くる天 |
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プロフィール |
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lingopro さん |
デレクさんの日英翻訳Tips |
地域:愛知県 |
性別:男性 |
ジャンル:教育・学校 語学・留学 |
ブログの説明: 翻訳者のための日英翻訳アドバイス集です。私の友人で、長年にわたり日本人の英訳を編集・レビューしてきた英国人翻訳者Derek Bleakleyさんがまとめた『Hints relating to Japanese to English Translations』という書物を、リンゴプロ翻訳サービス(Webサイト)にて和訳・編集しました。 |
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502. 特許の分野における専門用語(4) |
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2017年10月30日 8時58分の記事
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「処理はS31に進む」という一節を英訳するなら、「process goes to」という表現を使うよりも、
the procedure proceeds to step 31
または
the process moves on to step 31
の方が好ましいでしょう。当然のことながら、この種の表現は特許出願書でよく使われます。
「then」という英単語は、特許出願書に記載される請求項で使うことは厳に避けるべきです。「then」の用法については、セクション461「つなぎことば: 『そして』他」でも取り上げています。
「発明の主要部」に相当する英語表現は、「main parts」という表現を使うのではなく、「the main features of the invention」または「the main elements of the invention」が適切です。その理由を理解するには、まず、発明の構成要素は何かということをきちんと検討する必要があります。発明は多くの「part」で構成されているとも考えられますが、英語では基本的に多くの「element」で構成されているとみなされているからです。
「本発明は…A装置を提供することを目的とする」という一節を英訳するなら、
the present invention intends to provide an A apparatus that …
よりも、
the present invention sets out to provide an A apparatus that …
の方が妥当性は上です。英単語「intend」は本来、生き物だけにしか使用できません。
「発明の特定事項をすべて満たす」という一節を英訳するなら、
satisfy all the specified matters of the invention
ではなく、
conform to all the specific elements of the invention
が適切です。
「請求1に係る発明と他の請求項に係る発明は特許法第37条第1号、第2号に規定する関係を有すると認められない。」という一文を英訳するなら、
The invention recited in claim 1 and the inventions recited in other claims are not recognized as having the relationship specified in Section 37 (1) (2) in the Japanese Patent Law.
よりも、
The invention recited in claim 1 and the inventions recited in other claims can not be regarded as having the kind of relationship specified in Article 37(1) and (2) of the Japanese Patent Act.
の方が妥当性は上です。 |
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