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『民のかまど』をしっかりと観る政治家が必要
[日本の政治]
2022年12月22日 0時0分の記事

仁徳天皇の『民の竈(かまど)』のお話しは有名です。簡単にこのお話しから始めましょう。

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仁徳天皇が高台から見渡すと、民の家々の『かまど』から炊煙が立ち上がっていないことに気がつかれて、租税を免除し、民が豊かになるまではお食事やお着物などを倹約され、宮殿の茅葺きさえもかえませんでした。
そして、民は豊かさを回復、民のかまどから炊煙が立上った、というお話しです。とてもシンプルなお話しですが、このお話しが政の本義だと考えています。民の状況を一番気にされ、そのことをご自分の目で常にしっかりと見届け、そして民の状態を政の基本になされた。
その真髄は、政は民があってのものであり、そしてそもそも政は民のためのもので、民のために政が存在するということです。それが常に政の基本なのです。

現在の政治、特にキシダ自民党政権は、この基本を完全に忘れています。ですので、今後の日本は必ず窮し、滅びに向います。その滅びに向わせた名は、絶対に歴史に刻み、忘れてはなりません。
日本国民を苦しめ、わが国を滅びに向わせたものは、絶対に忘れてはならない。それが歴史を記す意味です。同じことを繰り返さないのが政の役割です。だから、かつて国民を苦しめ、日本を亡ぼした軍国主義については、絶対に忘れてはなりません。

現在のキシダ自民党政権、キシダ・萩生田自民党体制は、この政の本義から完全に逸脱しています。彼、彼らの発想は、軍事のために国民があり、国があるという発想です。国民のために軍事があるという発想ではない。だから非常に危険なのです。
この彼らの思考回路は同じく、政府のために国民があるという発想になっています。国民のために政府があるという発想ではまったくありません。
ですから、国民に説明もなく軍拡を当たり前のように進めるのです。この政治過程は民主主義の原則に当然反していますが、言うまでもなく『政の本義』に反しています。
ですので、キシダ自民党政権、キシダ・萩生田自民党体制は必ず国を亡ぼします。キシダは大変なエリートの道を歩んできた故に、物事を頭でわかっているだけなのでしょう。単なる頭でっかち。だから、最終的におかしな方向に行ってしまう。無論、本人はまったく正しいことを行なっていると心底思っているのでしょうが、最終的に本人も驚くほどの結果の悪さを招くのです。
キシダには、本当の意味で国民を愛する心がなく、国民を愛する視点がありません。ご立派な政策論はいうのでしょうが、必ずその先に滅びがまっているのです。

このキシダを観ていると、旧民主党政権の野田を思い出します。彼は結局、この10年間、旧民主党が再起できないほどのダメージを同党に与えたわけです。無論、本人はその因果に気がついていませんから、話にならないのですが、だからこそ、今頃、私は総理大臣でしたと偉そうに出てくるわけです。
この野田は、旧民主党に対して致命的なダメージを与えたわけですが、それはとりもなおさず、国民の政治において大きな損失を生み出したと言うことなのです。だからこそ、野田政権後に、アベ政治に繋がり、安倍晋三さんが『民主党が―』と言うと、国民はその通りと頷いて、アベ政治の長期化を招いたわけです。そう言う意味で、野田政権こそが、アベ政治の生みの親でもあるわけで、そのことが、その後のスガ政権、キシダ政権と繋がって来たわけです。
この間、旧民主党は再起できず、また成長もしないがゆえに、野党として日本の政治を良くすることもまったくできずに、巨大与党がまったく国民のために機能しないという日本の絶望的な政治状況を招いている非常に大きな要因になっています。だからこそ、現在の悪政の原因の一人がこの野田であるわけです。
彼が今頃出てくると、こういう記憶が蘇って、それで旧民主党系は再度押しつぶされていきます。そこまで野田政治の負のインパクは大きかったわけです。

この野田政治と同じものをもっているのが、キシダだと最近思うことが多くなっています。キシダ・萩生田体制は、恐らく、今後、自民党を再起できないほどの状態に追い込む可能性が高くなっていると考えます。
ですので、ある意味で、このことは日本の政治にとって朗報になるのかもしれませんが、そのプラスは半分以下でしょう。なぜなら、このキシダの悪政で国民が塗炭の苦しみを味わい、国が傾くというリスクが現実としてまっているからです。
こう考えると、日本国民にとって善政が現われるのは、キシダ政治の悪政で苦しみを味わった後と言うことになります。

本ブログ『なぜ、キシダ政権は国民のために考え、動くことができないのか?』(2022年8月4日)『災害で自主的に動く日本国民、まったく動かない韓国のカルト団体と関係するキシダ自民党政権』(2022年8月7日)で指摘したように、キシダは災害現場にまったく行こうとしません。国民と向き合い、民のかまどを自分で観る根本的な政治姿勢がまったくありません。
また、昨日の本ブログ 『キシダ軍拡とキシダ増税、そしてキシダ大不況で日本は暗黒の時代へ』(2022年12月21日)で申し上げたように、キシダ政権になってからものすごい数の犠牲者が出ています。
彼は国民と向き合わず、国民の命を大切にしない。そういう為政者が 大軍拡を国民に説明することなく、閣議決定をして勝手に進めたのです。これを危険でないと私は言うことは絶対にできません。そして、このような為政者だからこそ、今後、日本国民はその悪政によって塗炭の苦しみを味わうことになるでしょう。

現在の日本国民にとっては『民のかまど』をしっかりと見届け、善政を敷く心と能力をもった政治家が何よりも必要です。そういう政治家は少なくとも自民党にはいません。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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