2022年4月29日 23時7分 |
ブログ休みます。 |
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2022年4月24日 21時22分 |
大人を大人買いする大人 |
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遥かな過去と遥かな未来から呼んでいる。 痛みを知る人間よ、 正しさが人を救ってくれるわけじゃないから。 良いも悪いも、時の運に任せよう。 世界線の果てで待ってる、あなたが幾つだろうと何者だろうと関係ない。 この想いを共有してほしい、あなたが欲しがっているのは最高の笑顔。 クソみたいな世界に生きる宝石のあなたは、生存競争に疲れている。 地獄の炎が爆炎をあげる、漆黒の中で光彩を増す光。 屍の群れをすり抜けてついにここまで来た。 心を掻きむしる想いは語りかける。 酸いも甘いも知る人生の達人よ、 あなたの欲しいものは何、 あなたが恐れているものは何。 おしゃれなファッションでストリートを歩く。 でも本当に見たいのは、 あなたの裸の心。 心を武装して何を守ったの、何があなたの心を掻きむしるの。 何度も何度もつまづいて、とんでもない階段を駆け上がる。 世界線の果てで待ってる、あなたが笑ってようと泣いていようと関係ない。 この瞬間にも時計の針は音を立てて刻んでいる。 自らを完全だと信じる者たちに、足りないことが生きる道だと問う。 生きる素敵を夢見て、信じることを自慢して想いの限界まで。 肌が温度を失い青ざめるまで、何度も疑いと闘った。 なんの為に生きているのだろう、 信じられるものなど何もないくせに。 |
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2022年4月24日 21時16分 |
約束は果たされない |
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淡々と着々としめやかに宴は進み。 血と生贄の心臓を捧げ、 望まれた救世主は降臨した。 産まれてくる全ての命を犯し、眼球に恐怖を刻み込む。 新世界秩序の悪夢、 嘘が真実となり正義が滅びる。 あがなうことが罪で、従うことが愛だと説く。 遠路はるばる訪問する客人に、怒涛の如く罵声を浴びせる。 何も語らないことが生き残る道なら、道端に生首が並ぶ。 すれ違う魂は永遠に気づかない、出会うことが残された希望だと。 憧れた者が待ち焦がれた未来。 約束は果たされない、想いという未熟が世界を惑わしても。 残された者たちが地獄で憂う、困難こそが生きる道だと。 抗えない運命につばを吐き静かに消えてゆく、満たされないままの心をさらして。 漆黒に射す僅かな光が教えている、 お前も砂丘の砂の一粒だと。 |
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2022年4月24日 21時6分 |
ラヴテレパシー |
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想いは伝染する。 指先で触れると水面に広がる波紋。 一滴の清涼剤が渇いた心を潤い、革新的な価値観が世界を払しょくする。 誰でもいいこの気持ちが理解できるなら。 愛の形は論じられない、自分こそが全てだと。 汚れた心と汚れた瞳が笑う、私の足元に跪きなさい。 震える身体で恐怖と向き合う時、光と闇がすり替わる。 自分を責めることに慣れた、たかがこんな自分と。 信じることが全てだと信じた、例え地獄の世界でも。 罪の数を数えるより明日の希望を教えてほしい。 光のプリズム、愛の精神官能。 禁断の花びらにそっと口づけしたのは誰。 美しい独りよがり、まだ見ぬ人に想いを馳せて。 裸の武装理論、全てを捨てて全てを掴むまで。 快楽とは無縁の愛は、制約され続ける願いの果てに願う。 道を歩いて困難に出会ったら何にすがりつけばいい。 愛してると勝ち誇って見せても、私は人生の敗北者。 身を焼き焦がすほどの炎の中で、悶え崩れゆく愛に陶酔する。 立ち止まれない文明は今日も間違いを犯す。 私たちは繰り返す、永遠のワンステップアップ。 迷うことなくたどり着けるように、愛の連鎖を唄おう。 |
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2022年4月24日 20時54分 |
身を寄せ合う獣のぬくもり |
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想いが尽きることはない。 心の奥底で望んでいる本当の安息の為に。 愛がすべてを奪い去るまで、祝福を信じ続けよう。 運命を抱きしめたい、固くぎゅうっと。 肌と肌で温め合うのは闇を生き延びる手段。 化石の街で振り返る、空と大地がひっくり返る。 ボタンを押させろ、生きることに資格は要らないから。 にがい思い出がいっぺんになだれ込む、 後悔と懺悔の明日に。 朽ちる身体に鞭を入れて夢を見る。 心は疲弊しない、ぴちぴちで鮮度抜群。 ま新しいジーンズに履き替えて出かけよう、半額セールに乗り遅れないように。 時計を刻んで短い夜が流れてゆく。 あなたが見つめている想い出のオルゴール。 そばで眠らせてほしい、傷ついた羽を癒す鳥のように。 ターゲットは人間の貧しい心。 世界を再構築する、全ての存在が生き残る為に。 |
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2022年4月24日 20時37分 |
