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TALES OF  NIGHTINGALE-ブロくる
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TALES OF  NIGHTINGALE
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〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。
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2012年8月7日 19時58分
ロンドンの戦い 〜なでしこ フランス戦〜
 
予定通り寝て応援して(泣笑)、今朝起きて結果見るのの恐ろしかったこと、恐ろしかったこと。
む〜、ここまで来るとは。
民放はやたら余計な部分が多いので今朝のNHKの再放送録ろうと思ったら前半録れてなくて(泣)、前半40分過ぎから見ました。

今までで一番の出来だったように思います。
もっと疲れてるかと思いましたが集中できてましたし、パスもあのフランスの厳しい寄せのなか、ところどころ機能してたし(まぁ、まだところどころレベルですが…(笑))、最後は雨アラレ状態(笑)でしたが、コースをきちんと消そうとしていたので本当に危ないのは2、3本でしたね…キラーなシュートはそれほどなかったように思います。
全体に言えることですが、攻撃は一枚じゃなくて二枚は必要。あまり人数割いて守備がおろそかになってはいけませんがさすがに一枚だと孤立して何もできない。攻撃の時間を長くするためにもサポート必要ですね。

スウェーデンはなでしこにパス出させてからのパスカットが主体でしたが、トリコロールはプレスが非常に早くてちょっとボール長くもってるとたちまちたかりに来られる。それでパスサッカーのリズムを崩そうとしてましたね…欧州のチームですが、そういう点では、どちらかというと北朝鮮的な戦術だと思いました。ただ、この戦術は、体力の消耗も早い。だから時間が経てば経つほど基本的には不利。一次リーグのアメリカ戦後半ひっくり返されたのももしかしたら最初ふかしすぎたのかな。まぁ、今回は最後は断末魔で日本ゴールに殺到してましたが、時間が経つにつれミドルやロングが多くなったのもコースを消され攻めあぐねたゆえもあったように思います。執拗にサイドを突いてくるのもよく研究していると思いました。
ディフェンスは高いだけじゃなく器用ですね。特に川澄対策は完璧でした。

大儀見の一点目はまだちゃんと見られてないんですが、これまでずっと言ってきましたようにこぼれ球を狙いにいく意識を徹底した事の成果ですね…綺麗なシュートだけがシュートじゃない。これがサッカー。

阪口のシュートは相手が一枚足りなかったような…DFのフェイント攻撃参加が奏功した感じです。

フランスの得点シーンはやはり戻るのが遅れてセンターに穴が開いてしまいました。このゴールで俄然フランスが勢いづきましたが、それだけにPKの失敗はフランス的には精神的に相当痛かったでしょう。
あの部分は、確かに運もありましたが、それまでの福元の好守がその幸運を呼び寄せたと見るべきでしょう…相手の頭にそれがあってコース狙いすぎました。

50分は非常にいい守備でした。キーパー以外に二本立っていれば相手もなかなか蹴るのに躊躇があると思います。

52分、フランス11番(デリ?)速いっ!

70分はシュートコースが限定されていたので大丈夫でした。

選手別ですが、大儀見、こぼれ球を諦めなかったのはGJでしたが、89分は決めないといけない。ほとんどPK状態なんだから。浮かすなり、一歩サイドにふればOKだった。大儀見の課題はうまさを身につけることだな。それとボールを持ちすぎないこと。ただまぁ、女子で一人で突破して持っていくのはなかなか至難なので、そう何人も割く必要はないので、彼女がボール持ったら誰かひとりでいいのでもらいにいってほしい。アシストがいたほうが大儀見の持ち味も出やすい。
大儀見の負傷シーンのような時には、しっかり給水と少しでもクールダウンしてほしい。あと監督からの指示確認。おろそかにしていい時間はないですね。
試合終了後のコアラのおかーさんのような大儀見がいとをかし(笑)。抱えたまま、えっしえっし(笑)。歩く歩く(笑)、どこまで歩くんだ(笑)。

川澄は本当にマークがきつかった。ぴったりマークされて仕事させてもらえませんでした…まぁ、昨年ワールドカップを見れば要注意人物になるのは分かる。そこはフランスの攻略勝ちでしょう。

大野の存在が良く効いてましたね…決勝リーグに入って得点が取れ始めたのも、さっきの大儀見の部分と重なりますが、大儀見との2が機能している証拠だと思います。

鮫島は穴だな。全く抑止効果が出ていない。止まらないと蹴れないし。まぁ、気持ちは買いたいですが、一次リーグから言ってますように私なら代える。ほかにいないのかな?

