『モーソー1号』9 | |
[『モーソー1号』] | |
2009年4月6日 19時39分の記事 | |
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ついに授業がはじまる・・・身構えると余計緊張する・・・。 二年生ってどんな生活を送るんだろう? すくなくとも、大した意味もなくみんなでワイワイ騒ぐことができればいいかな・・・・。 ノッカは新生活に向けて、いろいろと願ってばかりです。 うん、とりあえず頑張ろう(´ω`*) 本日はラフレシアの擬人化〜♪・・・・っぽくねぇなぁ(笑)
〜私の小説〜 『モーソー1号』9 5.妄想も現実もあたしの世界 「単に独りを気取って歩んできただけなのかもしれないなぁ」 あたしは独り言を言った。 長い間、あたしは分かり合える人を求めてきた気がする。今まで、自分についてよく考えてきたから、客観的に自分を見つめ直すと、そんな風に思えてくるんだ。 モーソー1号に乗ってる時はいつも一人だけど、それが凄く楽しい時間。それを邪魔してくる人がいると、「ああ、この人はあたしを分かっちゃいないな」って思っちゃう。話しかけられることで、あたしは急いでこの列車を降りなくちゃいけない。モーソー1号はあたしをちゃんと理解してくれているから、直ぐにどこかの駅で降ろしてくれるし、どの駅からでも待ち時間は少なくて済む。 きっと、みんなはあたしを支えようとしてくれていた。なのに、あたしは一匹狼を気取っていたんだろうか。だって、自分を孤独な人間として見てしまうのは、一人でモーソー1号に乗っているときだけだから。 後になって、あんなにはしゃいでいた自分をバカみたいと思う。もうあんなカッコ悪いことはしたくない。そう思うけど、同じことを何度も繰り返す。すると、その失敗を笑われる。いっそのこと、自分でも笑い飛ばしてしまえばいいのに、それができない。 とにかく、悔しくて仕方がなかった。でも、その“悔しがる”っていう感情自体、カッコ悪いものだと考えていた。だから、あたしは大人しくて扱いやすい。悔しさとか、我が儘をたくさん抑えているから、本当のあたしの姿を誰も知らないんだ。そう思ってたんだよ、多分。 ちやほやされてばかりの日々。それにうんざりした時もあったなぁ。ほっといて欲しい、って願ったことはもう数えきれないや。 でもね、あたしは多分、あたしの周りに居る人たちの優しさや、大切さを分かろうとしないだけ。それに、支えてくれる友達を失ったことがなかったし。 でも、今はなんとなく分かるんだ。家族が居ることや、友達が居ることや、恋人の居ることの素晴らしさ。少しでも亀裂が入ったら、きっと大変なことになる。分かってたはず。あたしは、いつでもいろんな人に支えられていた。 「みんなみんな大好き」なんで、それを口に出せなかったんだろう? 言葉にすることはカッコ悪いのかな? でも思ってる。あたしは今、そう思ってる。 身勝手なあたし。それでも一緒に居てくれた人たち。なんでその大切さが今まで分からなかったのだろう? 「ありがとう」と一緒に、「ごめんね」も言いたくなった。 きっと、あたしの傍に、誰かが居ることが当たり前だったからだね。でも、その誰かは、今、あたしの中で、とっても大きな存在になってる。一人一人が、大切な誰かではなくて、大切なあなただって伝えたい。 それくらい、みんなはあたしの大きな支えなんだ。 居なくなったら、あたしはボロボロになって壊れて、自分ではなくなっちゃいそう。 自分の形を保っていられるのは、結局、あたしを受け入れてくれる環境が整っているからだ。 妹とけんかすることも、本当は尊いものなのかもね。 あたしは、独りぼっちが好きだった。けれど、今は独りぼっちは嫌だ。近い将来、一人暮らしをすることになっても、誰かが傍に居て欲しい。あたしを支えてくれる人が、一人でも良いから居て欲しい。 昔は、自分の弱さを受け入れようとしなかったけど、今はちゃんと知っている。いじっぱりなのに、寂しがり屋な自分のことを。 だから、そんな欠点も受け入れてくれる人を凄く大事に思うようになったんだ。だってその欠点は、あたし自身も受け入れたくないものなんだからね。 それに、大切という枠を超えて、あたしを必要なものとして考えてくれる人が居て欲しい、とも思う。他の大切なものと重さ比べをする前に、あたしの方を取って欲しい。 慰めが欲しいし、みんなの笑顔も欲しいし、思い出も欲しいし、頭を撫でても欲しいし・・・・・。 あたしはいろんな人に、いろんなことを欲しがってるね。凄く我が儘だね。でも、それを許してくれる人がたくさん居て欲しいな。 「ああ、なんだか寂しいなぁ」 あれ? あたし、早くもホームシックになってるのかな? ずっと頭の中に籠っていたら、何かが恋しくなっちゃったよ。 すると、不意に足音があたしの耳へと入ってきた。それは右の方から聞こえてきた。 | |
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