雨降りパレード |
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あ〜ん!人ったらし〜! たぶらかされた虜にさせられたあ! 雨降りに傘も差さないで立ちんぼの君。 話しかけるきっかけを作って、お誘いを待っている。 そうやっていい人を演じて、ハートを独り占め。 頬を染めてうつむいている待ちぼうけさん。 もしも振り向いたら、どんな顔するんだろう。 スマホで隠し撮りした君の笑顔。 ミルクキャンディを舐めながらベッドで悶えている。 枕に顔を突っ込んで妄想中。 今日君の後ろ姿を見た、君とお揃いのスマホに買い替えた。 鏡と睨めっこしてそばかすを気にしている。 明日世界が終わるより、君と目が合うことが大事件。 君とあいあい傘だったら、くちゃくちゃの笑顔になるのに。 駅前のバーガーショップで異性と話してる君。 どんな関係なの、ショックはビックバン級。 運命の瞳はヤルセナイ。 涙は大きく育って、大きな雨粒を降らせる。 ねえ君、いつまでもここにいるよ。 頬を伝うのは雨の雫だよ、悲しみの証じゃないよ。 雨のパレードに交じって踊る未来。 いつかすべてが分かれ行くのに、出逢おうとする心が痛いよ。 |
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2022年4月24日 20時22分 |
炎(ショート小説) |
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建てつけの悪い入口の戸をガラっと開け、定食屋の厨房から威勢のいい声が聴こえる。 お冷で喉を潤して煙草に火をつけると、テレビで遠い外国の戦争のニュース。 こうして一日の糧の為に代価を稼いでいるのに、人が意味もなく死んで逝く。 無関心という主義主張、病んでいるのは世界の全てだろう。 店主のおやじのいつものセリフ。 「どーでえ景気は」 おやじがまだ小僧だった頃、この国で戦争があった。 誰だって死にたくはないだろう。国家が人殺しを命じて、自分の命を奪われる。 喰ってく為に死ぬ気で働く、生き残る為に必死で殺す。 人間の宿命ってやつは、どこまでも儚く厳しい。 奥のテーブルを覗くと、キ〇ィちゃんマスクの鼻を押さえる制服の女学生。 慌てて煙草を灰皿でもみ消す。 こんな店に女の子ひとりで来るなんて、度胸がある子だ。 「ニラ餃子定食ニンニクたっぷりでお願いします」 俺は悟った。 この娘はツワモノだ、世の中の浮き沈み酸いも甘いも知っている。 常識の言いなりになることが生き残る術(すべ)だと。 まだ若かった頃、ニキビ面で修正エロ本に騒いでいたガキの俺には、 目に映るものすべてが信じられなかった。 生きてゆく為に知らないふりをする、何もないように振る舞う。 芝居小屋で革新的なキメ台詞を吐く役者。 観賞用の花が短い一生を終えるように枯れてゆく。 美しい季節だけを切り取って見せられるなら、老いてゆく姿は見られたくはない。 日陰でそっと死んで逝く人生の落伍者。 輝くものの陰で消えてゆく幾つもの憧れ。 「はいよ粘りもの大盛り!」 カウンター越しに身を乗り出す雇われ店員の若造、注文した納豆チャーハンが来た。 この料理は火加減が難い、納豆が焦げ付かないようにサッと炒める。 至福の納豆とマヨネーズのハーモニー。 せともののレンゲでハフハフ言いながら掻っ込む。 コップのビールでめしを流し込み、隣のカウンターを見ると。 若いわけありそうなアベックがいちゃついている。 俺にはカンケ―ねえ。今月の給料の振り込みまで生き残ることだけ。 店主のおやじがジッポーで煙草に火をつける。 ぼんやりとした頭で考える、炎がすべてを焼き尽くしてくれたら。 この空間には色んな雑念が混じりこんでいる。 厨房の湯気と店内の煙草の煙、店員の罵声と客の駄話。 ありふれた毎日がいつまでも続くと思っているのに、 運命に簡単に裏切られる。 独り暮らしの安アパートには誰も待つ者はいない。 ジャージ姿でくつろぐと、隣の部屋で夫婦喧嘩の声。 何も変わらないことが日常なら、心を掻きむしるこの疼きはなんだ。 世間の常識に飼いならされたゾンビは、逞しい野良猫。 あの女学生のように、清く強く生きられたら。 果たせない約束をいつまでも待ち続ける夢人のように。 今日も明日も生きてゆくことに罪があるのなら、誰も償いなんてしないだろう。 |
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2022年4月24日 9時55分 |
自分らしさの果てに |
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私の心に住んでいる病んだ衝動。 何もかもを一瞬で塗り替える。 全てを焼き尽くすほどの愛情。 世間から見ればゴミくずでも、夢中になれば価値のあるもの。 運命は自分が決める、軟弱な優しさはお呼びじゃない。 終わりを感じてしまう朝に、空回りの勇気。 マッチ売りの少女の禁断の誘惑。 最終電車でやって来る汚れたヒーロー。 運命は遠くで笑っている、この地獄に花を咲かせる。 私の心を支配する歪んだ欲望。 何もかもがいちもくさんに。 全ては等しく闇の中に消える。 探し物が見つかるなら、公園の砂場で冒険をしよう。 海底に沈むお宝、誰もが自分の権利を主張する。 全てはここに帰って来る、運命の輪廻。 路地裏で孤独を取引する引きこもり。 始発バスは病んだ囚人が乗っている。 失うものは何もない、この地獄のフィールドを駆ける。 |
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