沢は徹底的にフランス選手から回避されほとんど”触らぬ神に祟りなし”状態(笑)。ボールを持った選手が沢のところをよけていってる(笑)。触れないのが存在感の証拠レベル(笑)。
ちょっといないところに蹴ったりしてましたが、まぁ、やはり彼女は眠らない獅子ですね…。

このピッチが今までで一番フィーリングがあってる気がするな…無闇に弾まないし、強いパスも出しやすそう。パスがある程度機能したのはそれも大きいはず。
ま、とにかく今は例によってしっかり休養だ。

フランス戦のMVPはこぼれ球を狙いに行く意識、これですね。
これに付随してですが、どんな見ごたえのある試合したって負けたらそこまで。サッカーはとにかくがむしゃらに走りまわればいいというものでもない。
プレースタイルに囚われずに勝つことを最優先にすることは間違ってないと思います。

決勝はカナダとやりたかったな…カナダも多分ピークが決勝リーグになるよう考えてたんだな…頭のいいチームだ。

しかしまー農耕民族が並み居る狩猟民族相手にここまでやるんだから上出来でしょう。

でもまだおめでとうは言わない。
もうひとつあるからね。
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2012年8月4日 19時8分
ロンドンの戦い 〜なでしこ ブラジル戦〜
 
さて、ブラジル戦。
私が見ると応援してるほうが負けるので(トホン)、見ないで寝てさっきV見ました…生視聴だったら最初の20分で見るの止めてたかも。あ〜、疲れた(笑)。
よく凌いだと思います、まさにおしん(笑)。まぁ、生視聴された方も辛抱いったと思いますが(笑)、まぁ、簡単に勝てる試合なんかないので、やるほうも見るほうもそこは腰据えるしかありませんね。

一番改善してほしかったこぼれ球をしっかり狙いに行くようになったのは非常にいいと思います。 ボールが生きている間は、執拗にゴールを狙う執念が必要だと思います。
どんな弾丸強力シュートでも阻まれれば0点だし、どんなモタモタしたシュートでもライン割れば1点。肝に銘じてほしい。
ま、攻撃も大事ですけど、やっぱりサッカーは守備ですね…特いなでしこのようなチームには。
守備があるからこそ得点が生きる。この勝利も長い守備の時間の忍耐あったらばこそでしょう。キーパーもよく集中してたと思います。
ということでブラジル戦MVPは守備で。

修正点ですが、相手のサイドへの対応は修正されていたと思います。
あとはクリアの甘いところがあったので、急ぐ時はそんな事も言ってられませんが、少しでも余裕があるなら、しっかりスペース見極めてクリアできるようになるともひとつ上のステージで戦えるようになると思います。


大儀見は後半15分くらいだったか、のシュートは決めてほしかったですが、やっぱりシュートよりアシストにセンス感じるなぁ…単品でプレーさせるより組ませたほうがいいな。そのほうが持ち味が出る。エースストライカーと呼ぶにはまだまだだが、とにかく場数踏んで、どんな緊迫した場面でも力を出せるようになってほしい。

鮫島はあの目をつけられやすさを逆手に取って相手ゴール近くに立たせておいて囮に使って相手のファールを誘うってのはどうか。倒されキャラ。いかんか(笑)。

沢はフルだったのか…痛いな…後半重かったし、二点目で代えても良かったけど、あの展開ではなかなか代えられないかなぁ…本人も気合入りまくりで黙って引っ込みそうにないし(笑)。

68分の川澄、もはや格闘技…。

そして終了間際、はやる気持ちを隠しきれないアナさんの上ずった声がいとをかし(笑)。


一点目は沢の判断ですね。やはりピッチを良く見ている。
二点目は追いつかれて決められないかと思いましたが、何とか持って行きました。
どっちも目の覚めるようなシュートというわけではありませんでしたが、ここ一番では、当たり前のことを当たり前にやるのが一番難しいので、攻撃陣はこれをとっかかりにしてはずみをつけてほしいところです。
両サイド使えるようになって攻撃の幅が広がったと思いますが、そういうのと関係ないところで点を取ってるのは、いかにも日本らしいというべきか(笑)。
ゲームを支配してるのに取れそうで取れない展開は責めてるほうが嫌でしょう。…そら守ってるほうも大変だけど(笑)。先に点取られて浮き足だってしまいましたね…。
確かにカナリアイエローはタレントはあるんですけど、司令塔がいなかったですね…勝敗を決したのはその差かな…沢のような目利きがいたら、エアポケットのような一点目二点目とも見逃さなかったでしょう。タレントを過信してしまうゆえの盲点とも言うべきところを突かれてしまいましたね。

