ギリシャとEUの命運が明日決まりそうだった?が、益々混迷続く模様 | |
2011年9月13日 21時51分の記事 | |
仏独首脳がギリシャめぐり前日に電話協議、13日声明発表へ=関係筋
[パリ 13日 ロイター] フランス政府のある高官は13日、ロイターに対し、仏独首脳がこの日、ギリシャに関して声明を出す予定を明らかにした。 同高官は、サルコジ大統領とメルケル首相が12日に電話協議を行ったとした上で、ギリシャおよびユーロ圏をめぐる信頼感の低下に歯止めをかけるため、両首脳とも「必要な事柄を断固として行う」ことで一致したと述べた。 「サルコジ大統領の決意は固い。大統領は前日、双方の考えについてメルケル首相と連絡を取った。協議内容はこの日公表される予定だ」とした。 ギリシャに関する声明発表の予定ない=仏大統領府 [パリ 13日 ロイター] フランス大統領府は13日、仏独首脳がこの日ギリシャに関する共同声明を発表するとの憶測が流れたことについて、これを否定した。 「この日の仏独構想発表はない」とした。 これに先立ち、仏政府のある高官はロイターに対し、仏独首脳がこの日ギリシャに関する声明を出す予定だと語っていた。 弱々しい買い戻し、ギリシャ債務不履行なら信用収縮の懸念 [東京 13日 ロイター] イタリアが中国にイタリア国債の大規模な購入を要請したとの一部報道もあったが、欧州債務問題への不安は依然強く、株やユーロの買い戻しは弱々しい。 ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥れば、金融システム不安から信用収縮が起きるとの懸念が出ている。日本の銀行のギリシャ国債保有比率は低く、直接的な影響は限定的とみられているが、グローバルな金融収縮が起きれば影響は避けられない。外需の減少による国内経済の下押しも警戒されている。 <ギリシャのデフォルトシナリオ> ギリシャがデフォルトとなった場合の最悪のシナリオはこうだ。欧州銀行が保有するギリシャ国債に評価損が発生するほか、欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行に資金供給が難しくなり、一部の銀行が資金ショート。インターバンクを通じて他の銀行にも波及するうえ、イタリアやスペインにも債務不安が広がり、世界的な信用収縮が起きる──。信用収縮を食い止める財政政策、金融政策ともに手詰まり感が漂う中で、マーケットもより慎重なシナリオを描き始めている。 信用収縮は消費を冷え込ませ、世界中でスパイラル的な景気悪化をもたらす。日本にとっても「対岸の火事」ではない。「日本の銀行はギリシャ国債をそれほど持っていないため直接的な影響は限られるが、グローバルな信用収縮や外需の減少が起きれば日本の経済も影響は避けられない」(T&Dアセットマネジメント・チーフエコノミストの神谷尚志氏)という。 サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)を組み込んだ金融商品は誰が保有しているのか不明であり、かつ一部の金融機関がレバレッジを効かせて運用を膨らませていたリーマン・ショック当時と比べて、今回はギリシャ国債の保有状況がある程度明らかで、レバレッジ度も比較的低い。「他国に不安が波及しないように、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大など準備をし、影響を隔離した上で、秩序だったデフォルトを粛々と実施することは可能」(シティグループ証券エコノミストの村嶋帰一氏)という。 ただ、そのためにはドイツの協力が不可欠だ。「これはあくまで欧州の問題。国際通貨基金(IMF)などの協力を得るためにも、ドイツの協力は欠かせない」(T&Dアセットの神谷氏)。シュタルク欧州中央銀行(ECB)専務理事の辞任など、資金支援についてドイツがネガティブであるとみられたことが、市場の不安心理を高めている。 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が12日、イタリアが中国にイタリア国債の大規模な購入を要請したと報じたことなどで米株が反発、日経平均も買い戻しで小反発となった。ただ、前場の東証1部売買代金は4001億円と薄商いで、上値は重い。 これはどういうことだろう? 一旦は、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が電話会談をして「必要な事柄を断固として行う」ことで一致したハズであったが、その後の否定とは。 多分、ロイターの記事にあるように「欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大など準備をし、影響を隔離した上で、秩序だったデフォルトを粛々と実施することは可能」とするため、サルコジ大統領はドイツの協力を要請したところ、メルケル首相は一旦は了承したがドイツ内部で猛反対され、発表の中止となったようだ。 サルコジ大統領はギリシャに対し支援をプラスした上で、この問題を隔離し、EUの金融機関への影響を極力回避しようとの考えであったようでしたが、あえなく頓挫してしまいました。そして、今後、ポルトガル、スペイン、イタリアとデフォルト問題が続きますが、益々、混迷を深めてしまったようです。明日からのEUの金融機関の動揺が広がりそうです。目が離せない状況は続きます。 | |
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