義と考えます。そうでなければ、上述のようなネトウヨ・極右界隈の人々を礼賛することはまずないでしょう。
そして、このことは以下のリテラの記述に繋がると考えます。


森会長は安倍前首相を組織委の「名誉最高顧問」に引き立てており、もしこれで川淵氏が会長に就任すれば、東京五輪が安倍前首相の政治利用の舞台と化すのは目に見えているだろう。

「森の後任・川淵三郎は極右歴史修正主義者!「コロナは中国の細菌兵器」説の青山繁晴を評価 最高顧問の団体は韓国ヘイトの企業から助成金」(2021年2月11日 リテラ)


リテラの指摘はその通りと考えます。アベ氏は戦前軍国主義回帰礼賛の極右であるわけです。
このリテラの記事に出てくる川淵氏が賛辞を送ったり、関わったりする極右の人々を観ていると、森友学園の相関図ととてもダブって見えるのです。そして、こういう所に森氏の後任にアベ氏をと言い続ける元JOC参事の春日氏がいるのではないかと考えます。
そして、川淵氏の発言は「あいちトリエンナーレ2019」についてもなされていきます。「あいちトリエンナーレ2019」はトンデモナイ不正署名が指摘されている愛知県知事リコール問題の発端となったわけですが、リコール運動に関わった河村名古屋市長(不正が指摘されている側)は、「あいちトリエンナーレ2019」を攻撃し、そのことについて川淵氏は以下のように賛辞を送っています。


だが、川淵氏の言動で看過できないのは、こうしたヘイトを撒き散らしている人物を称賛するだけではなく、自身も歴史修正に加担するかのような発言をおこなっていることだ。
たとえば、「あいちトリエンナーレ2019」で展示された「平和の少女像」に対して河村たかし・名古屋市市長などが攻撃を繰り出していた際、「表現の不自由展・その後」が展示中止となった2019年8月4日に、川淵氏はこんなツイートをおこなっていた。
〈ホテルで何年か振りに朝日新聞の素粒子を見た。昔は僕の尊敬する早大サッカー部の轡田先輩が執筆していたから一番先に素粒子を見る習慣がついている。見てびっくり。「平和の少女像」の芸術祭展示に「日本人の心を踏みにじる」と市長。日本人の心は市長が決めるものじゃあない。と。市長!!良くやった!!〉(2019年8月4日)
「平和の少女像」は苦難を強いられた女性たちの歴史とともに世界の平和と女性の人権について投げかける作品だが、それを河村市長は「慰安婦像」と呼び、「日本人の心を踏みにじっていいのか。一番大きいのは、人に誤解を与えること。あたかも名古屋市や愛知県、日本が、従軍慰安婦の強制連行はあったと認めたと誤解を受ける」などと主張していた。つまり、強制連行を否定するという歴史修正をおこなっていたのだ。そうして飛び出した河村市長の「日本人の心を踏みにじる」なる言葉に、川淵氏は拍手を送っていたのである。

「森の後任・川淵三郎は極右歴史修正主義者!「コロナは中国の細菌兵器」説の青山繁晴を評価 最高顧問の団体は韓国ヘイトの企業から助成金」(2021年2月11日 リテラ)


「キーワードは差別主義?」(2021年2月17日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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