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2021年7月21日 17時16分
サダコの日記
私はサダコ。25歳。今日も秘密の日記を綴る。
今日のさんさん午後。
長ネギと生卵を買うために。円色タクシー、円タクに乗ったの。
近所のスーパーマーケットに入るために。

「運転手さん、そこを右に左折してください」

と言おうとした瞬間!
目的地のスーパーの駐車場から。
現ナマ積んで6千万円はするだろうと噂される。
真紅のスーパーマーケットカーが恐竜の雄叫びを上げながら。
しゃしゃり出てきたの。
私びっくらこいちゃって。

「運転手さん、そこを左に右折してください!」

と凡ミスを叫んでしまったの。
気がついた時にはもう手遅れだったわ。
左のスーパーとは反対の右に鎮座する。
ゲームセンター会場50円均一。に入駐車ってしまったの。
仕方がないので、スーパーマン・マーケットへは行かないで。
ゲームセンター試験会場50円均一へ入店したの。
ずらりと勢ぞろいした50円筐体達が私をプレイへと駆り立てる!
ナマコの黎明期のアーケード街レースゲーム。
「デリンジャーレーサー」をチョイスしたわ。買い物カゴを置いて
コックピットに座り。コイン投入口に50円玉を投入する私。
マシンセレクト・ミッションセレクトでは・・・
さっき目撃したスーパーマーケットカー「マントル」をチョイス。
ミッションは7速クラッチ・マニュアル・ミッション。

・・・負けないわ。


シグナル・ブルー。
派手な軽快な音楽とともに、各車一斉にスタートしました。
最下位の256位からわずか3ラップの内にトップを目指すなんて。誰でも不可能だと思っちゃうわ。常識を外している。
エンジン・パワーバンド回転数を維持した状態で。
発進のクラッチ・ミートは完璧。芸術的だわ。
ワンラップで12位まで躍り出た私。ここら辺から敵車は。
ライン取りが意地悪。執拗にブロックしてくる。だから。
スリップストリームとラインクロスを駆使して。ニンジン抜き!
最終ラップで1位のモンスターマシンとファイナルバトル。
さすがモンスター、性能で負けているから抜くチャンスが来ない。
テールトゥノーズで必死に食らいつく。我慢よ、サダコ!
最終コーナーの、悪魔の子守歌的30度バンクで。
度胸の試し合いよ。
私のマイカーはバンクのインから進入して、モンスターカーに。
サイド・バイ・サイドで勝負をかける!
一瞬のわずかな操作ミスが敗北を招く。燃えるう!

「くっ・・・!」

キュルララララッ・・・!!

「やった!」

敵車は僅かなミューの誤差からバランスを崩してスピンショー。
コース外へ派手にブッ飛んでいったわ。
栄光のフィナーレマーチとともにウィン。
ゴールの観客席の大観衆から大歓声と紙吹雪の祝福を受ける。
ファスティストラップを叩き出したわ。

「あ、いっけなあーい!」

長ネギと生卵を買うのを忘れていた。買い物カゴを持って。
エンディングのスタッフロールが延々と垂れ流し状態を無視して。
通りの反対側のスーパーマーケットまで歩道橋で渡ったの。

野生の本能が目覚めてしまって疼いた血が治まらなかった。
布団に入っても朝まで、栄光のウィニングランが脳裏から消えなかった。

「胸が熱いわ」



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2021年7月10日 19時27分
人間水族館(ショート小説)
 
「ねえねえお母さん」
「あの人間の親子が今日も来てるよ?」

「あら本当」
「入館料は安いけど」
「きっと仕事がなくて暇なのね」

「お母さん、仕事って何?」

「エサを食べるために汗を流すことよ」
「カネ、て言うガラクタを貰うの」

「ふ〜ん」

「ほらほら、あたし達を指さして何か言ってるわよ?」
「きっと、あたしたちのウロコに見とれてるのね」

「そ〜かなあ、僕は、あいつウマそう!て言ってると思うよ?」

「ボク、そんなことよりも。おババ様が呼んでいたわよ」

「え、あの人まだ生きてるの?」

「何言ってるのこの子は」
「あの方は死ぬことはありません」
「苦しみ、血を流すことを喜んで受け入れる方ですから」

「はい」


・・・・・・・・・


「お久しぶりです、ババ様」

「おお、サンテ」
「あなたですか」

「僕をお呼びですか?」

「ええ、今がいい時期です」
「まだ若いあなたに、大切なことを教えねばなりません」

「はい」

「・・・・サンテは、この我ら魚を見せ物にする人間が」
「なぜ縛られた動物なのかを、知っていますか?」

「う〜ん、僕は知りません」
「人間は縛れているんですか?」

「ええ、がんじがらめにされています」

「僕には見えません」

「ええ、だから彼らにも見えないのです」

「何でなの?」

「人間は太古の季節より」
「少しだけ他の動物よりも、脳が開放されていました」
「だから、道具というガラクタを使って」
「この、地上を支配したのです」
「すべての生き物を食います」

