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小惑星「リュウグウ」に到着したはやぶさ2から投下された小ロボットが「イブ−」「アウル」と命名!! |
[防衛] |
2018年12月15日 0時0分の記事
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世界に感動と成果を与えた「はやぶさ」の成果を受け、小惑星「リュウグウ」に到着したはやぶさ2から投下された小ロボット。 既に多くの成果を挙げていますが、この度、「イブ−」「アウル」と命名されました!!
12月13日20時20分に産経新聞 THE SANKEI NEWS が「小惑星に多数のくぼみ はやぶさ2のロボットが撮影」の題で次のように伝えました。
『小惑星「リュウグウ」の地表は岩石だけでなく、多数のくぼみがある地域も存在することが、探査機「はやぶさ2」から投下された小型ロボットの観測で分かった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が13日、新たな画像を公開した。
小型ロボットは9月に投下され、地表やジャンプ中に計200枚以上の画像を撮影。大小の岩石に覆われた地形はこれまでも分かっていたが、多数のくぼみに覆われた地形が新たに確認された。
会見した久保田孝教授は「くぼみの大きさは分からないが、上空から撮影した画像とは違っていて面白い。砂がないのも分かる。小惑星の生い立ちの理解に役立つかもしれない」と話した。
計2機のロボットが順調に活動したことを受け、フランス語でミミズクを意味する「イブー」、英語でフクロウを意味する「アウル」とそれぞれ命名した。
いずれも現在、電源は入るが信号を発信できない状態。日陰に入り太陽電池の発電量が低下したためとみられ、年明けにも活動再開を試みる。』
はやぶさ2は、JAXAによれば現時点では地球から見て太陽に非常に接近する合の期間に入っています。
JAXAのHPでは、次のようにそれらの状況を報告しています。
12月7日; 『★「はやぶさ2」の状況(2018.11.26の週)★ 合期間を安全に過ごすため、先週(11月23日)の運用で探査機は「合軌道」へ投入されました。「合軌道」では12月11日に小惑星距離が約110kmで最大となり、12月29日に小惑星距離が20kmのホームポジションへ戻ります。目標の軌道から少しでもずれてしまうとリュウグウへ衝突してしまう可能性があるため、11月23日の投入後に探査機の軌道が十分か精密に評価してきました。
結果として、11月30日に小惑星距離が約75kmの地点で地球方向(≒反小惑星方向)の速度を3.8ミリメートル毎秒だけ増速させる軌道修正マヌーバ1(TCM01)を実施しました。合のため太陽コロナの影響でドップラー計測におけるノイズが大きく難しい計測となりましたが、結果として計画値の99.2%に相当する3.77ミリメートル毎秒の増速を確認することが出来ました。探査機は十分な精度で合軌道へ投入されたと判断し、次の軌道修正は合期間明けの12月25日(クリスマス!)に予定しています。
合期間中は数日に1回の頻度で姿勢制御を実施し、探査機を地球方向へ向け続けます。太陽の影響でテレメトリを得ることが難しくなりますが、 Ka帯も使用した通信試験や電波科学観測、普段とは全く異なる「ビーコン運用」という方法で最低限の探査機情報を地上に送信するなど、貴重な合期間の運用経験を蓄積していく予定です。』
12月13日;
『★はやぶさ2」の状況(2018.12.3の週)★ 「はやぶさ2」では合運用が続いていますが、「ビーコン運用」が本格的に始まって、いよいよ合が近づいてきていることが実感できました。地球から見た「はやぶさ2」と太陽の角度が3度以下になると、「はやぶさ2」が送信した電波が地球に届く間に、太陽表面近くのプラズマの影響を受けます。その結果、地球で受信する「はやぶさ2」の電波強度が大きく変動して、探査機の状態を監視するテレメトリが受信できなくなることがあります。
そんな時に威力を発揮するのが「ビーコン運用」です。 探査機の状態が正常であるとか電圧とかの情報を、「1」と「0」による二進数で表して、これを「はやぶさ2」の送信電波の強度に置き換えます。そうすると、地球での受信電波強度が変動している時でも、人の目で見て「1」や「0」の情報が読み取れるのです。(実際には、コンピューターでも分析できるようにしています。)その結果、「はやぶさ2」が頑張って、「僕は大丈夫ですよ」と言っているのを読み取ることができました。これで準備万端、合を乗り越えることができます。』
これらの報告だけでも、はやぶさ2の運用の難しさが分かる、というものです!!
小惑星「リュウグウ」に到着したはやぶさ2から投下された小ロボットが「イブ−」「アウル」と命名!!
頑張れ、はやぶさ2!!
頑張れ、JAXA!!
12月13日、JAXAにより小惑星「リュウグウ」に到着したはやぶさ2から投下された小ロボットが「イブ−」「アウル」と命名されました!!
出典:JAXA HP
『2018年9月21日(日本時間)に「はやぶさ2」探査機から分離した2台のローバ(Rover-1A、Rover-1B)は、小惑星表面に着陸し、自律機能による小惑星表面撮像およびホッピング移動に成功しました。このたび、2台のローバに名前をつけました。 ミネルバ(ラテン語:Minerva)は、音楽・詩・医学・知恵・商業・製織・工芸・魔術を司るローマ神話の女神です。英語読みはミナーヴァ。芸術作品などでは、彼女の聖なる動物であり、知恵の象徴でもある「ふくろう」と共に描かれることが多いです。そこで、女神の聖鳥が「ふくろう」ですので、「ふくろう」にちなんで名前をつけました。「みみずく」と「ふくろう」は微妙に違うのですが、2台のローバも微妙に違うので、両方の名をつけました。
Rover-1Aは、 「みみずく」のフランス語のイブーから イブー(HIBOU) Highly Intelligent Bouncing Observation Unit
Rover-1Bは、 「ふくろう」の英語のアウルから アウル(OWL) Observation unit with intelligent Wheel Locomotion
です。』
実に素敵な名前ですね!!
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