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これで統一地方選挙の対立の構図が決まったのではないか? その1
[日本の政治]
2023年1月9日 23時50分の記事

共産党が統一地方選挙に向けて『反大軍拡』を掲げて行くと表明しています。これで、春の統一地方選挙の構図が決まったのではないかと考えます。

・ 『共産、安保政策批判でアピール 統一地方選へ反政権票狙う』(2023年1月7日 共同通信)

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共産党が今回表明した自公政権による『大軍拡』に対峙し、批判・反対していくと言うことを、野党第一党の立民に言ってほしかった気持は正直ありますが、そもそもそのように期待する方が愚かであることは間違いありません。なぜなら、すでに立民はこの大軍拡の大政翼賛体制の一翼になっているからです。
共産党が今回、このように表明しなければ、統一地方選挙での争点・構図はこの大政翼賛体制の中での『コップの中の嵐』が演出されて、適当に終わっていたでしょう。
この『コップの中の嵐』の演出は、例えば、国政での無駄をなくせとか、国会議員の文書交通費をなくせなどという、この大軍拡時代という国の根幹が民主主義的な手続きを踏まずに大きく歪められている状況において、些末な議論と言えるものをクローズアップするというやり方です。
しかし、共産党が今回このように『大軍拡』に真っ向対峙すると表明することによって、自公・立民・国民民主・維新という大政翼賛体制内で演出される『ナアナアの与野党演技』を意味のないものにし、実際に即した新たな対立の構図をつくり出したと考えます。
統一地方選挙は『地方選挙』ですが、この実際に即した新たな対立の構図が、極めて大きな問題なので、統一地方選挙の争点に必然的に関わってくるものと考えます。したがって、今回の統一地方選挙の対立の構図は、この共産党の『反大軍拡宣言』によって『大軍拡の大政翼賛体制』と『共産党』という対立構図になったと考えます。
また、統一地方選挙は、今後の国政選挙・改憲論議の集票に響いていきますので、当然、この国政における『大軍拡』に対する対立軸は、事実上、地方選挙における対立軸・争点になっていきます。このような言い方もこれからは出てくるでしょう。
言ってみれば、統一地方選の構図が決まったと言うことは、今後の国政や政局の構図もまた決まったということです。
自公政権はもしかしたら、統一地方選挙にあわせて解散総選挙を行なうかもしれませんが、そうなればさらにこの対立軸が意味をなしていきます。
キシダ政権が行なったように急激で強引な軍拡路線を行なえば、当然、その反作用は比例して大きくなります。そのような状況で、共産党が反大軍拡路線を明示すれば、これからは共産党への忌避感はひとまず度外視していこうという方向性は確実に出てきます。
そして、この共産党への認識の傾向は、立民が大政翼賛体制に合流したことで、必然的に強まります。同時に、大軍拡の自公政権と共産党という対立軸の中間に位置する立民や国民民主は、存在の意味を出せずに、存在感が一気にかすむので、消滅の傾向を強めます。
そう言う立民・国民民主と同じ範疇に維新も入るのかもしれませんが、むしろ、維新は自民よりも右翼にポジションしようとするのではないかと考えます。しかし、自公大軍拡政権と共産党という対立軸の中では、大軍拡路線より右となれば、それは単なる『危険な存在』というだけになるので、その存在はかえって自公大軍拡政権には邪魔な存在となるだけでしょう。ですから、その存在は消されていくのではないかと考えます。
このような意味で、今回の共産党の反大軍拡路線の表明は、立民・国民民主、維新の存在を一気に消すほどのものを内包しています。そして、このことは自公政権にとっても大きな痛手になるのではないかと考えます。そう観ると今回の共産党の宣言は、将棋で言えば王手飛車取りくらいのものと考えます。
こういう状態で、マスコミなどは、地方選だからと地域的な議論だけに終始焦点を当てたり、反対に対外的な問題に焦点をずらしていいくでしょう。もしくは、北朝鮮の大きな動きが演出される可能性は当然、非常に高い。
このようなことがあったら、まず200%、数年以内に日本は戦争当事国、もしくは戦場になると考えた方が良いでしょう。そうなると、これからは東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台などが攻撃の対象になる。数年以内にですよ。さらに、そうなると今年から株価だけではなく、地価が暴落する可能性は極めて高くなります。高層ビル・マンションほど格好の的です。
とにかく生き延びるためには、都市圏から離れた方が良いと考えます。ノストラダムスが『人類滅亡』について書いている中で『逃げよ逃げよ、すべてのジュネーブから逃げ出せ』と言っているのと同じです。ジュネーブとは『都市』のことです。
そのとき、きっと今、危ない方に議論をねじ曲げているマスコミに露出して発言している人々を必ず心底恨むことになるでしょう。
そして、なぜ私が『キシダ』と敬意を払わないか、きっとおわかりになっていただけると思います。あまりに危険。
そういう意味で、この大軍拡は統一地方選挙の最大のテーマといって、やはり過言ではないのです。


『これで統一地方選挙の対立の構図が決まったのではないか? その2』(2023年1月10日)へ続く。

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1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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