| キシダ自民党政権は民主主義を破壊している その２ | ||||
| [日本の政治] | ||||
| 2022年12月25日 0時52分の記事 | ||||
昨日の本ブログ『キシダ自民党政権は民主主義を破壊している その１』（２０２２年１２月２４日）の続きです。
このように昨年からキシダ政権が『軍国主義、国家神道、国家独占資本主義、戦争経済』と原発推進の方向に行くことは、発足当初からはっきりしていたのですが、やはりこのことの最大のポイントは、キシダ政権がアベ政治の正統な後継ということです。 このことについては本ブログでは度々書いてきましたが、特に本ブログ『『統一教会』と断絶するなら安倍晋三さんの所謂『国葬』は中止すべき その２』（２０２２年９月１日）では以下のように書いてきました。
キシダ政権のポイントは、安倍晋三さん、萩生田、そして今井尚哉氏というのは最低限はずせません。 キシダはアベ政権時代の外相であり、まさにアベ政権の外交安保政策の担当者であり、それが現状の急激な防衛費増額と増税となっているわけです。キシダ政権の外交安保政策はまったくアベ政権のそれなのですが、イギリスとの関係もアベ政権時に始まったことです。 ただ、この数年間で予想外であったのは、安倍晋三さんが射殺されたことですが、『軍国主義、国家神道、国家独占資本主義、戦争経済、原発推進』は組織的・構造的なもので、安倍晋三さんはそのアイコン。この『構造』はそのままアベ政権の正統な後継であるキシダ自民党政権・キシダ・萩生田体制が引き継いで行なっているということなのです。 だから、萩生田が先日に台湾に行くわけです。以下の日経の記事には、『萩生田氏の訪台、アベ路線継承』とはっきりと書かれています。 ・ 『自民・萩生田氏が台湾訪問 安保・経済で安倍路線を継承』（２０２２年１２月１２日 日本経済新聞） さて、話を元に戻すと、冒頭に取り上げた２０２２年１２月１３日の自民党役員会でキシダが発した言葉のロジックは、『日本周辺で新たな脅威が出現したので、それに対応して、防衛費増額・増税をする』というものです。あくまでも『新たな脅威』が出現したからそれに対応したと言うことでなのです。 しかし、キシダ政権については上述のように私がキシダ政権発足当初から『軍国主義、国家神道、国家独占資本主義、戦争経済』と申し上げ、その通りになっているわけですから、現在のキシダ自民党政権の軍拡の本当の理由は、日本周辺国の変質ではなく、日本の変質なのです。ここが最大のポイント。 私がキシダ政権の本質を予測した１年前、現在において『脅威』と言われている『ロシアのファクター』はありませんでした。でも、当時、すでに私はキシダ政権は『軍国主義、国家神道、国家独占資本主義、戦争経済』と分析していたわけで、必然、現在のキシダ自民党政権の急激な防衛費増額と増税は、キシダ自民党政権の本質が現われたに過ぎないと言うことになるのです。要するにこのキシダ政権の動きはロシアのせいではなく、キシダ政権が内包する本性が現われたに過ぎないと言うことです。 それでは、北朝鮮はどうか？ 以前から『脅威』でしたから、新たな脅威ではありません。それに、そもそも、北朝鮮が脅威というのなら、以下の記事のように日本国民から巻き上げたお金で北朝鮮のミサイル開発を支えてきた韓国のカルト団体こそが、まず最大の日本の脅威です。それなら、キシダ自民党政権は真っ先にこの団体の解散・排除をすべきでしょう。 ・ 『〈ペンタゴン文書入手〉北朝鮮ミサイル開発を支える統一教会マネー4500億円』（２０２２年１２月８日 文春オンライン） しかし、これまで何もせず、野放しにしてきただけではなく、キシダ政権の生みの親である安倍晋三さんがこの韓国のカルト団体と大変に近かったわけです。それなら北朝鮮が脅威というのなら自民党こそが、日本と日本国民にとっての脅威であるのは自明です。 キシダ自民党政権は、この韓国のカルト団体に対していまだ毅然とした態度をとっていません。毅然とした態度をとらない限り、北朝鮮が『脅威』ということはまったく意味をなしません。意味をなすためには、まず萩生田の更迭が最初のステップでしょう。 中国については、日本の最大の貿易相手国ですし、脅威というのならこれまでも現在と同等にあったことです。