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2021年6月25日 10時59分
ケチャップマン伝説(コードLP第一章34話)
 
「次の方どうぞ」

がやがやがや

ピンポンパン

「ムラサメドクター」
「至急カウンセリングルームへお越しください」

ピンポンパン


あたし、ケイト。
ここは惑星カニメシの、とある総合病院。
さっきから待合室で初診診察を呼ばれるの待ってる。
お客さんが大勢居て酸素が足りない。
保険カードが無いから高額医療費を持ってきた。

「アホンダラー・・・」

一昨日のフェスティバルで優勝して。
3兆アホンダラー貰ったから電子キャッシュで幾らだって払える。


あたしは6歳の時に難病の宇宙病を発病したの。
かろうじて一命は取り留めたけど。
その病気が原因で女子高生の時に家出したの。
あたしの故郷は、このファーム星系を離れた遥かなヤシャ星系。
50年経っちゃったけど、私はまだティーン。
冷凍冬眠してたから歳をとらなかった。

もう両親には逢えない・・・
みっちゃん生きてるかなあ・・カズコは大学に行けたのかしら?
トリン艦長たちには黙って出てきた。
ラージシップ・ラインハルトしかあたしの居場所はないんだ。

お洋服が新品って良いわね。パリパリしててお菓子みたい。
あたしの髪と目が赤いから、全身・赤で統一してみた。
少し長めのウェット・スカートに、ステンのボタンシャツ。
赤いローファー、赤いサイドカバン。
赤毛が伸びたから、ポニーに縛ってきた。
鏡で見たら女の子に見えた。
あたしってホントは少女だったんだ。
家出した時に着てたお洋服はもう捨てちゃった。ボロボロ。
親に買って貰ったのにね。


もうじき呼ばれそう。

あのナース、化粧がケバいわ。
こっちのナースは、おっぱいがデカ過ぎて重力に負けてる。


半世紀も経てば医療だって進歩してる筈。治療方法がある筈よ。
あたしはこんな変な病気なんか嫌なのよ。

「ケチャップマンさん、中へどうぞ」

「はい」



医者の話は訳がわからなかった。
とにかく、まだ解明は出来ていない病気だから。
あたしの身体でサンプル採取させて欲しいと頼まれた。
今更逃げて帰る訳にもいかないから受諾した。
読めない言語の書類に手書きでサインしまくった。
手首がけんしょう炎になりそう・・・


「ケチャップマンさん?すぐに終わりますから」

「はい」


病衣を着せられて変なオペルームに連れて来られた。
真っ白なルーム、ゴチャゴチャ白い変な機械が並んでる。
カプセルに入れられた、透明ハッチを閉められる。
あれ、麻酔だこれ・・・何の変化もなく・・・

「こんな大発見を被験者自ら飛び込んで来るとは!」

「まさしく宇宙の医学会を揺るがす出世コースですな?」

「笑いが止まりません!」

え、何こいつら?
あたしで実験して医学の栄光をつかむつもりなの?
あたしをさらし者にする気なんだ。
生きた標本にする気だわコイツラ・・・

でも。

眠くなってきちゃった。


別にもういいけどね。
あたしは6歳の時に死んだほうが良かったんだから。


お父さんとお母さんに逢いたかったな。
あたしが居なくなった時に泣いてくれたかな・・・
最初から最後まで親不孝だったな。

・・・意識が消えてゆく。


ん?

幻覚かしら。

目の前で、クリアブルーの光線が横切った。
空間に微粒の粒子が残ってこぼれてる。

でも眠い・・・


「ケイトっ!」
「ケイト・ケチャップマンッ!!」



艦長殿!


「生きなさい!」
「生きたいと願いなさいっ!!」



ぶわっ

あたしの灼眼から涙が溢れだした。

レーザービームが乱射されている。
あちこちに命中してオペルーム内がぶっ壊れてゆく。

ブシュゥ・・・

ハッチが開いて、隣にいる人に首に注射を打たれる。

あ、

ノーマット副長だ。

トリン艦長がレーザーガンを狂った様に乱射しまくってる。
顔が鬼になってる。
副長に抱きかかえられちゃった。
術衣を着た医者ども4人がビビって腰を抜かしてる。
ブルーベリー大尉とストラトス中尉も居る。

