18　注目の剣士　１５ - 「アースルーリンドの騎士」

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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18　注目の剣士　１５

[★二年目　連載]

2011年2月22日 13時50分の記事

スフォルツァは、アイリスで無くても

可愛い。と思います。

でもスフォルツァ、態度がアイリスとアシュアークだと

全然違ってますね………。

アイリスの前だけで可愛く成ってる気がする…。

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スフォルツァはつい、早口に囁く。
「だって実際フィンスは凄い。
あの位置で咄嗟に手首返して、吹っ飛ぶ位相手に柄を叩きつけるなんて」

アイリスは、そうか？と首を竦め
「…彼くらいの実力者なら、さ程凄くない。しごく当然じゃないのか？」

スフォルツァはアイリスの感じがあんまり…変わっていて、目を擦りそうに成った。
女々しさが、すっかり消えていて少年の表情をしていた。

それで…聞いた。
「…大丈夫だったのか？
さっき…気絶したろう？
様子を見に、行けなくて済まない」

アイリスは親しい友達を見る様に視線を謝るスフォルツァに向け、くすり。と笑った。

「見物(みもの)は、あった？
私が気を失ってる間に」

「本当に、大丈夫なのか？」
尋ねられ、まだあちこちの筋肉がぎしぎし言ってる。とアイリスは流石に言えず、肩を竦めた。

「シェイムは名医なんだ。
それに…一年に一辺しかない見物を、見逃したくない」

スフォルツァは頷く。
「…見たろう…。
ローランデは不戦勝でシード扱いだ。
二年の誰もそれに異論を唱えない。

早々にローランデと当たれば、確実に負けるから」

アイリスはつい、微笑んだ。
「流石だね…。
なのに彼に奢りが一切、見られない…。
普通たったの15なら、慢心して当然なのに。

なのに彼(ローランデ)は…澄み切った鏡のように静かだ」

スフォルツァはアイリスがローランデを褒めるのが気に入らなかった。
でつい、言った。
「じゃ当然彼は学年一に成り…俺は対戦して負ける。
…そう、思ってる？」

が、アイリスは振り向き、にっこり笑って言った。
「君は勝てないとは思う。
けどただ負けたりはしないだろう？

君の実力の全部が見られる、いい機会だ」

スフォルツァの、眉根が寄る。
「俺の実力全部を出し切っても、負ける。と？」

アイリスの微笑はやっぱり、崩れない。
「多分ね。
けど…わくわくしないか？
そんな凄い剣士と戦う機会なんて、滅多に無い。

正直君が、羨ましいよ」

言われてスフォルツァはようやく、頬を染めて俯いた。
「…ごめん」

アイリスが、その殊勝なスフォルツァを伺う。
「どうして、謝る？
君は間違いなく学年一強いのに」

「…その…俺が無神経で。
君が…ローランデが褒めたから…嫉妬したんだ」

そう素直に告白され、アイリスはやっぱり彼は可愛い。と思った。
が情にほだされると、また夜のお相手をさせられる。と解っていたのでぐっ！と堪える。

「気にするな」
努めて、男っぽく、友達のように告げる。

やっぱりスフォルツァはそんなアイリスを、怪訝そうに見つめたが。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうチューリップピンク

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『北領地[シェンダー・ラーデン]の恋人』
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１８禁ＢＬ

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『[シェンダー・ラーデン]の恋人』『二年目』
ギュンターとローランデの始まり…。『二年目』
そして終わり『[シェンダー・ラーデン]の恋人』
宝石赤

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ローランデとギュンターのお話。
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「アースルーリンドの騎士」ギュンターとローランデ『卒業』
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「アースルーリンドの騎士」ある日の出来事
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『Memory of Haruka or the far past』
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いて座

『キリスト教圏では絶対書けないショート。』
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