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横浜シーサイドラインの逆走事故は各種無人機が発達する上で乗り越えなければならない重大事故!! |
[防衛] |
2019年6月4日 0時0分の記事
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6月1日の夜に発生した、無人車両を運用・運行する横浜シーサイドラインの逆走事故。 今回の事故は筆者も上京の折には無人運行される「新交通・ゆりかもめ」などを利用する事がありますので決して他人事とは思えません。 また、同じような無人運行システムの交通網は東京、大阪などで多くの方が毎日利用されている以上、誰でも事故に遭う可能性がある、とも言えましょう!!
今回の事故は社会全体で改善していかなければならない重大事故であり、決して無関心では済まされない事故なのです!!
まずはどのような事故なのかを整理しましょう。
6月1日21時18分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「シーサイドライン25メートル逆走し衝突、15人重軽傷 横浜・新杉田駅」の題で「シーサイドライン逆走事故」の特集項目にて、次のように伝えました。
『1日午後8時15分ごろ、横浜市磯子区の新交通システム「シーサイドライン」新杉田駅で、無人運転の車両が逆走し、車止めに衝突した。神奈川県警磯子署によると、15人がけがをして病院に搬送され、うち6人が骨折などの重傷。いずれも命に別条はない。
新交通システムでの車両逆走は異例。運輸安全委員会は鉄道事故調査官を現地に派遣した。県警は業務上過失致傷容疑を視野に捜査する。
県警によると、車両は新杉田発並木中央行きの5両編成で、約30人が乗車。車両のドアが閉まって出発しようとしたところ、約25メートル逆走して車止めにぶつかったという。運営会社によると全線運休しており、再開の見込みは立っていない。
シーサイドラインは横浜市が出資する第三セクター「横浜シーサイドライン」が運営。平成元年7月に開業した。新杉田駅と金沢八景駅(同市金沢区)の約11キロを結び、無人運転の電車が高架軌道上を走る。』
新杉田駅からの逆走ですから、無人運転システムに何らかの不具合が発生した、という事が容易に考えられます。
6月2日21時06分に同メディアが同特集項目にて、「なぜ逆走? 新交通システム事故 全国にリスク拡大も」の題で次のように伝えました。
『二重三重に安全対策が施されたはずの新交通システムで、なぜ逆走事故が起きたのか。何らかのシステム上のトラブルがあった可能性もあり、専門家は「人員輸送の安全の根幹に関わる」と重要視。全国各地の同種路線でもリスクをはらんでおり、徹底的な原因の究明が求められる。 新交通システムは、自動列車運転装置(ATO)で運行を制御。車両に搭載された装置が路線のデータを全て記憶し、駅側からの情報や自動列車制御装置(ATC)の信号などを基に速度を決めて走り、各駅で自動的に停車する仕組み。
運営会社は、ATOと事故車両とのやり取りは正常だったとの記録が残っていると説明するが、「予期しないシステム上のトラブルがあった可能性もある」との見方を示すのは、関西大の安部誠治教授(交通政策論)。その場合は、同じシステムを使う他の路線にも影響が及ぶという。
新交通システムは、「ゆりかもめ」や「日暮里・舎人(とねり)ライナー」(いずれも東京)など各地で導入が広がる。 今回の事故で、運輸安全委員会が調査結果を出すには、1年程度かかるとみられるが、観光客や住民の通勤・通学の足として早期の運行再開も望まれる。
安部氏は「逆走は非常に危険で、輸送の安全の根幹といえる。運行再開には、運営会社が第三者による検証委員会を設けるなどし、ある程度の原因を示す必要がある」と訴える。
工学院大の曽根悟特任教授(鉄道工学)は、逆走が終着・始発の新杉田駅で起きたことに着目。折り返し運転で進行方向を切り替える必要があるため、「途中駅と異なり、システム上の段取りが多くなる。こうした中で何らかのトラブルが起き、逆方向に動き出したのではないか」とみる。
新交通システムをめぐっては、平成5年10月に「ニュートラム」(大阪)が終着の住之江公園駅のホームをオーバーランして車止めに衝突、200人以上が負傷。同11月には、同駅で折り返し運転しようとしたところ、前後進の切り替えができずに発車不能となるトラブルもあった。
曽根氏は「不具合が起きれば、本来なら車両が動かなくなるシステムになっているはず。今回の事故は、こうしたミスをカバーできる設計になっていなかったことで生じたとも考えられる」と推測する。』
大型や小型の機器類でも、ハードやソフトの不具合で逆回転や逆走等のトラブルはあり得ます。 その原因は電気系統のショート等の配線不具合から、部品や機器類の経年劣化、制御系統やCPU等の予期せぬエラーまで様々です。 更に、近年は内外からのサイバー攻撃等による攪乱・破壊行為にも警戒しなければなりません。
今回のシーサードラインの事故は、運営会社は全く想定外の事故であったようで、HPでもシステムトラブル等に対応する訓練は公開されている範囲では行っていなかった模様です。
現時点ではシーサイドラインでの事故原因は不明のままですが、ドローン等の各種無人機が発達し、自動車の自動運転の開発等が進む今、新しい配達システムや交通システムとして実用化や爆発的な発展の為にも、今回の事故原因の徹底究明と再発防止に向けた取り組みが求められます。
横浜シーサイドラインの逆走事故は各種無人機が発達する上で乗り越えなければならない重大事故!!
シーサイドラインHPのトップにあるイメージ図
シーサイドライン 自動運転の仕組みについての解説画像
出典:上下とも、シーサードラインのHP
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