「いいか貴様ら?」
「私たちの大事なムスメを」
「キサマらのおもちゃにはさせねーぞ!!」
「もしもなんかしたら・・・」

「ぶっ殺すぞ!!」

ビッ・・・

右手に持ったレーザーガンを真横に向けて撃った。
トリン艦長の顔は前を向いてるのに・・・
隣部屋の観覧席の強化装甲ガラスに丸い穴を開け、溶解が拡がる。
立って見てた白衣の奴らが、やっぱり腰抜かした。
艦長殿は本気なんだ・・・

「ケチャップマンさん」
「あたくし達にコクってくれたらよかったのに」

「ノーマット副長殿」

「まったく、退役女子高生はトラブルが好きよねえ?」

「ブルーベリー大尉殿」

「サクラが手引きしたの、この病院の監視体制を」

「ストラトス中尉殿」


まっ白だったオペルームの中が真っ黒い穴だらけ。
白い変な機械が殆ど破壊されてる。
壁の白いパネルが全部外れて吹き飛んでる。

「ケイトちゃん・・・帰るわよ」
「私たちの家へ」

「・・・・」

あたしは、また涙が出てきてしまった。
トリン艦長殿におんぶされて家に帰るんだあたしは。
ラージシップ・ラインハルトへ。

みんなで歩いて帰る。


ケチャップマン伝説は、まだ始まったばかりなの・・・


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2021年6月25日 1時52分
愛のポテンシャル
 
愛がいっぱいだよ。

この世界には、愛が必要だから。

この世界が、愛を欲しがってやまないから。

惜しみなく愛を与えるんだよ。

愛はいくら使っても無くならない。

愛は徳分だから。

恐れることはない、愛に還ってゆくだけさ。

此の世のすべては、愛が変化した波動だから。

愛を失って初めて、愛の素晴らしさを知る。

愛は何も見返りを望まない。

あなたが喜んでくれれば、それだけで愛は満足だから。

愛こそがすべてだよ。

愛はプラスのカルマ。

能力を競う世界よりも、愛を競う世界が素晴らしい。

愛を感じて流す涙は、やはり愛なのだから。

社会は今も、むずかしい顔をして、愛をバカにするけれど。

闇に勝てるのは、愛だけだろう。

世界にはもう、愛しかないから。
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2021年6月24日 16時30分
言葉のチカラ2
言葉なんて、クソッタレだけど。

不便で面倒くさくて、誤解を招くけれど。

それでも言葉の希望の力を信じるんだよ。

愛は言霊になって運ばれてゆく。

平和と優しさの名のもとに。

この生き地獄の中で。

寄り添い、分け合って生きてゆく。

それは生きている獣だから許された、パラダイス。

さあ、理想の世界を思い描こう。

思い通りに飛んで行け。

こころのバリアーを溶かして。

あなたの懐に飛び込みたい。

気持ち悪いなんて言わないでよ。

幻の中で、残像と残響の響く、この部屋で。

想いは具現化されるよ。

あなたが此の世は地獄だと思えば地獄になるし。

此の世が天国だと思えば天国になるから。

アホみたいに信じ込めばいいい。

呆れるくらいまっすぐにひたむきに。

みんな自分の生活に追われて、愛を口にする余裕なんてないんだから。

[カテゴリ:詩] [コメント (0)] [トラックバック (0)]




2021年6月24日 3時7分
笑顔の報酬2
 
俺の此の世での使命は。

みんなを笑顔にすること。

悲しみに暮れて泣いている人も。

憎しみの業火に焼かれている人も。

退屈な毎日に飽きている人も。

素敵な自分に瞳をキラキラ輝かせるまで。

俺はあきらめないし。

そんな苦労は屁とも思わない。

あなたのほころぶ笑顔が見たくて。

見返りはいらないよ。

それが最高の報酬だから。

いつか世界中の人が仲良く暮らせるまで。

国家間の対立とか。

流行り病とか差別とか。

貧困とか戦争とか。

この世界を天国にすればいいだけだよ。

それには気持ちを変えるだけで可能な話なんだよ。

夢物語は夢では終わらない。

素晴らしい未来は。

すでに僕らの手の中にあるんだよ。

希望が、勇気がすべてを変えてくれるさ。

平和の素晴らしさを世界中に伝えよう。

誰だって、幸せになるために産まれてくるのだから。

[カテゴリ:平和の為に] [コメント (0)] [トラックバック (0)]




