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即刻、オリンピック再延期を決定せよ 本当のぼったくり男爵は誰なのか (17) その2
[日本の政治]
2021年7月23日 18時48分の記事

以下の記事のように、都知事の小池氏が、何としても五輪成功をと述べていることが報じられています。記事の写真を見ると随分と厚化粧だなと思ってしまうのですが、いずれにせよ、今回の五輪は、強行開催したことによってすでに失敗しています。その責任者の一人が当然、この小池氏。この責任は今後、確実に尾を引きます。

「小池知事『歴史的な1日、何としても五輪成功を』…感染対策に注力」(2021年7月23日 読売新聞)

実際、以下の記事のようにオランダのテコンドーの選手は、感染が確認されて出場が不可能になり、『言葉が出ない』と絶望を語っています。このようなケースは他にもありますが、人生をかけてここまできてこのようになった『絶望』を小池氏は背負いきれるのでしょうか? これがパンデミックの状態で開催を強行した愚策の結末なのです。来年ならこのようなことはなかったはずです。どうして、全身全霊でもって来年に再延期をしなかったのか? そこが小池氏に問われているのです。もちろん、小池氏だけではありませんが、これでは到底、アスリートファーストとは呼べません。さらに、このパンデミックの状態での強行開催で国内も完全に分断、しらけて、さらにパンデミックは深刻化するばかりです。小池氏は本当に言葉が軽い。やはりバブルのおばさん。こういう人の時代はすでに過ぎ去っているのです。

「五輪=コロナ陽性で辞退のテコンドー選手『言葉が出ない』と絶望」(2021年7月23日 ロイター)

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以下の記事ではJOC会長の山下氏が、東京五輪は『分断された世界が一つになれる機会』と述べています。それはとても良いことで、東京オリンピックに限らず、これからずっとそうしてほしいと思います。ただ、この東京オリンピックの本年強行開催で完全に国内は分断されています。これをどうしてくれるのでしょうか? 調和をうたうのなら、今年の強行開催は明らかに間違いです。政治的には深刻な大問題です。

「JOC山下泰裕会長 東京五輪『分断された世界が一つになれる機会』」(2021年5月25日 毎日新聞)

私の住まいは板橋区にあるのですが、本日のお昼過ぎ、空を見上げると空自の戦闘機2編隊が都心に向って飛んでいきました。ちょうど都心への飛行のはじまりの所だったので、編隊は2000メートルほどの目の前を何度も通過していきました。この光景を見て、大会を来年に再延期して行っていれば、国民の大半、そして何よりも私は、歓迎して、興奮をもってこの光景を見ただろうにと心から思いました。そして、明らかな政治の失敗と怠慢に心底腹がたちました。
以下の時事通信の記事では、新型コロナウイルスで肉親をなくされた方が、どうして来年に延期しないのかと心情を吐露されています。もっともなことです。肉親をなくされていても五輪開催を反対しているわけではないのです。どうして、このような危険な状態で強行開催する愚を行うのかと、新型コロナウイルスで肉親をなくされた方が率直におっしゃっているわけです。果たして私たちはこのような方々にしっかりと寄り添っているのでしょうか?

「『素直に喜べない』 五輪開幕、心境複雑 コロナ遺族、医療従事者ら」(2021年7月23日 時事通信)

実際、日本では新型コロナウイルスで命を落とされた方は、15,108人(7月22日現在)になります。東日本大震災での死者数は15、899人です。これは福一原発事故に関わる犠牲者数などは入っていませんが、新型コロナウイルスで命を落とされた15,108名という数字は決して少なくはないのです。

「死者数1万5899人 震災10年、警察庁まとめ」(2021年3月11日)

その東日本大震災からの復興がこの五輪の一つのテーマ、核でしたが、以下に報じられているように、「開閉会式4式典共通コンセプトと五輪開閉会式コンセプトの発表文書」(7月21日 日刊スポーツ)に「復興五輪」の記載がどこにもないのです。本当に驚くべきことです。実は復興五輪ではなく、復興はテーマ・核ではなくなっているのです。まったくもってひどい。
被災された方々を利用するときは利用して、必要なくなれば切りすてる。これが五輪組織委員会、JOC、日本政府、自公政権の基本的スタンスなのです。それなら、当然、彼らは新型コロナウイルスですでに15,108名も命を落とされているのに、そんなことは何とも思うはずはないのです。だから、本ブログ「即刻、オリンピック再延期を決定せよ 日本を破滅させた東条英機の再来 (14)」(2021年7月21日)で批判したように、スガ氏は日本での新型コロナウイルス感染状況を過小評価するのです。これでは、新型コロナウイルスの感染被害に真剣には取り組まないでしょうし、このパンデミックの状態でオリンピック強行開催するということになるのです。まあ、はっきり言って頭がおかしなカルト集団レベルです。

