ハロウィンにご用心 | |
[ヨーロッパ&その他海外] | |
2008年10月31日 10時0分の記事 | |
今日はハロウィン。皆様、小銭やおやつはご用意しまして? 昔、無料メルマガに書いたエピソードですが、ハロウィンの思い出をお届けします。 ベルギーにお家を借りた1年目。小学校のハロウィンに連れていってもらった。体育館にライトや飲食物が並び、大人も子供も浮かれていた。 フェースペイントのブースに列ができていた。ドラキュラのような顔した子供、素人が書いたと思えないくらい上手なカボチャをホッペに乗せている子供、それだけでお祭り気分満載。学校の先生たちによるバンドが編成され、盛り上がっていた。 日本の小学校とは違う自由な風潮に驚いた。 その翌年、いや、もっと後かな?インテリアショップやスーパーに例年の如くカボチャのランタンやお菓子が並び、今年もそろそろハロウィンね、と思っていたものの、当日になるとすっかり忘れていた。 その夜、ブーブーと我が家のブザーが鳴った。愛犬がワオワオと喜び勇み、玄関に走って行った。その後を追い、「ハーイ」とドアを開けると仮装したたくさんの子供。ペーパーバックを広げてニコニコしている。 あ、今日はハロウィンだ!おやつ買っておくのを忘れたわね、小銭を渡そう、とお財布を開けてびっくり。お札もないし、小銭もわずか。 ・・・し、しまった。とりあえずありったけの小銭を渡した。 そして、暫くしてまた鳴るブザー。困った、渡すものがない! 困った挙句、居留守を使うことにした。 部屋中の電気を消した。しかし、お腹が空いている。幸いキッチンは中庭側。こっそり何か作れば外からは見えないだろう。冷蔵庫を開けて愕然。「もやし」しかなく、ろくな食材がない。 お金をおろすのを忘れていたから、レストランに行くわけにも食材を買いにゆくわけにも行かない。確か、パリに遊びに行った帰りで、すっかりお金のことやハロウィンのことが飛んでいたのよね。 そんなわけで、残り物で「もやし炒め」を作った。 テーブルで食べるのは目立つ。サロンとダイニングが一緒になっていて、お庭と通りに面しているから居留守がばれる。 そんなわけで「もやし炒め」を手に2階に行ったが、明かりが漏れたらこれまた、居留守がばれる。 机の下でロウソクを灯し、真横から突き刺さる愛犬の視線と戦いながら「もやし炒め」を食べたのでした。 あれ以来、ハロウィンと言えば、もやし炒め。 ちょっと空しかったけどね。
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