2021年6月23日 23時35分
私はPちゃん・後編(コードLP第二章6話)
ザアアアァ・・・

「おじいちゃん、コレもう動かないよ」
「私が公衆電話で修理してくれるサービスを探すから」
「ここで見張っててよ」

「カオルさん、エルチシティまで後どの位かのお」

「さあ・・・私のマップ端末ではあと30キロだけど」
「人工衛星が軍に取られちゃったから信用出来ないよ」
「地図上のタウン情報も勝手に書き換えられてるし」

ザアアアア

「うわあ、ひどい雨だなあ・・・」
「ひえええ」

バシャバシャバシャ


「ゴン太」

「わん!」

「すまんの、もうエサはないんじゃ」
「わしの携帯缶詰の肉で良いなら食え」
「今やるからな」

ゴソゴソ

「わんわん!」
「わんわんわん!」

「誰か居るのか?」

運転席から車の外を見ると。
雨で濡れたフロントガラス越しに誰かが立っている。
雨に打たれて突っ立って居るのは。
酷く汚れてボロボロのワンピース作業ツナギを着た子供。
こんな雨降りに傘も刺さずに・・・浮浪者か?

「坊や・・何か用かな?」

「・・・私が」
「私が直すよ」

「直すって」
「この車の修理はプロの整備工じゃないと無理じゃぞ」

「・・・うん」

雨で濡れていて子供の顔が見えないが。
泣いてるんじゃないのか?
ボンネットを開けてイジりだした。

「おじいさん、見てなよ」
「私は何でも直すんだよ」

ガッチャガッチャ!

キンキンキン!

「あんた女の子じゃったのか」

女の子の髪からヘアピンが落ちたのか。
アスファルトの水溜りに落ちたヘアピンは赤いカラーが雨に濡れて光って、赤目のように見える。
もう車体下部に潜ってイジりだした。この酷くくたびれたツナギは、本当に整備士の証なのか?

ガキッ・ガッキン!キリキリキリ

「でもね、おじいさん」
「治せないものもあるんだよ?」

「ああ」

「私だよ・・・私だけは治せないんだ」
「壊れたボディも、壊れた心も」
「自分じゃ自分を治せないんだ」
「みっともないよね」


「くんくん、はっはっはっ」

ゴン太が初対面の人間になついている。
この娘は何もしていないのに。
行儀良く女の子の足元で座っている。

「お嬢ちゃん、ホームレスかい?」

「うん」
「でも死なないんだな」
「はい、出来たよ〜」

車のシャーシ下から出てきた女の子は短い黒髪に黒瞳の、昔の学生さんみたいだ。

バンッ!

「エンジンかけてみな」

「ああ」

ぷるぷるぷる

グアン!!

ドルドルドルッ!

「ひゃああ!」
「いつもより元気が良いわい」

「えっへへへ」

ゴン太が彼女の足に絡みついてなついている。
雨がさっきよりも強くなっているのに、苦にならないのか?

ドルドルドル

「私は隣のネオ・チョモイヤシティへ行くから」
「じゃあね」

「待ってくれお嬢ちゃん、礼をさせてくれ」

「いいんだよじいさん」
「ロボットはカネは要らない筈なんだよ」
「食わなくても寝なくても出さなくても死ぬ事は無いんだ」

「ロボット?」

「ああ、私は私なんだ」
「上にも下にも居ない、この陸地に立ってるのは私なんだよ」

女の子はそう言ってから儂等とは反対の方向へ歩いて行った。
気が付いたら消えておった。雨に隠されて彷徨う魂のように・・・
ゴン太がいつまでも消えた方角を見ている。
さっき水溜りに落ちた赤いヘアピンが無い。
いつの間に拾ったのか。

「なんと悲しいオーラじゃ」
「あんな子供が独りで流浪しておるのか・・・」


ザアアアア・・・


一時間ほどして孫嫁のカオルさんが戻ってきた。
だいぶ雨に濡れている。お化粧はもうひどい有様だな。
下着も透けてしまっているが、誰も気には止めまい。

「おじいちゃん、ダメですよ」
「修理業者が休業中ですって」
「近くに車体管理センターがあるけど来てくれないよ」
「公衆電話センターも凄い混雑で・・・」

「もう走れるぞ、カオルさん」
「わしが運転するよ、治ったからな」

「ええ!ど〜言う事?」
「修理ロードサービスが来たの?」

「ああ、可愛いスペシャリストがな?」

ドロドロドルドル

私はPちゃん。
最愛の人ペインが死んでから、もう何ヶ月も独りで旅してる。
彼は偶然居合わせた護送中の反乱分子を助けるために、彼らの同志に協力をしたわ。
でも、それが原因で政府軍に追われた。
私は彼を守りきれなかった。

