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くる天
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lingopro さん
デレクさんの日英翻訳Tips
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翻訳者のための日英翻訳アドバイス集です。私の友人で、長年にわたり日本人の英訳を編集・レビューしてきた英国人翻訳者Derek Bleakleyさんがまとめた『Hints relating to Japanese to English Translations』という書物を、リンゴプロ翻訳サービス(Webサイト)にて和訳・編集しました。
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128. 「確認する」と「チェックする」(1)
 
2015年10月19日 11時0分の記事

「確認する」は、「see if」ではなく、「confirm (あるいは「check」) whether …or …」、「confirm that」、または「check to ensure that」です。「see if」を使うと、あまり乗り気でないという印象を与えてしまいます。

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「本体がエラー状態になっていないか確認してください。」

という一文を英訳するなら、

Check if any error occurs in the machine.

よりも、

Confirm (あるいは「Clarify」) whether or not any error has occurred in the machine.

の方が正確です。


「異常がないかを確認する」に対する英訳としては、

confirm that there are no failures

ではなく、

confirm that no failures have occurredまたはconfirm that there are no abnormalities

が好ましいでしょう。代替案として、「93. 日本語の否定間接疑問:『whether』の使用」に示したように、

clarify whether any abnormalities have occurred

と訳すことも可能ですが、「確認する」という動詞の訳語としては、「confirm」がおそらくベストでしょう。


「添付書類の不足がないかどうかや、記入もれなど内容に不備がないかどうかを確認する

という一節を英訳するなら、

check the documents received for incompleteness or insufficiency

よりも、

confirm that no attachments are missing, and that each document has been duly completed

の方がはるかに自然です。好ましさという点でやや劣るものの、

clarify whether or not any attachments are missing, and whether or not each document has been duly completed

でも良いでしょう。2番目の訳文は、単にチェックするだけでなく、確認すべきことを明瞭に英訳している点で、3番目の訳文よりも優れています。最初の訳文が抱える大きな問題は、「incompleteness」と「insufficiency」の意味が不明瞭であることです。

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◆この記事へのコメント(投稿順)
1. translator 2015年10月20日 15時13分 [返信する]
whether or notは〜に関わらず、という意味の時に使い、〜かどうかという意味の時にはwhether...を使うという人も結構いますが、ネイティブの間でも意見が割れるのでしょうか。

 ■このコメントへの返信■
1. lingopro 2015年10月24日 10時9分
「whether or notは〜に関わらず、という意味の時に使い、〜かどうかという意味の時にはwhether...を使うという人も結構います」

という傾向については、私も同じ印象を持っています。

この点については、
<u>http://afterdeadline.blogs.nytimes.com/2010/03/01/whether-or-not/
?_r=0</u>

の内容が、ネイティブの統一見解と言えそうです。

簡単にまとめると、
「〜に関わらず」という意味のとき(= 副詞節として使う場合)には「or not」が「<b>必須</b>」
「〜かどうか」という意味のとき(= 名詞節として使う場合)には、「or not」が「<b>任意</b>」
ということのようです。

これなら、本稿におけるwhetherの使い方とも、私たちの印象とも整合が取れていますね。

本稿を執筆したデレク氏の意見は、今度会ったときに訊いてみます。


 


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