バースデーケーキ | |
[詩] | |
2022年4月22日 9時24分の記事 | |
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ひとりっきりじゃ戦えないよ。 孤独が武器なら触るもの全部傷つけて。 運命にあっかんべーをするのは、虚しくて儚くて。 何ひとつ手に入れられない、ショーケースを眺めているだけじゃ。 バースデーケーキにローソクを立てていつか分かれてゆく道に、 あなたが欲しいと泣き叫んだ。 天の罰を受け入れて、心に焼き付ける烙印。 受け入れるものと受け入れられないものにどんな違いがあるの。 覆面の観客が石を投げる、おひねりをぶつけるように。 世界線が違っても必ず出会える、見慣れた景色の中で。 喫茶店のコーヒーに浮かぶクリームは渦を描いて、世界を呑み込んでゆく。 ラストオーダーはあなたの心、焼きもちを焼いて食べるのはにがい恋の味。 お祭り騒ぎが始まる。 みんなが一斉に卒倒する劇的な流行に、屁理屈は要らない。 いつか終わってしまう恋に保険はかけれないから。 街に明かりがつかない夜には、秘密の歌が聴こえてくる。 傷つけ合うのは似た者同士だね、井戸の中で泳ぐアメンボだから。
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