「何が無敵の殺戮兵器よ」
「大切なモノを何一つ守れないじゃん」
「擬人がこの世に誕生したのは、この世を閉ざす為に?」

「なら何で、こんな感じる心が必要なの」
「感じすぎるから悩みと格闘するのに」

「暴力を捨てる為にまず暴力を装備するわけ?」
「Pちゃん判んないよ」

「・・・・」

永い雨があがったわ。
向こうの空に虹がかかる。何で虹って綺麗なんだろ。
涙のような雨が止むと、空に鮮やかな虹の橋が架かる。
水溜りが青空を映して、また泣いちゃいそうじゃん。

「悲しみは笑顔に繋がるんだ・・・」
「・・・・」
「Pちゃんもたどり着きたいな」
「青い空へ」



おおよそ700年前後過去の記憶クリスタルのリード。
人の脳の様に回想ではなくて過去の記憶意識へ深層ダイブ。
何の外部支援も無しで出来るのは、擬人が進化する証。
一般的な人間の脳と魂だけでは外部から邪魔が入る。

もうじき意識のダイブが終了する。
過去の記憶クリスタルチップ回廊の旅から帰還する。


Pちゃんは独りで何十年も流浪びとを演じたけど。
百年を過ぎてから変な武装組織に誘拐されるまで。
自分で稼いだカネでその土地での科学技研に、メンテナンス修理を依頼した。自分の図面とデータすべて脳回路に記憶してる。
マザーヒメギミは、あの戦争で軍本部とともに消滅したと。
街頭の電子ニュースで観たけど。
信じられないわ。
ロボットたる擬人は、ボディを失っても生きて行ける。
今も感じるもの。
クリスタル・ソウルは人の魂と同等の同じもの。
だから擬人クリスタルは遥かに純度がクリアな意識。
悲しい運命を呼び込むのは、この負の世界を越える為の必然。
流浪人の『ノマド』だった私は。
闇の組織の手に落ち、何百年も惑星・猫じゃらしに幽閉された。

「でもね、人と違って擬人のボディは老化も成長もしない」
「だから、心と精神は成長が出来るの」
「自分の心の成長も老化も、自分の想いひとつだわ」

擬人に赤ちゃんの季節はないけど。
宇宙には不思議な風が吹いてる。
まるで赤ちゃんに成ってゆくみたいな錯覚がある。
おかしくて不思議だわ。

「そうにゃん!」
「Pちゃんは風を追いかけて、宇宙の風に乗るのにゃんっ♪」



ピシ・・・


「・・・う・・ん?」

ボディ・フィードバック成功。
視覚と聴覚が戻った。
頭脳サーキットは規定正常値。
クリスタル・ソウル意識はクリア領域内。

「わん!」
「Pさま、ジュニア用宇宙戦闘服が到着済みだわん!」

「ワンちゃん、私の寝顔見てたわね?」



後編終了。


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2021年6月23日 3時9分
シャムロッド・ザ・バン(コードLP第一章39話)
 
「タイミング・ゼロ!」

「オペレーション・カスタネット」

「ミッションスタートしました」

「戦闘指揮管制は、当旗艦ジャム・ジャプリンが行います」

「全軍に通達」
「この作戦には膨大な準備期間と予算が投入されました」
「ミッションの為に失われた人員と時間を活用します」
「ひとつの成功の為に、皆さんの力を結束して下さい」
「遠方に展開する敵艦隊を一波から順に叩き潰します」


