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中国国粋主義の向かう先
[政治]
2020年9月15日 17時1分の記事

中国インテリにネオステイストと呼ばれる国家主義を信奉する勢力がいて習近平主席の背後に控えているという。習氏、例の文化大革命の反革命の嵐紅衛兵の時代を再現するかの御仁にしてみればどうだろうか。

この勢力はドイツのカ-ル・シュミットを理論的支柱にするかのごとし。カ-ル・シュミットは優秀ゆえにナチスにも利用された。国家主義的なところがあるからだ。しかしカ-ル・シュミットは政治的なるものの核心を言い当てたにすぎないのである、にもかかわらず中国覇権論者もなんとか利用しようとしているのだろう。

カ-ル・シュミットの為にも弁護しておこう。絶対敵は犯罪者に対するような敵対関係、労働者対資本家階級のようなものを指す。国家間の戦争はあくまでも講和条約を目的とする、米中対立もその部類だが絶対敵ではない『パルチザンの理論』。

社会主義の敵は絶対敵ではなかったか。全然核心を逸れている。
単なる覇権主義の愚かさを地で言っていると揶揄もされよう。

人権重視の欧米、人権無視の中国、
これでは世界の立つ位置、居場所がないと言われる由縁である。主権理論例外状態に発現するのが主権とする、カ-ル・シュミットの理論は都合が良いように思える。人権が出てこないし。

しかし、果たしてそうであろうか、例外的危機、政治経済災害の例外的事態に戦車や人民解放軍で制圧するのが主権であろうか。カ-ル・シュミットが言い当てているのは、例外状態で根本的なものが発現するそれは理念であったり集団的熱狂であったり主権と思しきものなのだ国を揺るがすような国の重心を言う。とすれば中国数千年の歴史にたびたび起こった民衆的騒乱は枚挙にいとまはなく天安門広場はどうであろうか、国家の側からの統制や武力的弾圧がこれではなかったようである。しかし、国家の側による鎮圧統制でこれを肯定したいのであろうが逆ではないか。歴史は次々と王朝が滅んで行っている「国破れて山河あり-」。

こうしてみるとカ-ル・シュミットを持ち出してもやはり無理なようでその限界は見えてきているのではないか。




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