「橋本聖子会長驚き『入ってると思っていた』 発表文書に復興五輪記載なく」(2021年7月21日 日刊スポーツ)

さらに、驚くべきことに組織委員会会長の橋本氏は、「復興五輪」の記載がないことを知らなかったと述べたと上記の記事は報じています。この橋本氏の間抜けぶりには、さすがに呆れるばかりです。小山田氏問題の時、橋本氏は自分に責任があると述べていましたが、そもそも組織委員会会長と参議院議員を兼職するような中途半端なことをすることが問題なのです。命をかけて真剣にどちらもやっていない。だから、不祥事だらけになるのです。結局はこの橋本氏が、日本でのオリンピックへの国民の信頼を地に落としたのです。オリンピックで名を馳せ、国会議員にまでになった橋本氏が、オリンピックを目茶苦茶にしたのです。
橋本氏は五輪終了後に参議院議員を辞職すべきです。この復興五輪の記載がないことを知らなかった一件を観ても、政治家としてはまったく期待できる人物ではありません。単なる知名度のみの置物レベルなのです。

「橋本聖子会長『責任は私にあります』 小山田圭吾氏の任命責任問われ謝罪」(2021年7月20日 日刊スポーツ)


昨日の書き足し箇所
昨日の本ブログ「即刻、オリンピック再延期を決定せよ 本当のぼったくり男爵は誰なのか (17) その1」(2021年7月22日)、最初に掲載したときから、以下の部分を書き足しました。すでに本文に挿入してありますが、重要なので抜粋して、以下に掲載します。


このようなことがあるので、私は再延期をずっと主張してきました。それがもっともアベ氏が望んでいないことと考えたからですし、そして『平和の祭典・オリンピック』を守るためです。『平和の祭典・オリンピック』を滅茶苦茶な状況にするということは、必然、そこに戦争の問題があるわけです。これが、メルマガで書いたことの理由とともにあるわけですが、このこともこれまでザ・フナイの連載などで申し上げてきたことです。もちろん、本ブログでも今年になってこのオリンピック強行開催と戦争の問題は述べてきました。
ということは、このオリンピックが終了すると、必然、北京冬季オリンピックの開催・ボイコットということは当然出てきますし、世界的な戦争の動きは加速していいきます。そのことをはっきりと示しているのが、現在の状況なのです。



以下の記事も、防衛副大臣の中山氏の動きも、ちょっとタイミングが良すぎます。どうしても不自然に見えるのです。こういうことは、すぐに証明することは出てきませんが、長い時間をかけて観ると必ず、立証するものが出てきます。今後、注視をすべきことと考えます。因みに私は子どもの時から親ユダヤです。ユダヤ人を心から尊敬・敬愛しています。ユダヤ人と言うよりユダヤ教と言った方が正確かもしれません。私は神道ですが、今でも毎日、ユダヤ教のことは勉強しています。その上で言わせてもらえば、イスラエルのパレスチナ対策は完全に間違いです。これだけは敢えて言わせていただきます。

「中山泰秀防衛副大臣が米人権団体側に小林賢太郎氏の問題を『連絡』か」(2021年7月22日 日刊スポーツ)


