ケサンの夢 | |
[詩] | |
2022年4月17日 8時59分の記事 | |
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空爆が鳴りやまない、憎しみの黒い雨。 生きることは贖罪。 激しく心を掻きむしる銃弾。 血と肉が躍る、病んでいる全ての為に。 青い目をしたお客さんが来る。 あの日、花を摘んだ私は野の花を銃に持ち替える。 純血を守る為に死んで逝く魂は、気高い虚しさ。 全ては居なくなってしまう。 償いの日々を生きるには、人間は強欲だから。 弾痕が描く黙示録。 生きてゆく為に何でも売る、魂すらも。 悲しいのは身体だけだ、心は許さない。 死んで逝ったものは天国を、残されたものには地獄を。 メコン川で泳いだ幼い日、牛と父と母が笑っていた。 どんなに絶望が訪れても、神様を信じている。 同胞の笑い声が聞こえる。 決まって激しいスコールの日にやって来る行商。 足りないものは全部だよ、傷んだ心を補給しておくれ。
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