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SRY遺伝子
 
2014年7月15日 12時54分の記事





【Y染色体の1個の遺伝子が,胎児の体に精巣をつくらせる】



胎児の体に精巣がつくられるとき,Y染色体はいったいなにをしているのだろうか?そのなぞのヒントをあたえる例が,1980年代の終わりにみつかった。XXの性染色体をもちながら男性として産まれた人が従来みつかっていた。それらの人がもつX染色体には,Y染色体の先端付近の領域がつけ加わるという異常がおきていたことがわかったのである。Y染色体の先端付近には,精巣の出現を決定づける「精巣決定遺伝子」が存在しているにちがいない。こうして,精巣決定遺伝子の発見をきそうはげしいあらそいがはじまった。

イギリスのピーター・グッドフェロー博士羅は、Y染色体の先端付近で一つの遺伝子をみつけ,「SRY(Sex-Determining  Region on the Y Chromosome ;「Y染色体上の性決定領域」の意味)」と名づけた。そして1991年,同じくイギリスのロビン・ラベルバッジ博士らは,SRY遺伝子をメスのマウスの受精卵に入れる実験を行った。すると,そのマウスには精巣がつくられ,オスへと性転換されるという衝撃的な結果が得られたのである。こうして競争に決着がついた。Y染色体をもつと男に産まれる理由は,精巣決定遺伝子であるSRY遺伝子が,Y染色体に含まれているためだったのである。






SRY遺伝子のはたらきは?


Y染色体の短腕先端付近には,哺乳類共通の精巣決定遺伝子であるSRY遺伝子が存在する。(マウスではSryと表記する)。SRY遺伝子からつくられるSRYタンパク質は,細胞の核の中で,DNAに結合し,ほかの遺伝子のはたらきを調節しているらしい。


しかし(誌の刊行時には)

どの遺伝子がSRYタンパク質によって調整されるのかは,まだ突き止められていない






受精後8週ころになると,男の胎児の未分化性腺が精巣へと変化する。精巣がつくる男性ホルモンはウォルフ管を成長させ,同じく精巣がつくる「抗ミュラー管ホルモン」はミュラー管を消失させる。




Y染色体をもたない胎児(XX)では,未分化性腺は自動的に卵巣へと変化する。また,ミュラー管が自然に退化してゆく。こうした女性化の特徴は,Y染色体をもたない胎児では12週ころまでにあらわれる。






受精後7週までは男女のちがいはない


“雌雄同体”


将来精巣と卵巣のどちらにもなりうる「未分化性腺」がみられる

そのほか,将来精子を運ぶ精管などになる「ウォルフ管」と,将来卵を運ぶ卵管や子宮になる「ミュラー管」の両方が存在する。






   。   。   。   。   。



【SRY】(wikipedia)より

翻訳産物であるSRYタンパク質は遺伝子本体が不明だった時代にはTDF(testis determining factor:精巣決定因子・睾丸決定因子)と呼ばれ、遺伝子が同定された後もタンパク質の呼称としてはTDF・SRY双方が使われている

SRYの発現は胚の性決定のスイッチとなり、未分化の生殖腺を精巣へと誘導する。SRY自体はその後の性分化の過程には直接関わらず、精巣で作られたアンドロゲンが雄への性分化を支配する

SRY転座 X/Y染色体による性別の逆転(XX男性・XY女性)、突然変異(1塩基欠失・1塩基置換)によるTDF機能不全SRYでは表現型が女性となることなどからもたらされている。また性分化に関与するSRY以外の遺伝子群の一部の遺伝子に突然変異がある場合も、性分化異常症をもたらす





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