約束は果たされない | |
[詩] | |
2022年4月24日 21時16分の記事 | |
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淡々と着々としめやかに宴は進み。 血と生贄の心臓を捧げ、 望まれた救世主は降臨した。 産まれてくる全ての命を犯し、眼球に恐怖を刻み込む。 新世界秩序の悪夢、 嘘が真実となり正義が滅びる。 あがなうことが罪で、従うことが愛だと説く。 遠路はるばる訪問する客人に、怒涛の如く罵声を浴びせる。 何も語らないことが生き残る道なら、道端に生首が並ぶ。 すれ違う魂は永遠に気づかない、出会うことが残された希望だと。 憧れた者が待ち焦がれた未来。 約束は果たされない、想いという未熟が世界を惑わしても。 残された者たちが地獄で憂う、困難こそが生きる道だと。 抗えない運命につばを吐き静かに消えてゆく、満たされないままの心をさらして。 漆黒に射す僅かな光が教えている、 お前も砂丘の砂の一粒だと。
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