本当のぼったくり男爵は誰なのか
以前、オリンピック競技の近代五種協会の副事務局長をしていたときに、事務所のそばにある代々木体育館によくいきました。ご存じの通りこの体育館は1964年の東京オリンピックにあわせて作られたものです。この体育館とその周辺を見るといつも、その時代の日本人の矜持をひしひしと感じるのです。その時代の最高の人材が、心血を注いで日本を代表するものを世界に向けてつくり出していく。そういう矜持を本当に感じるのです。ですから、時代を超えて人を魅了する何かがあります。
しかし、今年の東京五輪にはそういうものをまったく感じません。
1964年の東京オリンピックは、世界に向けて自分たちを見せたい、日本を代表するものをつくり出すという矜持があり、その心血が時代を超えたものをつくり出しています。しかし、今回のオリンピックは、世界的な機会で大きなお金が動くからそれを利用したい(利権)という浅ましい心しか私には見えません。だからまったくみっともないことばかりなのです。
そこに矜持も何もありません。これがクールジャパンと自分で言う今の日本人の本当のレベルなのです。
また、信頼性や管理能力も皆無です。上記の橋本氏のように単なる置物レベルの政治家、五輪組織委員会に任せておけば、間違った結果は絶対にないという信頼感が皆無なのです。信頼して任せておけない。それが今の日本のエリートの隠せない実像なのです。完全に地に落ちています。
それにしても、問題となった小山田氏と小林氏。これだけの問題を起こしておいて、日本国民と日本を汚した両氏には、当然、お金は払われませんよね? このようなことに巨額の税金が注ぎ込まれるのは明らかにあり得ないことです。
この小山田氏と小林氏ついては、このようなことになるまで、まったく知りませんでした。二人は世界的な人物とも思えませんし、日本を代表する人物でもない。その程度の人が、世紀のイベントであるオリンピックの開会式を任されるということに、違和感を感じるのは私だけではないでしょう。そうなると、どうしてこのような人物が選ばれるのか? その一つは既に上述した『時限爆弾』と考えますが、やはりもう一つは以下の記事のように、東京五輪の高額人件費問題を思い出します。要するにコストの安いどうでも良い人を責任者に入れ込んで、多額の制作費を請求して、あとは中抜きする構造ではないかと考えます。当然、こう考えるのも私だけではないでしょう。五輪組織委員会は徹底的に調べる必要があると考えます。

「見えない予算 東京五輪人件費『一人1日30万円』 組織委内部資料、実額は非公表」(2021年3月31日 毎日新聞)

以下のリテラの記事では、五輪組織委員会での中抜き利権問題について詳報しています。そこにはパソナ、電通という名前が出ていきます。これら二つともアベ氏に繋がっていくと普通に考えますし、それは政界では常識と考えます。そういう中でのアベ氏の開会式欠席と一連の小山田氏・小林氏問題なのです。
本当のぼったくり男爵は誰なのか? 私は一目瞭然と考えます。バッハをぼったくり男爵と言うのは、この実態を隠すためだと考えますし、実際、バッハをぼったくり男爵と批判している向きが、実は本当のぼったくり男爵に関わるという現実があるものと考えます。要するにドロボウが、別の人間をドロボウ呼ばわりして、自分の存在を隠すということと考えます。そして、この本当のぼったくりの額はトンデモナイ額になると考えます。
こういうぼったくり人脈は基本的に満洲人脈の系譜と考えます。


東京五輪によってパソナグループと電通が暴利を貪っている実態がまたも明らかになった。東京五輪組織委員会の現役職員が5日放送の『報道特集』(TBS)の取材に応じ、パソナや電通による異常な人件費と中抜きの実情を告発したからだ。
「お金の流れというのは我々も疑問に感じるところではありますので、この実態を知ってほしい」
そう言って今回、組織委の現役職員がまず言及したのは、高額な人件費問題だ。

「組織委の現役職員が五輪の異常な人件費と中抜き告発 日当は1人35万円どころか80万円!『政治、利権が絡んでこの金額に』」(2021年6月8日 リテラ)


これまでの無能なオモテは去り、これからは本当の本物が出てくる時代
オリンピックに出場する選手は、その国を代表する誰もが認める人々ばかりです。そういう大会だからこそ、アスリート以外のオリンピックに関わる人々も、その国を代表する誰もが認める世界的な人々になるわけです。だから、開閉会式などを演出するのは、やはりその国かその時代の誰もが認める世界的な最高の人物が担当するわけです。そうやって最高を求め、つくり出す。だから、そのことに携わることが栄誉になるのです。
しかし、小山田氏や小林氏の人選や、何よりも五輪組織委員会自身の体たらくは、オリンピックに人生をかけてきたアスリートに対してあまりにも失礼なのです。
この小山田氏や小林氏の人選は明らかにえこひいきと考えますが、これまでの五輪組織委員会の数々の問題は、日本においての人材難を示し、本当にどうでもよいクズが牛耳っている腐敗という現在の日本の本当の宿痾を象徴的に示すものと考えます。
やはりロクデモナイものが牛耳っているからこそ、人材の流動性がなく、腐敗してしまっているということが、今の日本の本当の、核心的な問題と考えます。
しかし、これからは確実に時代は変わると考えます。
それは、これまでオモテに出ていものが終わり、これからは、これまで理不尽にも出てこれなかった本物が出ていく。このことは、政治、経済、社会、テレビ、マスコミ、あらゆる場面、所で起きていきます。日本中でです。
なぜ、そうなるのか? それは、そうでないと国が亡びるからです。その亡びの象徴が今回の問題あるオリンピックの強行開催なのです。もう、すでに時代が大きく動く動きがはっきりと出ているのです。

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○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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