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二年目。 80 第七章 アイリスの怒り
[★二年目 連載]
2010年8月27日 1時53分の記事



二回分くらいの長さですが…。

この一族は皆口が達者なので…。

会話に切れ目が無くて

切れませんでした…。

アイリスの呆れる家族構成…。

まあタフじゃなきゃ、やって行けませんね…。

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ニーシャが直ぐ、言った。
「そんなにいい男で、貴方がきっぱり拒絶出来ない程なの?
簡単よ!私に紹介なさい!
絶対貴方から私に、気持ちを向けて見せるわ!」

その明るい栗毛の華やかな美女の微笑みに、アドルッツァが肩を竦める。
アイリスが、吐息混じりにささやく。
「宿舎に女性が無断で入って、見つかったりしたら即退学。
誰にも見つからずに出入りする。
貴方にそんな、地味な真似が出来ますか?

どうせいい男の下りで関心を根こそぎ持って行かれ、話をロクに、聞いてらっしゃら無かったんでしょう?」

母、エラインも頷く。
「スフォルツァが退学に成ったりしたら、アイリスのした事が全部水の泡!
誰が学年代表をするの?
結局、アイリスが自分でするか、また後釜を探さなくては。だわ?」

祖母はじっくり孫を見つめ、つぶやく。
「つまり…彼は貴方に、ぞっこんなのね?
それで…婚約者の他に、少年と付き合いがある。とおっしゃったんじゃなくて?」

アドルッツァも畳みかける。
「その少年なら、宿舎に押し掛けて来てもお咎め無しだろう?」

エルベスも直ぐ、言った。
「直ちにスフォルツァが故郷でどの少年と付き合っていたか、調べさせよう。
彼程目立つ少年ならその相手は直ぐ、判明する筈だ」

ニーシャが不満そうにつぶやく。
「じゃ、私の代わりにその少年を…スフォルツァの元へ送り込むの?」

エルベスがすかさず返す。
「送り込めるかどうかは、調査次第だけれど」

エラインも言う。
「婚約寸前の美少女に、面会に来るよう告げたら?」
祖母も頷く。
「ともかく、男ばかりのむさ苦しい宿舎の中だから、貴方が大輪の花に見えるのよ」

エラインは大事な息子に告げる。
「…似合いの美男に貴方が、惚れ込んだと言うのなら仕方無いけれど…乳首を腫らされて困っているんなら、対策を徹底しないと」

ニーシャもささやく。
「貴方は自慢の甥なのよ?
あんまり女々しく、ならないでね?」

アイリスは目前にずらりと並ぶ、美男美女達を見回し、つぶやく。
「こんなくだけた会話に動じない、貴方方に感謝します」

アドルッツァがぼやく。
「皮肉を言う元気がまだ、あるんだな?」
エルベスが訂正した。
「余裕だろう?
スフォルツァに惚れ込まれて困ってる割には余裕が残ってる」

エラインが二人を見つめる。
「あら…皮肉だったの?」

祖母も言った。
「貴方の感謝が嬉しいわ。と、心からの感想を述べる所だったわ」

ニーシャがささやく。
「感謝の言葉より、そんな美々しい美男の群れ集う宿舎へ、忍んで行きたいわ!」

エラインが姉を睨む。
「そんな事、誰だってしたいのに我慢してるのよ?
甥を退学にしたいの?」

祖母が吐息混じりに俯いた。
「アイリスを退学にするのに…私じゃ忍んで行っても駄目でしょうねぇ………」
「あらお母様!
その時は是非私に、お命じに成って!」
先に名乗りを上げる妹(エライン)に、姉(ニーシャ)はムキに成る。

「エライン。貴方はアイリスの母親なのよ?
母親が行ったって退学になんか、成らないわ!」

エルベスが、分かって無い姉にささやく。
「けどニーシャ姉様。
もしアイリスの寝室以外で貴方が見つけられたら、アイリスで無く貴方が居る寝室の主が、処分されると思いますが?」

アドルッツァも追随する。
「それは、あり得るな」

アイリスは呆れ返った。
「…どうしてそこ迄して、私を退学に、したいんです?」

エラインが息子にささやく。
「お母様は貴方を大公邸に、取り戻したいのよ」
ニーシャもぼやく。
「教練だとか近衛に行かせて、男の恋人を作られるのが心配なんだわ!

貴方のお父様がそう。
華奢でお人形のように綺麗で。
そこの美男のアドルッツァったら、私の色香が通用しない最低の男!
シャリスにべったりなんですもの!!!」

アドルッツァは呆れた。
「もうとっくに言い尽くしたのに、まだ俺に嫌味が言いたいのか?
だって二晩も付き合ったじゃないか」

エラインが呆れて姉を見た。
「自分に全ての男の視線が釘付けで無いと、我慢出来ない方なのよ。姉様は」

祖母が娘のニーシャにささやく。
「まさか自分の弟と甥にはまだ、手出しして無いでしょうね?」

ニーシャがエルベスとアイリスを見る。
「そうね。具体的な事をしないと、私には勃ちそうに無い二人だわ」

アドルッツァが途端、吹き出す。
エルベスが両手広げた。
「無理でしょう。
男は女と違ってナイーヴだから…。
幾ら姿が美しくても、内実がどんな性格が、嫌と言う程見せられると…女性には失礼だと解っていても、なかなか興奮しづらいものなんです」

エラインが俯いた。
「アイリスの父親、シャリスったらまだほんとうに小さかったから、自分が何されてるか分かって無くて言いなりで、可愛いかったわ」

エルベスが呆れて言った。
「姉様。それは犯罪です」

アドルッツァも言う。
「両親を亡くした心の傷を抱えているのに。
幼い頃にそんな事されるから、後年あんな、無表情で無感動で人形のような男に、成っちまうんだ!」

ニーシャが頬杖ついてささやく。
「あらアドルッツァったら!
結果その彼を、念入りに慰めて自分の物にしたのは、誰?」

祖母が吐息を吐く。
「アイリスはどちらかと言えば体格とかがエルベス似だから、心配要らないと思ったんだけど。

アイリス。
あまり気の無い相手に、愛想振りまいては駄目よ」
ニーシャも乗っかる。
「そうよ。
これ。と言う相手だけになさい」

アイリスは言いたい放題の大人達から顔を下げて背け、ささやく。
「で、腫れた乳首なんですが…」

アドルッツァが、立ち上がると来い!と手招きする。
「処方する」
神聖神殿隊付き連隊で方々を旅し、色んな薬草に詳しい彼に言われ、アイリスはほっとしたように、その後に、続いた。



つづく。

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「アースルーリンドの騎士」
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