このブログのトップへ
こんにちは、ゲストさん
-
ログイン
-
ヘルプ
-
このブログを閉じる
「アースルーリンドの騎士」
オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。
くる天
最近の記事
12/24 06:41
二年目休載中で、その前の物語を開始しました。
02/21 16:59
アースルーリンドの騎士『二年目』68 屋外浴場 11
10/12 04:44
天使は夢の中 なろうにアップしました。
10/06 03:07
現在歯痛の為、更新まだまた休止させていただいてます。代わりに…。
09/28 00:11
連載休載のお知らせ。
カレンダー
<<
2010年10月
>>
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
RSS
作品りんく
アースルーリンドの騎士
『ファントレイユとの出会い』
『野獣のうぶな恋心』
『幼い頃』
『シェンダー・ラーデンの恋人』
『仮初めの時間』
注意
はBL18禁
YOU TUBE
YOU TUBEを
大きい画面で見る方法。
画面の再生(赤矢印)
をクリック。
右クリック。
「動画のURL」
を クリック。
URLを右クリックでコピー。
ブラウザのURL部分に
貼り付け
Enterキーを押す。
登録サイト
ぶろぐぱーつ
£*天使のアンティーク✿時計*
わんにゃんfollowme!!ボタン
募金
ブログパーツを表示するためには、JavaScriptを有効にする必要があります。JavaScriptの設定を変更する方法は
こちら
。
10 ローフィス 9
[★二年目 連載]
2010年10月5日 7時36分の記事
今回長いです。途中切れませんでした。
実際、ローフィスの思いの丈を綴ると文ががんがん出て来て、彼の思いの深さを、作者の方が思い知らされます。
キャラの普段口にしない独白に成るといつも、作者の筆が追いつかない程走ります。もし隣で語られたら「もっとゆっくり!」と叫んでた事でしょうね…。
【PR】Licom高画質ライブ配信・通話システム
宿舎に戻る途中に、途端に始まる。
シェイルと過ごすと決まってその後、暫くシェイルのあの甘い喘ぎと、真っ白なしなやかな肌の感触、くねる姿が脳裏に繰り返し現れて離れない。
ローフィスはどれだけ歩き、夜風が冷たくても頭に浮かび続けるシェイルの肢体に心震え、自分を叱咤した。
どれだけ自分がシェイルに惚れ、囚われてるか。をこの時間が一番、思い知らされた。
宿舎の扉を開け、自室に駆け込む。
扉を閉め、はあはあ…と顔を下げて肩で息を吐く。
シェイルが、生きて幸せに成ってくれたらそれだけでいい。
義兄としてのそんな思いを嘲笑うように、甘やかな裸のシェイルをずっと自分のものにしたい。
そんな激しい思いは凶暴な獣に変わり、喉の渇いていた者が少し水を含んだ途端喉の渇きを思い出し…強烈な飢えに暴れ狂って水を欲してる…そんな風に、自分の事を感じる。
「…シェイルを、抱いたのか?」
落ち着き払ったその声に顔を上げると机の前にオーガスタスが、椅子に掛けてこちらを覗っていた。
不機嫌に顔を背け、つぶやく。
「居たのか…」
真っ直ぐ暖炉上の水差しに向かうローフィスに、オーガスタスは思い切り両手を広げる。
「こんなデカい俺の図体が目に、入らないんじゃ想像は付く」
ローフィスは一気に水を飲み干し、頭の中の…情事の時の艶やかなシェイルの…甘やかな美貌を振り払おうと試みて、結果失敗した。
オーガスタスは顔を歪める親友の表情に吐息を吐く。
「で?ローランデに逢ったのか?」
ローフィスは気づいて顔を、上げて親友を見、その時ようやく自分の馬鹿さ加減に気づく。
「先にシェイルに逢いに行ったのが敗因だ」
オーガスタスは、そんな当然の事を今更。と語気強く促す。
「ローランデには?」
ローフィスは一つ、吐息を吐くとつぶやく。
「同室のヤッケルが伝えた」
オーガスタスが、頷く。
「お前は会って、無いんだな?」
ローフィスはようやく親友を、真顔で見つめる。
途端、オーガスタスは苦笑する。
ローフィスは、言わんとする事が解って顔を、背けた。
ローフィスの、情けない吐息を耳に、オーガスタスは笑って椅子を立ち上がり、滅多に見せない厳しい表情の親友の、肩を抱く。
「そんなに余裕無い程惚れてんのか?」
顔を背け、出す言葉すら無い親友の様子に、それでも笑顔を浮かべ、陽気に誘いかける。
「至上の幸福は袖にして、現実のくだらなさを思い出しに行こうぜ!」
ローフィスは肩を抱いて強引に部屋の外へと連れ出す、大柄な赤毛の親友を、見上げ睨む。
「女を、抱けって?」
「最高にくだらなくて、足も地に着くぞ?」
そう笑う、オーガスタスの朗らかな笑顔を見つめ、ローフィスは不本意ながら、親友の良く知る対処法に、頷いた。
「巨乳が抱きたい」
言うとオーガスタスがバン!とその背を叩く。
力自慢の奴の喝。は流石に痛かったが、それがエールだと、知っていた。
“しっかりしろ!
