12　生け贄の子羊達　１４ - 「アースルーリンドの騎士」

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

くる天

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『ファントレイユとの出会い』
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12　生け贄の子羊達　１４

[★二年目　連載]

2010年11月9日 15時11分の記事

ローランデまだ直し予定です～(涙)

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ざっつつつ！
ディングレーは怒りのまま、振りかかる拳を顔を振って避けながら進み、そのまま相手の懐にがつん！と拳を振った。

目前で男は身を縦に揺らす。
ディングレーは他から振りかかる拳の気配に、腕を引いた途端腹に拳を叩き込んだ男は、下に崩れ落ちる。

真横から拳が降って来る。
がその拳を叩き込む男の顔が視界にはっきり、飛び込む。

ダランドステ！

四年のはぐれもののボス…。
やはり黒髪の…竜のような、ごつい顔をした男…！

がっつ！
左腕を振り上げ、降って来る拳を止める。

右拳を顔目がけて叩き込む。
が掠るだけだ。

もう一歩踏み込み拳を握る。
ダランドステは左で止めた拳を外し振りかぶる。

がつん！
ダランドステの拳が、捻った胸に当たり掠るのも構わず、ディングレーはそのまま間を詰め、ヤツの顔目がけて拳を振った。

がっつつ！

それでも泳ぐ顔に、当たっても手応えは軽い。
まだだもう一度…！

ダランドステがまた腹へ拳を入れようと右拳を引いても、ディングレーはその間合いから引かなかった…。

　ローランデは泣き出しそうな表情の、マレーを見つめる。
彼は震えていた。

背後から、シェイルがやって来る。
フィンスとそれに、ヤッケルも。
そして一年の………。

「マレー！」
呼ばれて振り向くが、そこに居たのはアイリス。

その横のフィンスに比べれば小柄で美しい一年代表を見た時、マレーは泣きそうに成った。

「…ディングレーは一人だ…。
たった一人で……助け出せる？」

「どこだ」
ふいに背後から声がして、…シェイルもフィンスも、ヤッケルもがギョッとして振り返る。

アイリスがその名を呼ぶ。
「ギュンター……」

「ディングレーはどこに居る？」

ローランデはその金髪美貌の編入生に真っ直ぐ見つめられ、その暗い紫の瞳が怒りを含んでいるのに息が一瞬、止まりそうに成った。

だから…言った。
「王族の私室だ。
君が行ったら唯じゃ済まない」

ギュンターはその凜として気品溢れる二年を見た。
優しい顔立ちと髪色。けど全身から、騎士としての迫力が仄かに滲んでる。

ギュンターはかっか来た。
確かに騎士養成校に相応しい人材だ。

そんなヤツが、暴挙を働く奴を目前に立ち往生か！

つづく。

今日も読んでくれてありがとうチューリップピンク

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『北領地[シェンダー・ラーデン]の恋人』
の後の
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　アースルーリンド　

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　天然テテュスに惚れ込む、遊び人のグエンの翻弄される恋心
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『ゼイブンの夢。』
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宝石白

『確かなもの』
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１８禁ＢＬ

「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ
『[シェンダー・ラーデン]の恋人』『二年目』
ギュンターとローランデの始まり…。『二年目』
そして終わり『[シェンダー・ラーデン]の恋人』
宝石赤

「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『仮初めの時間』
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ローランデとギュンターのお話。
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「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『卒業』
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「アースルーリンドの騎士」ある日の出来事
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流れ星

その他ＳＦ

『Memory of Haruka or the far past』
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いて座

『キリスト教圏では絶対書けないショート。』
　キリストの、もう一つの物語

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