くる天 |
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CANAL さん |
TALES OF NIGHTINGALE |
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ブログの説明: 〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。 |
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サムライブルーの限界と可能性 〜サッカー男子 ロンドンの戦い〜 |
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2012年8月26日 13時44分の記事
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さてロンドン五輪日本男子の戦いについてですが、この間掲示板にも書きましたように、基本的にサッカーはA代表しか見ないので、決勝戦以外まともに見てませんが、ニュース等でチラ見した限りでは、どの試合においてもなでしこに負けてならじという選手の気概は伝わってきましたし、戦術面においても南アワールドカップ以前と比べれば格段の進歩だと思いますが、南アの失敗から何も学んでいないという意味においてこの監督は無能です。
南アの失敗とは?
それすなわちブログ及び掲示板で大会開始前から再三にわたって指摘している勝利とスタミナ配分の両立です。 ま、男子については、最初の目標が一次リーグ突破あたりだったようですので、それを前提にすれば決勝リーグでのガス欠は致し方のない面もありましたが、語弊を怖れずに言うならば、男子はスペインに勝つ必要はありませんでした。スペイン戦の勝利は、相手の慢心やエンジンのかかりの遅さをついた部分、そして永井という未知数によるビギナーズラックの部分が少なからずありましたが、それによって勢いに乗った反面、他チームの日本に対する警戒レベルをいたずらに引き上げてしまった部分も同時に存在します。 確かにあれで波に乗った面があるのは事実ですが、いくら若いとは言え、決勝までを見据えるなら、勢いだけでこの過密日程を戦い切ることは男子と言えどほぼ不可能でしょう。 私ならスペイン戦は”準備体操”と位置づけてそれなりに戦い、残り2戦を全力で戦って決勝リーグに駒を進めることを考えたでしょう。仮にスペインを破ることができたなら、星勘定を最優先して、残りの二試合のうち、どちらかの試合を捨てます。
ワールドカップドイツ大会あたりまで、日本男子チームは策も術もまるで持たない拙守拙攻のヘボであり、メンタルにおいてもそのころの日本男子サッカーは、”お遊戯”でした。 南アベスト16に残った岡田監督も、本人が”万事塞翁が馬”と自分で言っているように、私に言わせれば単に苦し紛れの策が的中したに過ぎない無能ですが、それでもドイツ大会以降、戦術面において日本のサッカーのレベル向上は目覚しいものがありました。 しかし同時に南アの戦いは相変わらず全く戦略を欠いた物であり、少しだけ見た今ロンドン3決戦においても確かに戦術面では工夫は見られたものの、戦略面で依然として南アの轍を見事に踏んでいたと言う事は、依然として戦略面での思考を全く欠いていたと言うことです。 今対ロンドン男子サッカーの監督を無能と書きましたが、別に無能なのはこの監督に限った事ではありません。 掲示板にも書きましたように私は大会当初よりスタミナ配分の重要性について言及してきましたが、一次リーグ開始前その事に言及している掲示板の投稿から専門家やスタッフ、メディアを含め私の知る限り皆無でした。結果が出る頃になって声高にそれをのたまっている人々も所詮後付けという事です。 そういう意味では、やはり各々の成績にある必然は存在します。
そして今ひとつの疑問は、負傷の永井をメキシコ戦に先発させ、3決にまで使ったその采配です。 仮に永井を外してもメキシコのあの鉄壁の守備ではよほどの運でもなければ日本の勝利はおぼつかなかったと確信しているところではありますが、それで最善の戦略を取らなかったという監督の責任が免責されるわけではありません。むしろ難敵であるばあるほど緻密な戦略が必要なのは言うまでもありません。 そして、無能であるだけならまだベスト4という結果を評価する事は可能ですが、メキシコ戦のみならず3決にまで本調子でない永井を起用した理由が、スペイン戦の夢よもう一度という、ロジカルな思考を全く欠いた困った時の神頼み的なセンチメントからなのであれば、この監督は、高校野球で疲労を度外視して、エースピッチャーに何連投もさせるスポ根一直線の監督同様、無能を通り越して失格です。 高校野球においては、無理な連投をしたがために、その後の選手生命を縮めてしまったという実例が実際にありますが、仮にここで無理をさせたことによって永井の選手生命を縮めるような事にでもなれば、取り返しがつかないからです。 アンダー云々と銘打っているくらいですから、男子のサッカー五輪選手は若く、この大会が有終なんかではなく、これから先がまだまだ長いのだから、五輪の成績と同時に選手の将来を考える事は指揮者として必須であり、その最低ラインを意識出来ていたか否か、甚だ疑問です。
さて、そんなさむらいブルーの今後ですが、次からは永井も徹底的に対策を立てられますから、よほど工夫しなければ、これまでのように自由に走り回ることもままならないでしょう。ロンドンの夢を再びは通用しません。ただ、丁寧にパスを繋ぎ、フィジカルや技術の劣勢を組織でカバーしようというコンセプト自体は間違っていないと思います。サッカーは組織のスポーツなのですから。 今ひとつの課題は、やはり精神面でしょう。良い時と悪い時のギャップが大きすぎる。 勢いのある試合、優勢な試合を理想的に進めることはどのチームにとっても比較的簡単です。問題は、先行された時や押されている時にどうやって踏ん張るかです。そうそう理想的な展開の試合ばかりが続くわけはないのですから。 なでしことサムライブルーの決定的な違いは、端的すればそれだけです。そしてそれが事の外結果を左右する。劣勢の時に踏ん張れるか否か、そこですね。 余談ですが、男子の日本とブラジルは非常に似てるところがありますね。すなわち、劣勢になるとたちまち平常心を失う、っていうあんまり嬉しくないポイントですが(笑)。ま、日本は冷え込む一方、対するブラジルは頭に血が昇る一方、で方向性はまるで逆ですけど(笑)。 ま、なでしこのあのしぶとさが20年来のアングラ生活の賜物だった事を考えれば、「それに比べて男子は。」というひゃっこい視線(笑)に耐えなければならない今の環境も決してマイナスばかりではないと思います。その視線に耐えつつ、妬んだりひがんだりせず精進してほしいものです。 これに関連して、帰国の際、男子はいかだで帰ってこいっていう意見もネットで見かけましたが、確かにスタミナと根性作りも兼ねて、いかだや素泳ぎ帰国を自ら企図して申し出るくらいなら、日本に着く頃には一回りも二回りもたくましくなっているような気がしますが、いかがでしょう?若きサムライブルーの皆様(笑)。
フィギュアについては、個々の選手およびフィギュアというスポーツの特性についても取り上げてみたいと思っておりますが、個々の選手についての記事につきましてはなるべく客観的に捉えて生きたいと考えておりますので、ファンの方にとりまして耳あたりのいい話ばかりにはならないと思いますので、ご贔屓選手については賞賛コメントしか受け付けないという方がおられましたら、その選手についての私の記事はどうかスルーでお願いいたします。文中敬称略にて書かせていただきます。 なお、著作権は”TALES OF NIGHTGALE”に帰属しております。無断転載等はお控えください。 以上、よろしくお願いします。
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