自分に流されず、いつかシェイルの結婚式に、胸張って兄として出席するんだろ?”
そう言った奴に、いつか聞いた。
“そんな日が来ると、お前は思うか?”
がオーガスタスは肩を竦めた。
“俺に解るか?
お前次第だ。
お前が自分の欲望と独占欲を制御し、シェイルが一人前に、成ると信じ続ければいずれそうなる”
ローフィスはただ、頷いた。
吐息が漏れる。
この、自分の中で暴れ狂う、シェイルを自分に繋ぎ止め機会あらば何時でも腕に抱き止め、愛でたい。と切望する獣を、飼い慣らす事を考えると。
オーガスタスはそれを知ってるから決まって煮詰まってると連れ出し、俺好みの金髪巨乳に逢わせ、つぶやく。
「シェイルの代わりは誰にも出来ない。と思い知る、良い機会だが勃たなきゃ相手に失礼だろう?」
それで俺は自分を取り戻す。
まるで妖精のように綺麗な…すんなりとした白い平らな、胸を忘れる為に。
それを独り占めしようなんて馬鹿げた考えだ。
そう自分を諫める為に。
一時の慰めに付き合ってくれる、優しい女の、胸の谷間に顔を埋める。
シェイルの泣き顔が浮かぶ。
“俺を、忘れるのか?”
だってお前を、本当に愛してる。
俺の独占欲で縛り付け、窒息させたくない程に。
シェイルには解らない。
“だって俺に取ってそれは幸福だ”
シェイルは自分が男だと、忘れたい。
けど…俺は誇らせたい…。
そのままの…ありのままのお前の姿を、恥じることなく。
もしお前がいつか、自分が男だと…胸を張ってられる日が来て…それでも俺が欲しければいつだって応えてやる。
でもシェイル。俺は本当は、最高に幸福で辛い。
女に成り代わり俺に抱かれながら幾度も…自分が男だったと思い出す度自分を惨めな出来損ないだと、泣きそうに顔を歪め自覚するお前を抱く事が………。
それしか選択が無く…自分がまっとうな男として生きる道は閉ざされてる。
そんな風に、諦めてるお前を見る事が…。
頼むから…そんな泣き顔はよしてくれ…。
お前にそんな顔されると俺は…たまらなく辛く成る。
人並みの幸福に見放され後ろばかり向いていた。
それでもう、十分なのにまだ…自分を恥じている。
いいから胸を張れ。
綺麗な男で居ろ。
恥じる、事なんか何一つ無い。
ディアヴォロスのような最高な男を跪かせた男として、堂々と胸を張れ。
そして頼むから…女に生まれたかった。そう嘆くのは止めてくれ。
頼むからそのままの自分を受け入れ、愛してやってくれ…。
俺が愛したお前を…決して疎んじたり、しないでやってくれ……。
シェイル、お前は健気で愛おしい…。
俺は死ぬまでお前を愛し続ける。だから…愛してやれ。
本当の自分を。
そのまま…ありのままの…お前自身を……………。
そして…諦めるな!
