『終末時計』が『人類最後の日』まで最短となった意味を考える その2 | |||
[日本の政治] | |||
2023年1月27日 23時50分の記事 | |||
昨日の本ブログ『『終末時計』が『人類最後の日』まで最短となった意味を考える その1』(2023年1月26日)の続きです。
このエマニュエル・トッドの見解は、彼だけのものではなく、世界的な投資家であるジム・ロジャースも同趣旨のことを指摘しています。本ブログ『現在の日本の対ウクライナ政策はアベ政権の『積極的平和主義、自由と繁栄の弧』の一環にすぎない その1』(2022年3月17日)では以下のように書きました。
エマニュエル・トッドとジム・ロジャースの見解は世界的には常識的なことです。専門家でこのような見解に至らないのは、単なるバカか、英米を中心とするNATO側でプロパガンダをしているかのどちらかです。 私自身でさえ、2014年時点で、ロシアに対するNATOの東方拡大は良くないとNATOに対して言っている人のお話しを聞いています。ただ、その方が私にいったことの真意は、その当時、非才な私にはまったくわかりませんでした。しかし、今から考えれば、その方がいかに優秀であったかは、まったく明らかなことです。実際、予測通りになっているのですから。8年以上も前に、ことの本質を見抜き、的確な行動をしているのですから、優秀と評価するのは当たり前です。 ○ なぜ、朝日はしっかりと報道しないのか? 上掲したトッドの言葉を載せていた『パンデミック以後――米中激突と日本の最終選択』は、2021年に朝日新書が出したものです。内容は、トッドが朝日新聞、AERA、論座などの朝日新聞系列の媒体に掲載されたものをまとめたものです。謂わば、朝日新聞系列でトッドの言葉を世に送り出し、それをまとめた本であるわけです。 この本の表紙には『現代最高の知性が緊急提言!』とまで書かれていて、本が出版されたのは2021年2月です。そして、上掲したトッドの言葉だけでも、この評価は間違っていないと考えます。 であるのにこの本が発売された1年後、このトッドの指摘とまったく同じことをプーチン大統領が述べてウクライナへの特別軍事作戦を開始したのに、朝日新聞系列のこれらの媒体の論調は、しっかりと事実と現実を踏まえたものであったのでしょうか? 私はすべての記事をチェックしていませんが、少なくともそうはなってはいなかったと考えます。少なくともその論調は『現代最高の知性の緊急提言!』に沿ったものではなかったでしょう。 そこには明らかなギャップと欺瞞があると考えます。 そのようになった理由は、色々とあるのかもしれませんが、その主要要因は政府から言論統制をされているからと考えます。そして、その日本政府の言論統制は、NATOというより、英米・ネオコン大本営からの情報統制と言った方が正確と考えます。 上掲したトッドのロシア・ウクライナ情勢についての言葉と、その後の朝日新聞系列でのロシア・ウクライナ情勢についての論調とのギャップに、実は現在の日本のマスコミが置かれている状況を観ることができると考えます。これが民主主義、言論の自由、表現の自由を誇らしげにいう西側の実態なのです。 『『終末時計』が『人類最後の日』まで最短となった意味を考える その3』(2023年1月28日)へ続く。 | |||
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