くる天 |
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田中_jack さん |
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逮捕された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の悪行を自動車業界再編の突破口とせよ!! |
[社会問題] |
2018年11月25日 0時0分の記事
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「業界の常識は世間の非常識」と言われますが、自動車業界一つとっても、とても褒められない古い体質があります。 その典型的な例が、下請け部品会社と納品先の自動車会社との関係です。
筆者が知るところ、体験した事で申し上げるならば、主従関係どころか、現在は丁稚関係の如く、納品が遅れたら最後、「1日2500万円払え」「1日3000万円払え」の契約ですから、納品トラブルで会社が倒産、破綻、廃業、事業撤退に追い込まれた会社も多数ありますし、現在もあります。
そして当たり前の如くの「原材料費高騰」と、「納入価格の下落」や「更なるコストカットと価格値下げ要求」が日常茶飯事なのです。 これでは、自動車部品に関わったら最後、破綻や倒産への道は必須のようなものですよ!! これで良い訳はありません!!
次に、筆者も体験したそれらの事を、別の視点からの体験談をご紹介します。 11月23日08時31分にニコニコニュースが、ハーバー・ビジネス・オンラインにて「ゴーン逮捕に元下請け工場経営者が激白 。「異常な値切りで皆潰れていった」」の題で次のように伝えました。
『連日報じられている通り、今月19日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏が、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕された。
今回明らかになった同氏の不正報酬は、2011年から2015年で約50憶円。その後、直近3年分でも30億円が過少記載されていたことが明らかになるなど、その全貌が見えるまでにはしばらく時間がかかるだろう。
事件を受け、帝国データバンクが20日、企業概要データベースの中から、日産自動車と国内主要連結子会社16社と直接取引がある取引先を調査・分析したところ、全国全業種合計で3,658社にのぼることが判明(個人経営、各種法人等含む)。
ゴーン氏逮捕の衝撃は今後、こうした多くの関連企業に、深刻な影響を与える恐れがある。
事件発覚以降、ゴーン氏に関する有識者の見解や分析が、連日各メディアから溢れ出る中、当時、日産や関連企業の下請け工場の2代目経営者として現場に立ち、結果的にその工場をこの手で閉じてしまった筆者にとっては、正直なところ、何を読んでも何を聞いても「虚無感」しか湧いてこない。
あの頃、関連企業から強要されていた異常なまでの値引きは、一体何だったのか。ゴーン氏にとって、我々下請けは、どんな存在だったのか。
彼に対するやり場のない怒りと、当時、過酷な状況にしがみ付いてくれていた従業員への申し訳ない思いが、今回の事件を通して今、再び込み上げてくるのである。
(中略)
ゴーン氏就任後、受注価格は半値近くにまで落ちた
こうした中、企業体力のない下請けは、順に潰れていった。当時、筆者の工場の元請けや、古くから付き合いのあった工場の一部からも、月末になると不渡りの噂や「廃業のお知らせ」と書かれた手紙が届くようになる。その中には、潰れるにはもったいない独自の技術や設備を持った工場も多くあった。
来月はどこだろうか。あの会社は大丈夫だろうか。ウチはいつだろう。当時の下請け工場には、異様な雰囲気が漂っていた。
筆者の工場では、先述の通り、国内の各自動車メーカーの系列企業と取引していたのだが、メーカーの工場はもちろん、その系列企業にも、母体の社風がそのまま反映されており、仕事の厳しさや金額などにはそれぞれの特徴があった。
当時の日産工場や同社系列工場の印象は、真面目で工場マンとしてのプライドをしっかり持った社員が多かったのと、仕事の指示内容が大変細かかったこと、そして、とにかく「安かった」ことだ。
同じ仕事を、ゴーン氏が日産の社長に就任する前と後とで比べると、半値近くにまで落ちたものも多い。
一方、下請けに冷たい態度を取る元請け社員も多い中、日産工場で働く社員たちは、皆紳士的だった。
筆者の工場では、同時期に4人の日産工場の社員と付き合いがあったが、当時の業界の体質に対して、誰一人感情的な意見を言う人はいなかった。が、そんな彼らでも、雑談でゴーン氏の話になると苦笑いになり、「人の話を聞く人じゃないですからね」、「無茶なコストカットも多いですよ」と愚痴をこぼしていたのを覚えている。
工場閉鎖1か月前、“先輩工場”と同じように「廃業のお知らせ」を得意先へ一斉に流した後、真っ先に連絡をくれたのは、工場最盛期から長年世話になっていた日産のある社員だった。
「長い間、お疲れ様でした」
FAXで送られてきた最後の発注書。いつもの「よろしくお願いします」の代わりに、昔から変わらない太字でひと言、そう書かれていた。
こうして工場閉鎖から数か月後、当時から物書きとして活動していた筆者は、皮肉にも東京モーターショーでゴーン氏本人を取材する機会に遭遇する。
目の前で「コスト削減」「V字回復」「世界のNISSAN」を、人差し指突き上げ声高に唱える彼に、今と同じような、言葉にし難い深い虚無感に襲われたことを思い出す。
自動車という乗り物は一般的に、約4,000種類、3万点もの部品からできている。その1つひとつは、製造ラインという運命共同「帯」に乗った、エンジニアや現場職人らの技術と努力が造り上げた結晶だ。
ゴーン氏が50億円以上もの不正を働いている最中、廃業や倒産に追い込まれた多くの関連企業や、大勢の解雇者の存在がある。あの頃、「帯」から消え落ちていった日本の技術力に、ゴーンは今何を思うのか。いや、せめて何か思ってくれるだろうか。
トップにいた自らの不祥事が今、3,658社の将来に暗い影を落としていることを、少しでも考えてくれているのだろうか。
【橋本愛喜】 フリーライター。大学卒業間際に父親の経営する零細町工場へ入社。大型自動車免許を取得し、トラックで200社以上のモノづくりの現場へ足を運ぶ。日本語教育やセミナーを通じて得た60か国4,000人以上の外国人駐在員や留学生と交流をもつ。滞在していたニューヨークや韓国との文化的差異を元に執筆中。』
筆者は橋本愛喜氏の書かれた内容を痛い程に理解します。 読者の皆様も同じお気持ちではないでしょうか。
自動車業界は、今や家電業界の如く、世界的には斜陽産業化しています。 生き残るには、開発が進む「電気自動車」「水素自動車」「空飛ぶ自動車」や「水上を走る水陸両用自動車」「鉄道などと連携運行出来る多用途自動車」「災害時等に対応出来る自動車」などの、SF等に登場した夢の自動車の実現しかありません。
そうなれば、今までの部品供給の体質や制度では、とてもとても持ちません!! 空飛ぶ自動車や水陸両用車等となれば、部品の信頼性もこれまでとは違い、段違いの高い精度や耐久性を求められます。 そして、部品点数は例えば電気自動車化すれば従来の10分の1レベルに減るのです。
どんなに嫌でも、業界再編や下請け部品企業などの整理統合、新技術・新素材の研究開発や実用化、改良は避けられません。 自動車業界に大型家電量販店チェーンや航空宇宙業界、造船業界ですら、異業種から直接乗り込み関わって来るでしょう!! 「災い転じて、福と成す」と行きたいところです。
逮捕された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の悪行を自動車業界再編の突破口とせよ!!
日産自動車のライバル、HONDAの販売店で物議を醸し出したツイッター流布画像
筆者は、日産のライバル会社が少なくともこのようなツィートをした気持ちは、よく分かります。
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