あとはもうひたむきさの差だな。

ブラジルは、本当にフィジカルも強いし、あのボールが足に吸い付くようなタッチのやーらかさ。個人の能力は日本を上回ってましたし、加えて流れるような波状攻撃の滑らかさ。

なのに勝てない。

ブラジルさんにしたら、ボールは持ってるし、攻めてるし、相手より強いはずなのに何故か負けてるので狐につままれたような心境でしょう。監督さんが毒づきたくなる気持ちもまぁ分からんでもありませんが、相手を批判すれば、結局はその相手に負けた自チームへの批判になって返ってくるのですから、ここは冷静に敗因分析が必要だと思います。

今回の試合で、個人能力で劣っていても勝負ができるという事を証明した意味は大きいと思います。

沢はせりあいでちょっと動きが悪かったかな…ボール出しもところどころ弾んでましたが、でも17分はさすがですね…やっぱりあの相手の選手が一瞬でくの棒状態になる瞬間が好きだな。
これがサッカーの本場南米や欧州じゃなくて日本の選手だって言うんだからたまらないね。

まさに至宝だ。

ま、次がすぐなので感慨に浸る間もありませんが、とにかく今は疲労を抜かないとね。
バイク漕ぎまくったりプールで泳ぎまくったりなんぞはもってのほか。スッポンスープでも飲んであとはひたすら寝てろ(笑)。沢は試合開始の15分前まで寝てていい(笑)。

次はフランス戦、どう戦うかな…ま、今日はなでしこも見てるほうも休養、休養(笑)。
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2012年8月2日 19時38分
ロンドンの戦い 〜なでしこ 南ア戦〜
 
南ア戦。前二戦と違って右が活性化してましたね。非常にチグハグなパスワークでしたが、テンポを落とさないように留意しているように見えないこともなかった…褒めどころはそのくらいか。ま、消化試合はこんなものでしょう。
ただ、ひとつだけ修正点を挙げるとすれば、中盤が機能しないと今回やスウェーデン戦終盤のような行ったり来たりになってしまうので、相手の芽は自陣で処理するのではなく、中盤で潰す意識が絶対に必要だと思います。

南アはせっかくの身体能力を生かしきれてないですね…縦パスを少しテンポアップするだけで、相当攻撃力がアップすると思うんですけど。でも、南アの、サイドに振られても中央がおろそかにならない守りはアメリカ戦のヒントにしてほしいところです。

岩淵はちょっと気持ちに余裕がないかな…そつなくこなそうとするのに精一杯って感じだった。
丸山は球際のセンスを感じました。パスが出せるレンジが広いのもいい。後は実戦感覚がどの程度戻ってくるかですが、ま、いい、エクササイズになったんじゃないでしょうか。
安藤は積極的にボールに絡もうとする姿勢は買いたいと思います。
宮間はパスがほとんど相手の想定内になってしまっている。岩淵に通しても全く効いてない。宮間のキャプテンマークは外したほうがいいような気がする。なんか責任感やら使命感で金縛りになってるみたいに見える…キャプテンマークはベンチの年長さんにでも預けてもう少しやりたいようにプレーさせたほうがいいんじゃないかな。
近賀は、運動量もあるし、やはり判断がいい。右の活性化にも相当貢献してると思う。
川澄や大儀見の投入は伝書鳩かな…あとは”決して手抜いてるわけじゃありませんよ!主力投入して一生懸命やってますよおお!!”っていうアピール(笑)。


監督、バクチ打たなかったか…気違いモード、ちょっと期待したんだけど(笑)。私が生観戦すると大抵応援してるほうが負けるので(泣笑)、前半だけ見ました(をいをい(笑))が(後半は眠気で挫折)、アメリカとやって勝てる可能性があるのは、曲がりなりにも前試合との間隔が一番あいてる次の試合しかないと思っていましたが、F組3位になると米国とあたるものだとばかり思ってんですが、そうではなかったのかしら?カナダの対戦相手がイギリスになってますね…。

ま、どちらにしてもこれで金はほぼなくなったかな…沢をアメリカ限定で使えるならともかく、おそらくは三連戦で母川へ回帰して産卵終えたサケのようにボロボロになってるなでしこが中二日でアメリカに勝つ可能性が見えない。
今のままだと沢の負担が大きすぎる。守備もしくは攻撃どちらかに専念できるくらいにしないととても三連続で使うことはできないだろう。

