ロシアの核戦略とは | |
[政治] | |
2023年3月21日 19時54分の記事 | |
アメリカの原爆投下に先んじられるも、ほぼ同時期に核兵器開発を行い大威力水爆・ICBMはむしろ米国を超えているとみられるロシア(ソ連)。ウクライナ侵攻において核の威嚇を発するプ−チン氏である。 戦争は単に他の手段(暴力)による政治の継続であるというクラウゼヴィッツを伝統的に継承し、周囲を帝国主義国に包囲され、ナチスドイツの侵攻による多大な犠牲を払う大祖国戦争を経験した。第二次大戦には連合国と歩調を合わせ、対日参戦したその姿勢は防衛的性格が強いものとみられる。社会主義イデオロギー性よりも裏腹にということだろう。 大量殺戮兵器である核兵器は使われる側には恐怖であり、使う側には自己抑制の働くいわゆる抑止力となる。プ−チン氏はその抑止力を意図するも単なる軍事的戦略(核は抑止力しか持たない特殊な武器)にとどまらず、西側の一局的文明支配に対決し多極的世界の実現という戦略を企図しているのではなかったか。 NPTに背を向け,新STARTにも停止を宣告し、核の恫喝をもってウクライナ戦争の戦局が変わるわけではないが、東ヨ-ロッパに核の抑止を背景に実際の戦闘が繰り返されている現実。一度核の行使があればその先はどうなるか、核の打ち合いで残存核が注目されるようでは、残るのはひとではなく核兵器というおかしなことになる。 世界史の発展過程を支配する理性、そのような理性の力で悪を説明し支配し克服して(へ-ゲル歴史哲学)いかなければならないのならこのような不条理こそ排されねばならないだろう。
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