旧統一教会の記者会見にあった誰でも指摘できる明らかなウソと考えられる発言 | ||
[日本の政治] | ||
2022年8月11日 23時9分の記事 | ||
8月10日、日本外国特派員協会で所謂旧統一教会の記者会見がありました。その会見内容について様々な問題点の指摘や批判がありますが、この会見では誰でも指摘できる明らかにウソと考えられる発言があったと考えます。 ・ 『【全文ノーカット】旧統一教会・田中富広会長会見「政治的介入や不正はない」』(2022年8月10日 TBS)
それは、名称変更に関わり政治的圧力や介入についての以下の部分です。以下の英文はYouTubeの文字起こしを元にした同時通訳の文です。
同時通訳の英文もあわせて考えて、この文の意味は、名称変更について政治的圧力や介入があったかのような憶測の報道があるが、報道は事実ではなく、『政治的圧力や介入があった事実はない』ということです。 さて、この部分、一般的にも『政治家の介入、圧力はあったに決まっている』、『この団体はウソをついている』と思われている方は多いと思います。私も同じように思っています。 しかし、そもそも、この文の表現は、明らかにおかしいのです。そして、そこにポイントがあるのです。 それは、この団体が『政治的圧力や介入があった事実はない』と言い切ることはできないということなのです。 この文科省行政をポイントとする名称変更問題において、仮に『政治的圧力や介入』が行なわれたのであれば、それは政治家から文科省に対してです。 しかし、そのような文科省と政治家とのやりとりについて、この団体がすべてを知っているはずはないのです。 もしかしたら、まるで橋下のように、私は団体とは関係ないと大声で言いつつ、文科省が団体の申請を受理しないのは違法であると文科省に抗議した奇特な政治家がいたかもしれません。 しかし、そのような団体とは関係の無い奇特な政治家が仮にいたとしても、そのやり取りについてこの団体は知りうる立場にはいないのです。あくまでも文科省と政治家の間のことだからです。このような政治家の存在がある可能性がありますから、文科省内部について知りうる立場にない団体側が『政治的圧力や介入がない』と言い切ることは絶対にできないことなのです。 団体側がこの件について言えるコメントは『政治的圧力や介入を団体から要請したことはない』ということまでですし、今回の記者会見ではこのように言わなくてはならないのです。 しかし、上記のように表現したのです。これは極めて問題があるものなのです。 とにかく、この会見で使った表現を確定する主語にはこの団体はなりえないのです。しかし、このような言い方をしているというのは、そこに明らかなウソがあるからと自動的に、論理的になることと私は考えます。 一方で、このような言い方をして、団体と関係が深い政治家を擁護している可能性はあります。もしそうなら、その政治家は最も団体と関係が深い政治家で、実相は、その政治家が文科省に政治的な圧力をかけた実態がある可能性があるということなのです。この表現は、このような可能性を実は生み出しているのです。 この発言一つで、この団体の記者会見の発言内容全体の信憑性が完全に崩れる糸口になりました。それに、そもそもこの読み上げられた原稿をつくったのは、本当に団体側なのか、それとも政府関係者という可能性はないのかなどという疑念が、この発言から浮かび上がってもきます。 現在、日本において最大の関心事についての記者会見での発言原稿は、入念に作り上がられてきたでしょう。であるのに、この表現。この表現はむしろ語るに落ちた感があります。今回、この団体が行なったこの表現は、マスコミ報道の信憑性に疑問を投げかけるための印象操作の目的があったと考えますが、むしろ、この団体の信憑性について根底的に傷つけるものになったと考えます。 この表現に、この団体の良く使う上記のようなまやかしのロジックのポイントがあると考えます。このロジックの研究が、この団体に対しては極めて有効と考えます。それが洗脳の手段と考えられるからです。 | ||
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