死ぬ事が生きる恐怖から逃れるたった一つの幸福だと…そう思い込む死んだ心を蘇らせた今…例え男に女の様に抱かれようが、自分が男だと言う事を決して恥じるな!
誰よりも可愛く、何よりも愛しいシェイル。
俺の全部をお前にやる。
だから…胸を張って生きろ!
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
応援してね♪
この連載を最初から読む。
もしくはカテゴリをご覧下さい。
この連載をまとめて読む。
『北領地[シェンダー・ラーデン]の恋人』
の後の
『二年目』のタイトルからお読み下さい。
天野音色その他の作品
アースルーリンド
『幼い頃』
三人の子供達と騎士のお話。
ファントレイユの幼年期です。
『ファントレイユとの出会い』
大人のファントレイユが近衛で大活躍してます!
『教練校での出来事』
入学したてのファントレイユに貞操の危機が?
『野獣のうぶな恋心』
天然テテュスに惚れ込む、遊び人のグエンの翻弄される恋心
『ゼイブンの夢。』
ファントレイユの教練入学でゼイブンがパニック!
『確かなもの』
ギュンターの生い立ち
18禁BL
「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ
『[シェンダー・ラーデン]の恋人』『二年目』
ギュンターとローランデの始まり…。『二年目』
そして終わり『[シェンダー・ラーデン]の恋人』
「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『仮初めの時間』
「幼い頃」アイリスの屋敷に来る前の
ローランデとギュンターのお話。
「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『卒業』
ローランデの卒業時のギュンターとのお話。
「アースルーリンドの騎士」ある日の出来事
ギュンターの来訪
その他SF
『Memory of Haruka or the far past』
彼はかつて、アトランティスに居た・・・。
『キリスト教圏では絶対書けないショート。』
キリストの、もう一つの物語
このブログへのチップ 0pts. [
チップとは
]
[
このブログのチップを見る
]
[
チップをあげる
]
このブログの評価
評価はまだありません。
[
このブログの評価を見る
]
[
この記事を評価する
]
◆この記事へのコメント
コメントはありません。
◆コメントを書く
お名前:
URL:
メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)
コメント:
◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/aasulurind/134341
◆◆◆◆◆
このブログにある
文、イラストは
著作権放棄
してません。
無断転用、記載は
お控え下さい。
プロフィール
天野音色
さん
「アースルーリンドの騎士」
地域:
愛知県
性別:
女性
ジャンル:
趣味 漫画・小説
ブログの説明:
オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。
カテゴリ
全て (1603)
[3 恋の勝者 その後 帰りの道中の出来事 (12)
★二年目 連載 (1380)
¶二年目 1 新しい顔ぶれ (3)
¶二年目 2 三年宿舎 (1)
¶二年目 3 一年宿舎 18R (1)
¶二年目 4 アイリスの寝室 18R (1)
¶二年目 5 オーガスタスの1日 (1)
¶二年目 6 スフォルツァの祈り 18R (1)
¶二年目 7 アイリスの怒り 18R (1)
¶二年目 8 美少年アスラン 18R (1)
¶二年目 9 綺麗な少年 18R (1)
¶二年目 10 ローフィス 18R (1)
¶二年目 11 抗争の始まり (1)
¶二年目 13 ギュンターとディングレーの介抱 18R (1)
¶二年目 14 ローフィスの采配 (1)
¶二年目 15 学年無差別剣の練習試合、前日 (1)
¶二年目 16 アイリスの思惑 (1)
¶二年目 17 剣の試合、当日 (1)
★ペンタブ練習画 (52)
★ある日の出来事 (42)
†『幼い頃』番外編ディンダーデンとアシュアーク 18R (1)
★ある日のディンダーデン (1)
オーガスタスを倒す日。 (1)
第五回【競演】炎の女王サランディラ テーマ『祭り』 (1)
お知らせ (2)
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。
りんく
アメブロ「アースルーリンドの騎士」
「ブクログのパプー」
腐女子(BL)
のお方は、
こちら
アースルーリンド総合案内
アースルーリンドの騎士「幼い頃」
困った作者
NEVERまとめ
トラフィック
無料アクセスアップ
Copyright (c) 2008 KURUTEN All right reserved