ウクライナ戦争ロシアの立ち位置 | |
[政治] | |
2023年1月19日 13時10分の記事 | |
ウクライナ侵攻から一年が経過しようとしている。冬場の地面凍結もなく春にかけて乾くころを見計らって、双方とも新たな大攻勢が囁かれる。西欧の戦車供与もウクライナ占領地から追い出す戦闘機なども含めた質的転換がポイントになるという。 ロシアは大国としてのポジションがどうしても必要である。冷戦時代陸上兵力200万人と言われた時期から現在の33万人。見かけはあっても大国としてかつてのワルシャワ条約機構の盟主だったころNATOは劣勢にあったという。夢よもう一度。第三次世界大戦には兵卒1000万人をかき集める用意があるという。世界最大級の核兵力もそうである。 まさに、軍事こそ政治である。ウクライナ支配もそうである。NATOへの押し戻し、米欧と決別してもというプ−チン氏の動機がそこにある。 今ロシアは予備役を基礎に2026年には150万人へ増強するという(1/17ロシア国防省発表)。 軍事にはお金が必要である。戦争時には平時の10倍の経費となる。今のロシアの経済、人口減、大きな乖離が見て取れる。とりわけイデオロギー性を抜き去ってしまった以上、軍事に加重な負担となる。 対ナチズム大祖国戦争と銘打っている。その範囲でしか領土拡張はないのかもしれない。相手側の内部分裂、米国の中間選挙結果、対中国政策、ヨ-ロッパ諸国のNATO離れなどなど。 戦争は相手国の内部事情で左右される面があるという点である。 あと数年は続く長い戦いとなる予感のウクライナ戦争。そうしても、わずかな領土拡張しか得られないロシア側の置かれた厳しい立場がある。
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