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「細胞社会」のもつ「自主性」「根源的な力」 3
 
2015年7月6日 21時18分の記事



〜「細胞の自主性や自律性」「それが生み出す」「自己組織化(という仕組み)」〜 と「進化(論)」

(例えば「進化の原動力」となるための「必須」「性質」 というようなときの醸しのアラワレ)

を繋げて 結びつけて 理論なども構築(自己組織化)され 語られるのが その現場での主流…

(…かどうかはあれだが 読んでいてそのように感じたりはする)



    *



『細胞「私」をつくる60兆個の力(NHKサイエンスZERO)』2011
-「NHKサイエンスZERO」取材班+近藤滋・笹井芳樹 編著


「原始的な単細胞生物が「波」を利用して 高度にもみえる集団行動を繰り広げている実態」 P58


単細胞生物のひとつ 細胞性粘菌

ふだんはバクテリアを食べながら単独で生きている

まわりが栄養不足の状態になると
いっせいに動きはじめ 一点に向かって集合する

そして 長さ1ミリメートルほどの集合体をつくる

最大およそ10万にもなる粘菌がつくる「移動体」


移動体は、その後つくり出す胞子を分散させるのにより適した新天地へと移動していきます。

その姿はあたかも1匹のナメクジのようです。

バラバラに生きているはずの単細胞生物が、突如、こうした秩序立った集団行動ができるのはなぜでしょう。

それはやはり、「波」なのだといいます。



国立遺伝学研究所の堀川一樹博士は
特殊な蛍光タンパク質を利用して その波を観察


その蛍光タンパク質は、細胞内のカルシウムイオンの濃度が高くなると、光るようになっています。すると、およそ10万個からなる粘菌集団の中心部分から、らせん状の波が広がるように、細胞が次々と連鎖して明るく発光する様子が観察されたのです。


カルシウムイオンの濃度が高くなるのは
細胞がサイクリックAMPという物質に反応しているから

サイクリックAMPは 信号伝達物質



エサになるバクテリアが不足しはじめたとき
ある細胞がサイクリックAMPをつくって放出する

サイクリックAMPに触れた瞬間
細胞のなかのカルシウムイオンは濃度が上昇し

その細胞はサイクリック濃度が高い方向へ移動

さらに移動したあと 自分もサイクリックAMPを合成し 外へ出す



ある物質に触れると その細胞も同じ物質を出すという連鎖は 縞模様をつくるメカニズムの説明と同様

チューリング波が縞模様をつくるのと似た仕組み
(縞模様は動かない波 粘菌の場合は移動する波)



そのような連鎖が単純に繰り返されると
細胞集団に劇的な変化が起こる


最初、一点ではじまったサイクリックAMPの放出が、水面に波紋が広がるようにまわりに伝わります。波は連続して起き、それぞれの細胞は波の来た方向に移動します。そうすると、結果的に細胞性粘菌は一点に向かって集合するのです。

たったひとつの細胞でできている単細胞生物が単純な反応の繰り返しだけで、高度な多細胞生物がみせる社会的な振る舞いにそっくりの行動を実現できるというこの事実こそ、生命世界の奥深さを物語っていると思います。


「単純な原理だからこそ 受け継がれていく」

「簡単な原理だからこそ 壊れなくてうまく働く」

それが原動力


「地球の多様な生命」




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