『モーソー1号』7 | |
[『モーソー1号』] | |
2009年2月17日 18時36分の記事 | |
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これまた何週間かぶりにお目に掛かります、ノッカでございます(#´∀`#)ノシ バレンタイン過ぎちゃいましたねぇ、チョコレート三昧の日々もそろそろ潮時のようです(笑) 自慢じゃないけど、ノッカはクラスの女子には全員友チョコ作って渡しました! 仲のいい先生とかにもあげて、ホワイトデーに期待・・・・♪ でも、彼に悪いので男子には一人もあげませんでした。ごめんなさい(・ェ・`;) (ちなみに、彼にはちゃんと土曜日に渡しましたw) 今日はズバット・・・・また擬人化が面倒なマイナーポケモン;;; 前髪を一部あえて白くした部分は牙です!・・・一応
〜私の小説〜 『モーソー1号』7 4.ワライとナミダの種類 朝なのかな? 夜なのかな? はっきりした時間のまとまりがない窓からの景色。あたしは今目が覚めたけど、外は薄暗い。かと思ったら、ほのかに太陽の光が現れ出す。あたしは今が朝だとも夜だとも思っていないけど、窓の向こうを見るだけで、気持ちは変化し続ける。 またお決まりの急停車。モーソー1号はワライ駅に止まった。扉が開くと同時に、一人の女の子が乗り込んできた。 「こんにちは」 「こんにちは、太陽が笑ってるね!」 変な子だ。でも、あまりにも万弁の笑みを浮かべて言うから、確かになって思っちゃった。 「あなたはだあれ?」 あたしは訊いた。 「あたいは笑顔だよ」 また笑いながら彼女が言う。本当に素敵な笑顔だ。「さすが本物」としか言いようがない。 「あなたはアタシさんでしょ?」 「うん」 あどけない微笑みに答えようとするあたし。顔が引きつって上手く笑えない。 「あ! 作り笑いだあ」 女の子が急に声を張り上げたから、あたしの微笑みはあっというまに崩れた。 「笑顔にも、たくさんあるんだよ? あたいは全部知ってるんだからね」 ツインテールに結った柔らかい髪が笑顔の横で揺れている。この子の笑顔は常に本物で、作り笑いではないんだろうなぁ。 「確かに、いろんな種類があるよね」 あたしがそう言った時、また電車が止まった。そこはナミダ駅だった。 そして、もう一人、今度は目をこすりながら泣いている男の子が入ってきた。 「こんにちは、どうして泣いてるの?」 「おいら、泣き顔なんだ。もともと泣いた顔をしてるだけだよ」 なんだか困った。もともとそんな顔と言われても、ちっちゃな子が目の前で泣いてるなんて、とてもじゃないけど耐えがたい。 あたしの真ん前に座る二人。正反対の表情でちょっと面白い。 「そういえば、泣き顔にもいろんな種類がありそうだね」 「うん、たっくさんあるよ。泣きながら笑うこともあるし」 泣き顔クンが言った。 「笑いながら泣くこともあるよ」 付け加えるように、笑顔チャンも言った。 「苦しい時にわざと笑ったりするもんね。でも、楽しいのに泣いちゃうことって無いかも」 「それはきっと、悲しみと泣き顔がいつも一緒にいるからだと思うよ」 少年は涙目で立派に答えた。 「どういうことなの?」 「作り笑顔は頑張ればいつでもできるけど、作り泣きはいつでもできないでしょ? それは無理やり悲しくなることがあまりないからなんだ。おいらは悲しくなくても泣けるけど、人はみんな、悲しくなくっちゃ涙は流せないと思わない?」 「そうね、あたしが女優さんでもない限り、嘘泣きって難しそう」 | |
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