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維新はやはり単なる自公政権の補完勢力・別働隊としか考えられない
[日本の政治]
2023年6月8日 23時56分の記事

以下の産経新聞の記事では、維新代表の馬場氏が立民を「たたき潰す」と述べたと報じられています。しかし、この維新はいつも立民批判ばかりで、政権与党に対してはまったくといって良いほど批判をしません。まるで借りてきた猫。これでは単なる自公政権の補完勢力・別働隊だけでしかないでしょうし、日本の政治においての役割を期待する方がおかしいでしょう。多くの有権者は維新が自公政権に代わる選択肢と考えているようですが、そんなことはまったくの幻想でしかないのは明らかと考えますし、この馬場氏の発言一つをとっても、そこに見える実相は単なる立民潰しの自公の補完勢力・別働隊ということでしかないでしょう。要するに維新を選んでも、自公政治からの『変化』はまったく期待できないとうことです。

・ 『維新・馬場代表、立民を「たたき潰す」 遅延工作と批判 』(2023年)

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この維新と同じなのが、国民民主で、この二党に関しては、そこを選んでも現在の自公政治は何も変わらず、むしろ強化されるだけと考えます。そう言いきれるのは、繰り返しになりますが、この二党に関しては自公政治への批判がまったくといっていいほどないからです。無論、この二党が自公政治に代わるビジョンを提示しているわけでもありません。そういうものがしっかりとあれば、自公政権への辛辣な批判が次から次へと出てくるでしょう。はっきり言って、そんな批判は皆無です。
要するに自公政治に代わるビジョンなんてそもそもないというのが実相と考えます。あったとしてもお飾りか、自公と大差ないのです。その程度。
そして、その本質が自公政権の補完勢力・別働隊というのなら、それは野党でほとんど非力な立民を批判して、目立とうとするのは当然でしょう。正直言ってレベルが低い政党と私は考えます。無論、国民民主も同じ。
結局、現状では、この二党が日本の政治に大きなポテンシャルをもたらすとはまったく考えられないのです。問題ばかりの自公政権に対して、しっかりとした問題追及もできないで、野党への批判ばかりしていては、それは単なる『大政翼賛会』への道でしかないのです。こんなことに希望を見いだせるはずはありません。皆さんは、また軍国主義に戻りたいのですか?
とにかく、現状からは、この二党は自公政権の補完勢力・別働隊ではないことをしっかりと証明していかなければなりません。まあ、できないでしょうが。
それにしても、以下の記事にあるように維新の立民批判にのった玉木の『日程闘争は昭和の対応』という切り口が何ともレベルが低い。話にならない。別に『昭和の対応』だろうが良いじゃないですか。今の日本より戦後の昭和の時代の方が明らかにポテンシャルがありました。むしろ、その時代に学ぶことはとても多いでしょう。能力がないくせに、すぐに時代遅れとか高齢者は集団自決しろとかと他人に責任をなすりつけることを言いたがる。『温故知新』という言葉がわからないのが玉木の頭のレベルと考えます。
戦後の昭和の時代には、自民党政権の補完勢力・別働隊のような『情けない野党』はなく、政治に緊張感がありました。むしろ、批判されるべきは、そのような緊張感をなくして日本の政治を弛緩させている維新、国民民主の方でしょう。いい加減、玉木はその情けない状況から脱却すべきでしょう。それにもっとうならせるようなことを言うべきでしょう。とにかく『温故知新』、『温故知新』。

・ 『玉木氏も「日程闘争は昭和の対応」 維新のフレーズに便乗 』(2023年5月18日 産経新聞)


ただ、一方の立民も似たようなもの。無能なイズミはいまだにそのポジションにしがみついています。立民の再浮上はイズミを切ることからしか始まりません。これは断言します。そして、そういうことにリアリズムと国民のために政治を良くするという信念を持って立ち上がれない立民に所属する政治家の政治姿勢に大きな問題があるのです。今のままで国民の生活を良くすることが立民にできるでしょうか? 
私には甚だ疑問です。できるはずもない。その意思があれば、今年の初めにとっくにイズミを切っているはずです。
そして、そのイズミ後継に出てくる名前が野田とくる。まったく話にならない。野田は単に総理であったことの自慢ばかりしています。人間としてのスケールが小さいし、ビジョンもありません。そして、野田は自分の選挙は強いですが、彼は政党の顔になれません。
この前の衆参5補選の一つで野田の地元の千葉五区では、立民の候補者を野田が勝たせることができなかったことに、彼が政党の顔になれない実相が如実に現われています。野田は他の人を勝たせる看板にはならない。彼は他の人を負けさせる看板にはなります。それが2012年の総選挙で見せた彼の本質で、そこから彼はまったく代わっていません。彼を立民の党首にするのは、当然、立民の自殺行為に他なりません。
この千葉五区で立民が負けた原因は、『サル発言』の小西洋之氏ではありません。彼の『サル発言』はむしろ立民支持層や与党へ疑問をもっている層には、間違いなくプラスに働くものです。票が離れる発言ではないのです。その逆。自民党関係者がそのように言えば自民党陣営にとってはマイナスに働きますが、小西氏の発言は立民候補者にはプラスに働くものです。
この千葉5区で負けたのは、野田に力がないこと、そしてイズミにまったく魅力がないことです。特に野田に力がないことを見せつけたのが、この千葉五区での選挙でした。
本ブログ『これで統一地方選挙の対立の構図が決まったのではないか? その2 』(2023年1月10日)で申し上げたように、統一地方選の前にイズミを更迭、新たな党首を選んでいれば、立民は先の衆参5補選と統一地方選では議席を増やしていたことでしょう。衆参5補選では、千葉と大分で確実に勝っていたことでしょう。
そういうイズミ更迭をシビヤにできないところに立民の弱さがあるのです。その弱さに早く気がつくべきです。そして、その弱さは国民にとってはまったく利益にならない。
イズミは批判型から提案型の野党という間違った方向性を打ち出しました。間違っていると断言できるのは、野党というのは『提案』をしても、与党のように取り上げられず、注目されず、埋没するのが明らかだからです。だから、まず徹底した与党批判をして、その批判の切り口から自党のビジョンを示すほかないのです。これが王道。
実際、イズミが党首になってから立民から有権者に伝わってくるものは、ほぼなくなりました。というより、伝わってきたのは『何もない』ということしかありません。そして、その立民から何らかの同等独自のビジョンが有権者に伝わったかと言えば、それも当然まったくないわけです。イズミが党首に就任して1年経ったときに、しっかりとその『提案型』が機能しているかを検証してしかるべきだったのです。そして、まったく機能していないのですから、その時点で無能なイズミを切るべきだったのです。そのタイムリミットが今年の1月、衆参5補選と統一地方選の直前であったのです。
そういうことをシビアにできない立民では、国民を守ることはできないということなのです。そこから立民は変わらなくてはならないのです。

それにしても、日本の政治状況は、巨大与党と与党補完勢力・別働隊で、一方、立民はこの体たらくでは、野党と言える政党は共産党とれいわ新選組しかないということになってしまっています。そうすると、この与党と野党の対立軸で、今後が動いていくという可能性は小さくともあります。そして、このことは突破口になる可能性があります。この対立軸で、基本的に立民が共産党とれいわ新選組の方向に動くと、実は維新と国民民主の存在が非常に苦しくなるのです。だからこそ、この与党と違いがない二党が立民を批判するということになるわけです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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