ただ3位通過をベストと思っていた時は移動の事は全く考えてなかった(ずっと同じピッチでやるものとばかり思ってた)ので、移動を考慮すれば、また違う見方も出てくるかな…。
掲示板にどなたかが、「800キロ 8時間の移動でも楽しんで 道中UKのイケメン君たちをキャーキャー言ってチェックして…そのくらい気分転換しないと」と書かれてたんですが、私的にもこのくらいの気持ちのゆとりなり切り替えがあれば言うことなし(笑)、ただまぁ中期海外なので、エリザベス女王のようにお抱えスタッフが何人もいて身体ひとつで移動すればいいというならまだしも専属ポーターがいるでもなく大荷物抱えて移動となればやはりそれなりに大変でしょうから精神的なものを含め、いらぬ消耗を防げたという意味では最善だったかもしれないですね…。
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2012年7月29日 19時22分
ロンドンの戦い 〜なでしこ スウェーデン戦〜
 
スウェーデン戦、オソロしすぎてとても生観戦する勇気が出ず(笑)、さっき録画見ました。
先にスコアだけ見てたんですが、どんなグダグダな試合だったのかと思ったら、両者互角のいい戦いでした。一戦目より良かったと思います。
立ち上がりからシステムが機能してたし、選手も良く動いていた。
パスは持ちすぎないように心がけているのとパスボール自体にスピードがあるのがいいと思う。パスミスについては、なでしこの稚拙というより、スウェーデンの位置取りの良さだね。パスカット出来る位置に常にいて、出先を殺してる。必然的になかなかパスが出しにくくなる…このあたりは、なでしこをよく研究してるなと思いました。多分そのあたりが、カナダ戦との得点差でしょう…しかもこのピッチ、思いのほかボールが走るので、沢のように強いボールだとオーバー気味でその良さを生かすのがちょっと難しいのかも…こないだ沢のボールコントロールが今ひとつって書きましたが、このピッチのコンディションのせいも少なからずあるかもね。決勝リーグは違う会場になるのかな?
13分のプレー、あれくらいゴール前に駒があればいろんな事ができると思う。
セットプレーは近くに一人置いて、そこに出す選択肢も必要だと思う。相手の注意も拡散されるし。それと、仲間のシュートを見て足を止めるんじゃなくてこぼれ球を狙いに行ってほしい。後半直後の川澄のシュートもキーパーが弾いていたので、こぼれ球を拾いに来てたら押し込めてた。そこはまだ改善の余地有りだと思います。
後半に入っていくつかシュートシーンが見られましたが、後半調子が上がるのは実力のある証拠ですね…最終盤はアナさん言ってたように、ピッチのあっち端からこっち端を行ったり来たり。タフな試合でした(笑)。お疲れさん!

スウェーデンは速さはそんなになかったですが、大きいだけのチームかと思ったらとても器用ですね。ランキングどおりの実力だと思いました。この試合、アナさんに一番名前を呼ばれていたのもシェリーンのような気がする…(笑)、確かに球の扱いがうまくて一人でお仕事ができる選手ですね…9番も突破力がある。


大儀見はシュートよりキープとパスにセンスを感じる。今の調子でアグレッシブにプレーしていけばいつか得点に結びつくんじゃないかな…。
それと前線で孤立しがちなので、できたら一枚もらいに応援がほしいところ。相手への撹乱にもなるし。このあたりはスウェーデンに見習うべきところがあると思う。

沢は、やっぱりフルで使えない状態なのかな…本当にそこだけが最悪だな…ブラックボックスというかブラックホールというか…やりきれないよ、全く。
第一戦見ててつくづく思いましたが、ボールの有無にかかわらず、常にピッチ全体を間断なくモニタリングしてるので、肉体面だけじゃなく精神面の消耗も相当だと思う。あれだけ神経研ぎ澄ませてたら普通の選手の倍は消耗してるんじゃないかしら。
攻撃はともかく、沢が抜けた途端、相手の芽を潰せなくなる傾向があるので、沢抜きの時は意識的に守備を厚めにしないとね。