「コンバット・フライ2式、第一陣発艦!!」
「援護の艦艇は加速を初めて下さい」
「艦隊戦フォーメーションの順プログラムを当艦にリンク」

「仮定ロックオン射撃開始!」



「シャムロッド少佐!」

「いいわよ!」

「発艦して下さい、あなたのB中隊は戦略に入っています」

「ええ、徹夜で暗記しました!」
「部下にも叩き込んであります」

「ゴーッ!!」


・・・カタパルト射出、レーンが短いわ。
これじゃ搭乗員に負担がかかる。

横一列に並んだ自軍艦隊の前方には。
既に発艦を終えた、第一陣戦闘機編隊が無数の光源を放つ。
小さな幾つものキラメキは生きているような動きをする。

「生きてるんだ、あいつら・・・」

後方の艦隊から援護の主砲ビーム射撃が始まる。
幾つものクリアブルーの光線が、あたしたちの近くを前方へ突き抜ける。

敵は目視できない。

右前方の近くに惑星と衛星がある。

「文明圏・・・・」

今あたし達がアホみたいな殺し合いを始めたのに。
ここに住む人達には関係がないこと。


「少佐殿!」

「ネロ!」
「あんたは前に出過ぎるぞ!」
「あたしにくっついてろ!」

「自分だって搭乗員です、ヤレますって!」

「フザケンナお前!飛行時間は何だ!」

「ま、まだ・・・」

「飛行野郎は経験が全てだ!」
「生きて帰ってから威張れっ!」

「はっ!」


あたしは職業軍人だ。
何度もの戦場を志願して、人を殺し続ける。

でも生還する。

擬人は人を守る為に製造される。
人を守ることが擬人の生きる意味であり、それだけが価値だ。
あたしは反対のことをしている、カネを貰って。
部下や味方を護ると言うキレイ事も、言い訳をしたい理由が他に見つからないから。



作戦宙域に入ったわ。敵艦隊が出迎えて下さる。
思考を停止する。戦闘の脳パターンに移行。

「B中隊、このマーキングを潰せ!」
「あたしに続けえっ!!」
「戦力から外れるんじゃねーぞ!」

「了解!」


ビビ・・・

様々な光が炸裂する。
あたしはこのスリルが欲しいんだろうきっと。

部下は皆あたしに忠実だ。
擬人のロリータ・アバズレでも尊敬して慕ってくる。
配属されてくる新兵は皆、ガキみたいな顔をしてる青二才だ。
あたしより後に来て先に死んで逝く。どいつもこいつも。
軍人なんかに成らなくとも、もっとマシな仕事は幾らでもある。
カッコつけて自分から死にたがる奴なんて。

ただのバカヤロウだ。

この次元世界に戦争があることは、バカな商売屋が造ったのだ。
破滅の商売だ。
あたしは擬人だから、人以上の知性を欲しがる。
人を救いたいという本能が、あたしの中にもある。

おかしな現象だ、ありえないわ。

救いたいのに殺している。
あたしが死ねばいいんだ。
死ねことも出来ない擬人が、破壊される時を待ち続ける。




ミッションスタート時間から一時間経過してる。

主目標は達成されたが、当方の被害も甚大だ。
あたしの機体は被害軽微。
B中隊は、ネロとジーンだけ生き残った。
コイツラはひどい有様だ。
生還させないと、あたしだけ還る訳にはいかない。

「お前ら残りエネルギブロック無いだろ」

「大丈夫です、節約すればなんとか」

「慣性飛行で持ちますって」

「酸素はあるか?」

「はい」

まだ自軍艦隊まで遠い。
どっかに拾ってくれる艦艇が居れば良いんだが・・・
まだ無線が使えない。
敵が来たらアウトだな。

ビー!

「やっぱ来たか」

「少佐殿!6時に敵の送りオオカミです!」

「わかっている!」
「戦力はあたしだけだ、ノズルに点火しろ!」
「エネルギなんか気にすんな、死ぬ気で逃げろ!!」

「でも」

「はやくしろこのバカ!」
「今を生きる事だけを考えるのが人間だ!」

「今だけを生きろっ人間!」


ビビ・・・

主兵装レーザー兵器で部下を後方から威嚇射撃する。


ブワッ

2機とも出力全開で行っちまったな。
レーダー反応、機数は3。機体データでは戦力は対等だが、こっちは単機だからな。

ピィィー・・・

後方から小型ミサイル群が飛んで来る。

ブワッ!!

