くる天 |
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プロフィール |
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lingopro さん |
デレクさんの日英翻訳Tips |
地域:愛知県 |
性別:男性 |
ジャンル:教育・学校 語学・留学 |
ブログの説明: 翻訳者のための日英翻訳アドバイス集です。私の友人で、長年にわたり日本人の英訳を編集・レビューしてきた英国人翻訳者Derek Bleakleyさんがまとめた『Hints relating to Japanese to English Translations』という書物を、リンゴプロ翻訳サービス(Webサイト)にて和訳・編集しました。 |
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502. 特許の分野における専門用語(6) |
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2017年11月6日 8時53分の記事
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「請求項35には加熱器が焼結炉に備えられているか、プレスに備えられているのか、システムのどこに備えられているか不明である。また、請求項36、37も同様である。」の一文目の英訳としては、
In claim 35 it is unclear whether the heater is provided in a sintering furnace or in a press, and thus it is unclear at which location in the system the heater is provided.
が適切で、二文目は、
The same thing can be applied to claims 36 and 37.
ではなく、
The same argument can be applied to claims 36 and 37.
The same point can be made in respect of claims 36 and 37.
または
The same point is valid in respect of claims 36 and 37.
と訳すのが適切です。
「審査官は単にそれらの組み合わせが容易であると認定したに過ぎない。」という一文を英訳するなら、
The Examiner approved that the combination above was simply easy.
ではなく、
The Examiner has merely acknowledged that the combination described above was easy.
が適切です。この例文における「認定した」は「approved」でなく、「acknowledged」または「deemed」と訳した方がはるかに適切でしょう。「approve」は「申し分ないと公式に認める」という意味で、申請や手続きの公式な認可がほぼ決定している場合に限って使用されるのが通例であり、職員が細かい点について単に見解を示すような場合には使用されません。
加えて、「simply easy」という表現も重大な欠陥と言えます。副詞「単に」は、動詞「認定した」を修飾しているため、英文では、「merely」を「acknowledged」のすぐ近くに置かなければなりません。 |
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