「はい、僕も知っています」
「人間は、生き物で快感を作るそうです」

「よく勉強していますね、サンテ」
「サンテは知っていますか?」
「人間は、敵意で同じ仲間を殺します」

「え、そ〜なの?」
「みんなニコニコしてるよ?」

「ここに来る人間はそうですが」
「本当は・・・腹、と言う顔があるのです」

「お腹にも顔がついてるの?」

「それが人間が縛られている理由のひとつです」
「快感という欲望を覚えた人間は」
「気持ち良いのが辞められなくなり、罪を繰り返し」
「罪を重ねて、その重さに気がつくことも出来なくなりました」

「へえ、じゃあ僕たちは人間のために死ぬの?」

「サンテは見ぬくことが出来るのですね」
「私達生物は、人間のために。そして人間とともに死にます」
「その心は何だと想いますか」

「わかりません」

「愛、と言う本能です」

「アイ?」

「食って寝て犯す」
「本能はこの他に」
「愛する、と言う生きるよりも死ぬよりも大切なものがあります」

「へえ・・・よくわかりません」

「ええ、サンテは知らなくて当然です」
「人間だって知らないのが普通ですから」

「あ、でも人間が縛られてるのが何となく判ります」
「人間のいやらしい顔が僕の脳の中で見えます」

「・・・・すみません。サンテ」
「少し疲れました」

「はい、おやすみなさい。ババ様」



「あ、ボク。どうだった?おババ様のお話は」

「うん。人間でも知らないことを教えてくれたよ?」
「人間は縛られている、悲しい生き物だったんだね」

「・・・まあ、ボクも成長できたのね」
「じゃあ今日はお祝いに、貯めておいたミミズをあげますよ?」

「わ〜い!」


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2021年7月10日 19時9分
ゼロハンの懐(ふところ)ショート小説
びぃぃ・・

ばりんばりん

カラカラ

びぃぃ・・


「・・・・」

きぃ!

「おっちゃん、やっぱ変だよこれ」

「・・・んあ?」

かっちゃかっちゃ

きんきん

「ちょっと待ってな坊主」

「俺は坊主じゃないよ」
「海野だ、いい加減子供扱いすんなよな」

「・・・うーん」
「どこら辺でおかしくなる?」

げしっげしっ

「うん、3足に入れて加速始めると成る」
「ガリガリくるんだ」
「上のギヤも同じなんだ」
「いつもそうなんだよ」

「・・・あー」
「わりいな坊主」
「このマシンの前のオーナーだよ、原因は」

「何だよそれ」

「オーバーホールして慣らし運転の時だ」
「ちゃんと回転数を守らないとな」
「原付きなんてデリケートなオモチャだから」
「絶えず全開だからシャーねんだよ」

「げええ・・・このマシンどんくらいおフルなの?」

「・・・うーん。お前の知らない時代だな」
「本でも買って勉強しろ」

「・・・・・」


俺は海野だ。
海に住んでるからじゃないぞ?
家の裏に野原もあるし前に海もあるけど、関係ないじゃん。
毎日原チャリで海岸線シーサイドを走る。
まだ原付き免許しか無いから、ギヤ付きって種類は貴重なのだ。
なんかこのマシン速度計が100キロまで刻んである。
バイク屋のおっさんは「ノーマルだ、問題はない」
でも捕まっても責任は俺が取るんだよな。

親父が言うには。

「未成年は親同伴で家裁処置だから、気にすんな」
「思いっきり逮捕されろ」

「・・・おやじ頭イカれたな」

で、今日も走るのだ。一日中走る。あちこち市内中。

「俺は学校辞めたから無職なんだ」
「前の職場は、クビ」
「デキが悪いとクビにするんだ、この社会は」

今は走ってるだけでいいのだ。
何かも忘れるんだ、嫌なこと全部すべてあらゆる事、色々。

「こんな面白い乗り物」

学校の先生は、乗るなと言った。
不良の乗り物だから乗ってはいけない。車に乗れ社会人、と。

このよく知らないバイクが俺を変えるんだ。
他の大きなライダーには相手にされない。
簡単にぶちぬいてくけど、俺にはこれしか無いから良いんだ。


びぃぃぃー・・・

「・・・・」

海岸線の直線シーサイド道路は波が激しくて、よく海をかぶる。

ばしゃあっ!

