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くる天
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TALES OF  NIGHTINGALE-ブロくる
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TALES OF  NIGHTINGALE
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〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。
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地上のラフマニノフ 虚空のアマデウス 〜グリーンズボロの衝撃〜
2011年2月6日 14時55分の記事
 
昨秋初めて第二番を見た時からの一つの疑問、一体。一体、誰がこのいかめしい第二番をこんな、デカダンの花園にしか咲かない花の蜜をかき集めたみたいな甘ったるい第二番にしたのか。
タラソワの手法じゃないし、ミヤケンでもない。まさかモロゾフ?でもなさそうだし…。

第二番演技後(”リッポン演技後”、と書け!自分(笑))、あれこれ想像を巡らす私の前に現れた人物は、私を後ろの壁まで吹っ飛ばすに十分なインパクトを持っていたが、それはこの日受けた最大の衝撃の余興に過ぎなかった。

この日最後の演技者は、ショート第一位、ライアン・ブラッドレイ。そのショートで4−3を成功させての一位、というから一体どんな新進気鋭の若手が?どんな破竹の新人が?と待つ私の前に現れたのは、古参兵。
そして奏でるは、モーツァルト--------ピンキッシュパープルのモーツァルト。

確かに観客の声援に応えながら、一瞬俯き加減の道化が見せた素顔は、胸を突くものがあった。
リンクに降りるその一歩から、彼はその素顔を隠して完璧にあの”道化た天才”だった。

確かにこの大一番でこのプロをやらかしたブラッドレイの”覚悟”は、ある意味、賞賛に値する。
一歩間違えれば、”諸刃”だということは誰より本人が一番自覚していたはずだ。

少し視点をずらせば、このプロならではの”意味”も見える。
すなわち、主体は選手であっても、主導権をジャッジという神に一手に握られ、そのお眼鏡に叶うようにと演技させてもらえるのはわずか数分間。ルール改正に翻弄され、でなくても、後ろからどんどん出てくる新しい才能の脅威におののきながら、それこそ頭のてっ辺から爪先まで技術的且つ芸術的な完成を強いられ、にもかかわらず、一晩どころか、ほんの数分で調子が一変する。 そこには、スポーツとはいうものの、こんな神経をすり減らすような戦いの場に身を置き続け、辛酸を嘗め尽くしたベテランならではの、もはや好戦的ともいえる強烈なアイロニーがあった。
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