余裕なき大国間競争 | |
[政治] | |
2021年9月2日 17時45分の記事 | |
アメリカはアフガンでの20年戦争に敗北し撤退。 それも、9.11テロ報復戦争を契機とするも、石油欲しさのイラク戦争へと拡大し(シェ-ルガスで状況は一変した)、かねて反シリア武装組織に武器援助していたイスラム国ISの台頭を許してしまった。 中東における米国の評判の悪さ。ここに足を置くメリットは乏しくなった、と言うよりも中国との大国間競争に臨むに際してアフガン中東にかまっておく余裕はなくなっている。 かつては、できないことであっても手を出す世界の警察を標榜していたころの余裕はすでになくなっている。 経済大国中国に技術面でも接近され、こちらに全精力を注ぎ勝利しなければならない。 世界もそうでないと、中国の横暴を甘受せざるを得なくなるからだ。 冷戦はイデオロギー的対立と競争があったかもしれないが、一方が瓦解してしまった。 イデオロギーなき大国主義対苟もデモクラシーを掲げる大国間の競争である。一歩も引けないところだが、意外にも一方の瓦解が予定されているとしたらどうだろう。国家社会主義の前提にある程度の資本主義的発展は必要としても、資本主義の全面発展を目指すところにすでに限界が見えるではないか。少子高齢化は自壊の手始め。 なりふり構わぬ膨張主義は中国包囲網を招くことになるからだ。 いずれにしても、世界における相対的地位低下を余儀なくさせる米国が総力を挙げて相手国に対決を求められている段階にきているのかもしれない。
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