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戦時においてニュースは創作される だからご注意を (1)
[日本の政治]
2022年4月7日 23時58分の記事

日本のテレビメディアなどのマスメディアでは、ロシア・ウクライナ情勢についての報道の偏向があまりにもひどく、このことは今後、大きな社会問題になっていくことでしょう。なぜなら、国民に正しい情報が伝えられないことは『民主主義』の根幹に関わるからです。正しい情報がなければ、主権者である国民は正確な判断はできません。それすなわち国が間違った方向に向うということになるのです。
このロシア・ウクライナ情勢についての明らかなウクライナ寄りの偏向報道にまず気がついたのは、ロシア・ウクライナ情勢が緊迫化する遙か前の1月30日のある番組を観てからです。

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その番組は日テレの『バンキシャ!』です。この1月30日の日テレ『バンキシャ!』については、本ブログ『《日本の政治》 戦争屋バイデン(ハリス)の時代 なぜ、日テレはこのようなニュースを流したのか?』(2022年1月30日)で取り上げましたが、そのときからロシア・ウクライナ情勢についての報道内容が「『つくられ感』がプンプン」と書いています。このことが現在の日本のロシア・ウクライナ情勢についての偏向報道の実相と考えます。当時は以下のように書きました。


先ほど、夕食をとりながら、日テレの『バンキシャ!』を観ていたら、番組の最後の方で、『ウクライナからの中継です』というフリで、ウクライナ市民がロシアの攻撃を想定して軍事訓練をしているとして、以下のニュースが流れました。

「露の攻撃に備え ウクライナで市民に軍事訓練」(2022年1月30日 日テレ)

それで観ていたら、まったくウクライナ市民には緊張感がなく、市民が木製の自動小銃らしきもので練習している風景が映りました。上記のニュース映像をご覧になればわかりますが、このニュースを観て、思わず大爆笑、現代の『タケヤリ訓練ではないか』と口ずさんでしまいました。それをあたかもバラエティ番組のようにタイミング良く中継という構成でニュースとして流す。そういう『つくられ感』がプンプンの内容であるわけです。どうして、日テレはこのようなニュースを流すのか? その答えは、実は以下のニュースにあるのです。



その『以下のニュース』とは、以下のもので、ロシアとの緊張を西側諸国がつくっていると、ゼレンスキーがいっているものです。要するにロシアの緊張を煽っているこの西側とは、この日テレのニュースも含めてと考えると上記ブログでは申し上げました。

「ウクライナ大統領、西側諸国は『パニックを作り出すな』 ロシアとの緊張めぐり」(2022年1月29日 BBC)

現状から観るに、この西側がロシア・ウクライナの緊張をつくり出しているという『戦時報道』の要素は、この『バンキシャ!』の報道にあると考えます。しかし、このゼレンスキーの言葉をそのまま受け取るべきか、それともそのゼレンスキーの言葉は、ロシアを油断させるためのものだったかと考えます。恐らくロシアを油断させる要素はあったと考えます。1月30日当時は、まだここまでは読み切れていませんでした。まだまだ、この程度の私の分析では物足りないですね。
ただ、上記の『つくられ感』がプンプンの日テレ『バンキシャ!』の報道が、なぜ、行なわれたのかは、今から考えるととてもわかりやすいと考えます。それは『鬼畜プーチン・ロシア』に銃をもって立ち向かう『無力で善良なウクライナ市民』というイメージの構築です。それを、1月30日の時点からずっとやっているということなのです。
このイメージが、現状において『鬼畜プーチン・ロシア』に『無力で善良なウクライナ市民』は立ち向かい、善戦しているというストーリーになっているわけです。一般市民が小銃でロシアの正規軍に対峙して善戦できるわけではないのです。要するにこのロシアと善戦する『無力で善良なウクライナ市民』というイメージが、ウクライナに入っている各国からの傭兵や義勇兵という名の特殊部隊が、西側の武器とお金をじゃんじゃん使ってロシア軍と戦っているという実相を隠すわけです。
だから、『無力で善良なウクライナ市民』が『鬼畜プーチン・ロシア』に小銃一つで立ち向かっているから、もっとウクライナにお金を寄付しましょう、もっと可哀想なウクライナを助けましょう、可哀想なウクライナにもっともっと武器を無償供給しましょう、もっと自国の政府からお金をウクライナへ投じましょうということになるわけです。
このような誘導を1月30日から行ない、それが現状における情報空間の伏線になっています。1月30日当時は、ここまで読み切れませんでしたが、今から観るとこのように考えます。このような『つくられ感』がプンプンの報道内容で、偏向報道、世論誘導をずっと日本のマスメディアはずっとやっていると考えます。


「戦時においてニュースは創作される だからご注意を (2)」(2022年4月8日)へ続く。

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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