| ロードマップ２ | |
| [詩] | |
| 2022年4月24日 0時24分の記事 | |
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もう帰らない日々。 マシンとひとつになり風になった。 景色がスローモーションとなって流れてゆく。 町中でバイク乗りを見かけると、あの頃の自分を思い出す。 自由に生きている、自分のやりたいように。 それでも心によぎるのは、あの感動をもう一度味わいたい。 エンジンの鼓動、オイルの匂い、空気の振動。 マップを塗りつぶすようにアスファルトを駆け抜けた。 屋根のついた快適な箱の中じゃわからない、解放された空間。 風に乗り運ばれる木の葉のように。 野を駆ける獣のように。 暑苦しいヘルメットの中でいつもときめいていた。 血が沸き肉が躍る、移り行く季節の変化を誰よりも感じながら。 いつまでもこの瞬間が続くと想っていた。 若さってやつを具現化するもの、好きなものに理由なんていらないだろ。 もうあの頃には戻れない、眩しすぎる季節。 眼を閉じれば今でも心はライダーだよ。 輝く気持ちは誰にも奪われないから。
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