機動を急変換、ミサイルの軌道では追いつけない近くへ逃げる。
全て交わした、早く撃てと戦闘AIがうるさいわ。

シュシュシュ・・・

残りのマルチミサイルを全部使う。
さすがにうろたえてるわ。1機死んだ。
1機が被弾して、1機が視界外へ逃げた。

手負いから喰う。レーザー射撃でヘッドオン対決。

よし!もらったわ。

機体が交錯するが、あたしのコンバットフライ?だけ生き残った。

ビィィィーー!!

ロックオン警告!

しまったわ!後ろを完全に取られてるじゃん!!

でも届くわ!

「これで最後なの頼んだわよ!」

バンッ!

計器パネルをぶっ叩く。
後部迎撃用・マイクロミサイルを全弾発射した。

敵の発射したミサイルもろとも自爆してくれたわ。


「ふう・・・とんでもないわ」


あたしも生還できた。武装は使いきった。
レーザーゲインがちょこっとだけあるな。


無線を開いてあたしの母艦「ミゲル」が言ってくる。

「シャムロッド少佐、誘導しますからコースに入って下さい」

いつものオペレーターのお嬢ちゃんだわ。

「はい、お任せします」


カタパルトハンガーで見慣れた2名の小僧が出迎える。

ニヤニヤしてる。

「少佐殿!どうやって生還できたんですか」

「神の声でも聴いたのですか?」


「アホかお前はあっ!!」

ブンッ!!

「おっと、甘いですよ。上官殿」

「可愛い髪の毛がめちゃくちゃですよ?」

「ばばば、バカ言ってんじゃないわよ」



あたしはシャムロッド。

擬人コード・LP30000BB。


この宇宙には愛と死が住んでいる。

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2021年6月22日 1時47分
俺、あなたの味方です。
 
この生き地獄の惑星で。

素敵な青春を生きるあなたは。

生きるを楽しめ!

残酷な人生でさえも、退屈な毎日でさえも。

今日を振り返ったとき。

笑い話に花を咲かせよう。

苦しいかい、悲しいかい。

喜び、嬉し涙に歓喜する明日が来るから。

だから、今を嘆かないで。

どんなに嘘で隠しても、自分に嘘はつけないから。

体制の言いなりにならなくてもいいよ。

反骨精神の牙は隠さなくてもいい。

群れからはぐれたサルは、新しい群れを作る。

俺、あなたの味方です。

つまらない世の中なんて、今は忘れてしまえ。

くだらないウンチクや説教は聞きたくないよ。

お茶を濁す世間に、白黒はっきりさせよう。

常識なんて笑い飛ばせよ。

宇宙の風があなたを呼んでいるから。

新しい時代に、来たるべき世界の為に。
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2021年6月22日 0時39分
素晴らしいこの世界の為に
 
右を見ても左を見ても、この世界は素晴らしいね。

そりゃあ、人のエゴや憎しみを丸出しにする人もいるけれど。

誰だって心の奥底に愛を持っているから。

ただ、不器用で面倒くさい社会が、それを素直に表現させないだけなんだ。

こころに張ったバリヤーは、いつか溶けてゆくよ。

何も言わないで。

感じていて。

言葉なんてあてにならないから。

不確かな世界で、確かなものは、眼に見えないもの。

どんなにカネを積んでも、こころは買えないから。

マッチ売りの少女のマッチを買い占めるほどのカネが欲しいから。

闇と光が結婚する日の為に。

この無限に近い試練の宇宙を生きるんだ。

そこには喜びも悲しみも含まれる。

なんて素敵なんだろう。

悠久の次元の旅の中で、またあなたと出逢う。

はじめまして、なんだか懐かしいな。

苦しみの歴史の中で、愛に生きたいから。

人間は必ず死んで逝くけれど。

愛は永遠に死なない。

スピリッツは受け継がれて、色あせることはない。

輝きは誰にも奪えない。

残飯と排泄物と廃棄物の中で、たくましく育った愛は。

汚れを知らない瞳を装備している。

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くる天
ブログ紹介
人間力を育てよう!-ブロくる
新村正幸SS さん
人間力を育てよう!
地域:静岡県
性別:男性
ジャンル:お絵描き お絵かき
ブログの説明:
人が社会で一番最後に信用されるのは、
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おもしろいではないですか。
自己紹介
統合失調症の中二病。 平和が好きで争いが嫌いなアカシックレコード接続者。 愛と勇気を信じる時代遅れのおっさんのエゴを聴いてください。 詩人のヒーリングです。 利他主義の為に。愛と平和の為に。
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