くる天 |
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プロフィール |
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lingopro さん |
デレクさんの日英翻訳Tips |
地域:愛知県 |
性別:男性 |
ジャンル:教育・学校 語学・留学 |
ブログの説明: 翻訳者のための日英翻訳アドバイス集です。私の友人で、長年にわたり日本人の英訳を編集・レビューしてきた英国人翻訳者Derek Bleakleyさんがまとめた『Hints relating to Japanese to English Translations』という書物を、リンゴプロ翻訳サービス(Webサイト)にて和訳・編集しました。 |
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505. 格言と慣習的表現(3) |
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2017年12月1日 8時50分の記事
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「自分に合わせた流れをつくる」という一節を英訳するなら、
create a flow tailored to oneself
よりも、
creating a current that is tailored to one’s own needs
の方が好ましいでしょう。抽象概念を表す場合には、「current」の方が「流れ」の訳語として「flow」よりもはるかに自然です。
「マイナスを消滅させる」という一節を英訳するなら、
reduce negatives
よりも、
eliminating negative factors
の方がはるかに好適です。最初の英訳の「negatives」は、ややくだけた言い方で、スラングと言ってもいいでしょう。この一節は、名詞「factor」が非常に有効な語であることを示す好例です。
「逆らえない運命に気づく」という一節を英訳するなら、
see one’s undeniable fate
ではなく、
coming to terms with one’s inevitable destiny
が適切です。
「人生の大きな転機」に相当する英語表現は、
important life turning points
ではなく、
important turning points during the course of a lifetime
が適切です。
「逆らっても変わっていく」という一節を英訳するなら、
change something though it may be opposed
よりも、
proceeding with changes, whatever resistance one faces
の方がはるかに好ましいでしょう。この一節は、主語も目的語も無いと英訳が難しいことを示す例です。最初の英訳の一番の欠陥は、一般的見解を述べるのに、単数形の「something」や「it」を使っている点です。
「マイナスに気づきその穴埋めをしてプラスに移行する」という一節を英訳するなら、
take away negatives to move toward positives
よりも、
recognizing and eliminating negative factors, and moving into a positive mode
の方が適切です。
「人の生きる道」に相当する英語表現は、「path of human life」です。 |
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