「・・・・」

またシールドがびっしょりだ。
あの海岸コーナーを曲がるのが、ひとつのテーマと化してる。

びぃぃ

・・・・

びぃぃーん

「あきない、何で飽きない?」



「坊主。お前が若いんだよ」

「バイクのせいじゃねえ」

「年寄りやカーキチには理解出来ねえんだ」

「孤独なんだよ、厳しいんだ。それが良いんだよ」

「おっちゃんが哲学語ってるよ」

「はははは、好きなんだからそれでいーんだよ!」



「・・・・・」

海岸商店街の、いつものお好み焼き屋で食べる。
表に止めた、くたびれたマシンが雨に打たれてる。
そこら中錆びてて、よく見るとボロボロだ。

赤いノーマルカラーは、長年の年季でイロハゲ。

「良く働くおじさんだな・・・」


「なんだい、けんちゃん」
「海を見てたそがれるには100年早いよ?」

「はいよ、肉玉」

どん

「違うよおばちゃん、愛車を眺めてたんだよ」

「はっははは」「けんちゃんも大人だねえ?」

・・・このオバサン商売上手だな。


この臨海タウンは、昼間から雨模様。
汚いハウスでお好み焼きを食べる。
ありふれている光景と日常。

いつも海が居る。

「海には神様が住んでるって話、ホントかな?」

「あら、けんちゃんが海神様を知ってるなんて」
「あたしも長生きしてて良かったよ」
「冥土の土産だよ」

「は、ははは・・・」

「今日はドコ行くんだい」

「うん、女の子に会いに行くんだ・・・」

「まー!ませたガキに成っちまったよこの子は!」

「関係ありませんから!」


ばいィィィ・・・

ばりんばりん

「・・・・」


町の同年の娘に合うのだ。
まだなんにも無いんだけどね。
彼女は働いてる。同じ様なゲンチャリに乗る。


「海野くん、私のライディングを見て下さいよ」
「きっとあなたは未来の女性GPレーサーに惚れるわ!」

「・・・運転は俺のほうが先輩だぞ?」

「いいえ、テクニックよ!!」
「天性のライディングスピリッツは何でも可能なのよ!」

「・・・判ったから今度遊びに行こうよ」

「うん、じゃあ・・・高台のレストランで待ってるわ」

「げえ、もっと安いとこにして」

「・・・これだから子供は使えないのよ」

「すみません」

「いいです、あそこの展望台で待ちます」
「来なかったら焼き殺しますよ?」

「・・・すごい冗談」


ばいぃぃ・・・


「あの娘に会えるのか・・・」

雨の中を、小さなバイクは待つヒトのところへ向う。

今日もいつもの光景。


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2020年4月11日 16時47分
価値と価値
 
昔、6年前に書いたショート小説です。

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2018年9月19日 23時59分
20XX年、イケメンは絶滅した!
20XX年、世界からイケメンが居なくなった。



イケメンと呼ばれる男がみな死に絶えたのだ。神の気まぐれだろうか?



かつては見た目がイケている男は、世間からもてはやされ、女の黄色い歓声を浴び、イケメンは無敵とさえささやかれるほどだった。



イケメンが女を喰い、世の中を動かしていた。



これに不満を募らせていたブサイクメン達が、肩身が狭い思いで募らせていた。



「加藤さん(仮名)、私を好きにしてください」



「田中さん(仮名)、好きです!」



世の女たちは、見た目が美しい男にうつつを抜かして身悶えていた。



とにかく、この世からイケメンが居なくなってから、女たちは想像のイケメンに青春を燃やす事に精進した。



キモいブサイクメンと付き合っても、心は今は亡きイケメンに捧げていたり。



死んでもブサイクだけは嫌だと意地を張る女も現れた。



だが次第に、人は見た目じゃない、こころだと諭す風潮が浸透し。



ブサイクメンの顔に、イケメンのお面を被せてセックスする女も登場した。



イケメン教なる新興宗教も登場し、イケメンは伝説となり神格化された。



それでもこの世に生きているのはブサイクメンだから、女よブサイクを愛せよというブサイク信教が浸透していった。



世の美しい女たちは、ブサイクと人生を共にすることに甘んじた。



ああブサイクよ、野蛮人たれ!!
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2018年9月2日 0時28分
優世代戦闘機・姫
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2017年6月17日 3時12分
優世代戦闘機・姫
友人に読ませたら好評だった小説を掲載します。

書いたのは3年くらい前です。
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2016年7月3日 20時27分
涙の海を完泳せよ3
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ブログ紹介
人間力を育てよう!-ブロくる
新村正幸SS さん
人間力を育てよう!
地域:静岡県
性別:男性
ジャンル:お絵描き お絵かき
ブログの説明:
人が社会で一番最後に信用されるのは、
才能でも能力でもなく人間力です。
愛をもって誠を貫かんとすれば、
あまたの障害が立ちはだかります。
おもしろいではないですか。
自己紹介
統合失調症の中二病。 平和が好きで争いが嫌いなアカシックレコード接続者。 愛と勇気を信じる時代遅れのおっさんのエゴを聴いてください。 詩人のヒーリングです。 利他主義の為に。愛と平和の為に。
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