そこに新たな脅威は、最低限、現状では確認できません。 つまり、キシダの言う新たな脅威はないのです。しかし、キシダ自民党政権は大軍拡路線に走った。それは、キシダはあくまでも、政権当初から持っていた本性を露わにしているだけにすぎないのです。そして、その急激な防衛費増額と増税、そしてなぜそのような軍拡路線に走っているかについて、ほぼまったく国民に説明していません。まさに、国民に説明もなく専制的・独裁的に軍拡路線に私の予測通りに動いているわけで、そのキシダこそ、私には日本国民と東アジアにとっての脅威にしか見えません。 このように観たとき、１２月１３日の自民党役員会でキシダが述べた『責任ある財源を考え、今を生きるわれわれがみずからの責任としてしっかりその重みを背負って対応すべきものだ』という言葉を見返せば、国民が背負う重みをつくり出しているのは、中露北ではなく、まさにキシダ・萩生田体制であることは非常に鮮明なのです。 したがって、結論として言えることは、キシダがこの１２月１３日の自民党役員会時に述べた『新たな脅威に対し防衛能力を抜本強化し、日本人の暮らしと命を守り続けるという話だ』ということは絶対にありえないのです。なぜなら、キシダ自民党政権が日本人の暮らしと命の脅威になっているからです。 このことは何も防衛だけではなく、今後、ありとあらゆることに出てきます。本ブログではキシダ政権になってから新型コロナウィルスでの犠牲者が大変に数になっていることを再三指摘してきました。まったくキシダ政権が『日本人の暮らしと命の脅威』になっているではないですか？ キシダは被災者にもとても冷たいことも、本ブログで再三指摘してきました。 そしてキシダ及びそれが属する『専制体制』は、これから日本人をケアをすることはしません。 本ブログ『『民のかまど』をしっかりと観る政治家が必要』（２０２２年１２月２２日） 本ブログ『キシダ軍拡とキシダ増税、そしてキシダ大不況で日本は暗黒の時代へ』（２０２２年１２月２１日） キシダが言う『新しい脅威』は実際にはないということになると、キシダがその軍拡路線を肯定するために１２月１３日の自民党役員会で述べた『今を生きるわれわれがみずからの責任としてしっかりその重みを背負って対応すべきものだ』という言葉は、必然的に大変な結論を導き出します。 新しい脅威がないのに、キシダ政権が軍拡路線に走るのは、これまでの日本の歴代政権が何もしてこなかった、不十分だったということを意味します。その責任は誰か？ それは自民党で、その自民党政権で最長であったのがキシダ自民党政権の生みの親である安倍晋三さんであるわけです。まさに自己否定、もしくは自己批判の言葉です。 そういうことを恥ずかしげもなくキシダは言っているわけです。 もちろん、キシダ自民党政権が自民党についての自己否定、自己批判をするはずはありません。 上述のように『新しい脅威はない』という実相の中で、キシダ自民党政権が発足当初から軍拡路線に走るということは、そうせざるを得ない大変化が日本にあったということの証左です。それを私はザ・フナイなどで書いてきました。すでにキシダの言葉は論理破綻しているのです。だから、少し掘るとその言葉の破綻が見えてしまうのです。 しかし、自民・公明政権は、この『大変化』を国民にまったく開示していません。これはまったく民主主義から逸脱している状態です。このキシダ・萩生田体制は完全に民主主義を無視しています。 それで『民主主義の敵である中露北と戦う』とキシダ自民党政権は言い張っているわけですから、それはまったくの欺瞞でしかありません。 しかし、このキシダ自民党政権、キシダ・萩生田体制の欺瞞が示すことは、これからの日本は確実に民主主義を失うということなのです。それがキシダ自民党政権の新型コロナウィルス対策や被災者への冷たい対応に現われているのです。 今後の日本の行き着く先は、民主主義がないひどい状況と批判している中国よりも話にならないほど下になると考えます。日本に必要なのは、まず民主主義の復活・再生なのです。 | ||||
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