ま、このスウェーデン戦のMVPは佐々木監督だ。あそこで沢引っ込めるとはね…驚いた。沢の交代はピッチのリフレッシュと沢の消耗防止の二重の意味で非常に有効だったと思う。とはいえ、0−0のあそこで沢を抜くのは本当に勇気がいる。並の監督じゃ怖くてできない。ズルズル使っていたずらに消耗させてしまっていただろう。
沢フルで引き分けと沢引っ込めて引き分けでは全く意味合いが異なる。後半沢抜き引き分けは本当に大きい。
沢を温存させたのは引き分け以上に意味があると思う。これが後で効いてくるかな…。

しかし、この監督、本気で金取りに来てるんだな…ふふ、面白い。
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2012年7月29日 13時58分
福原と石川
 
N特『愛と佳純』見ました。それにしてもなんて恥ずかしいタイトルなんだ…とてもアスリートを取り上げた特集のタイトルとは思えん(笑)。

まず福原。
福原と石川は徐々にその実力の差が詰まってきて、以前掲示板にも書いたことがありますが、昨年石川が福原を破った時点で個人的には、もう福原が石川を上回ることはないだろうと思ってたんですが、その後福原は身体作りから徹底的に始めたんですね…本人も言っていましたが、これまでは才能と人気にかまけてる部分が実際あった。やっと本気になったのかな。フォアが強化されたのは何よりだと思います。死角があると世界では勝てない。
この特集でも触れられていましたが、福原再生の最大の功労者は、決勝戦を見るように進めたあのコーチだな。
ま、福原のアキレスは精神面でしょう。
全く勝負事向きじゃない。
徹底的に改造した卓球で、どこまで平常心で戦えるか、それだね。

一方の石川。
福原の強さが技術的なものなら、石川の強みは知覚センサーの優秀さだな。
動体視力がいいんだと思いますが、本当にボールから目が離れない。だから球を引きつけて打つ事ができるし、それが打球の破壊力に繋がってる。
石川のメンタルは比較的競技向きだと思う。全日本優勝で頂点に立った重圧から本来のプレーができずに格下との試合中に泣き出した場面がありましたが、普通ならズルズル負けるところですけど、あそこで開き直れるメンタルは最大の強みと言ってもいい。

中国攻略については、サーブの強化よりレシーブの強化だと思う。
中国とそれ以外の国の差はレシーブ力の差と言っても過言ではない。中国は本当にどこに打っても返すことができる。
これまで経験値をどんどん実力に結び付けている選手なので、中国遠征でも何でもして、もっと強い選手とどんどん練習して速いボールに目を慣らし、リターンを体得すべきだと思う。

ところで中国が福原や石川の国際試合にはビデオカメラ持ち込んで徹底的に研究してましたが、日本はやってるんですかね?
戦略もなにもなしで実力と懇情論だけ戦わせるのだけは是非とも避けてもらいたいところです。
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2012年7月28日 14時42分
原発容認派の詭弁 〜田勢の場合〜
 
先日四国新聞に田勢某のコラムが掲載されていたが、原発稼動推進派の論理上の問題点を顕著に表出してあまりあるので取り上げてみる(2012年7月23日1面「がんばれ野田首相」)。

田勢はこのコラムのなかで、「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」のに「脱原発」だけ主張するのは無責任だとのたまう。
この論理展開は、まさに原発推進派の詭弁におけるすり替えの典型とも言うべきものだが、無責任なのは、第一義的に、”「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」のに「脱原発」だけ主張する「脱原発」派”ではなく、まさにその「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」まま、全ての矛盾や反駁を経済のためと捻じ伏せて原発を見切り発車させ、以降福島第一事故までその強引を知らぬ存ぜぬを決め込んだ原発推進派にこそある。

糾弾されるべきは、全ての懸念や疑念を素人論・検討に値しない行き過ぎた慎重論と片付けて耳を貸しもしなかった原発利権の怠慢・傲慢であって、「脱原発」派の現在の鳴動は、福島第一事故によってあらためて白日になったその問題点を追認したに過ぎない。
それを「脱原発」派の責に帰するなんぞは、お門違いも甚だしい。盗人猛々しいとはこのことだろう。

田勢氏「今必要なのは遠い将来の夢物語ではない。いまのこの危機をどう凌いで行くかなのだ。」

あたかもこれまでの原発利権によるこうしたやり方が、未来を慮っていたかの如くの物言いだが、無論そうではない。

逆に、この氏の言葉に代表されるように、そのような未来を慮る視点が端から脱落した、今どうやって最大の利益をあげるかという視点に最大限特化した極めて近視眼的な発想を起点にし、その文脈に沿った施策に終始したからこそ、そのツケとも言える福島第一の悲劇を招聘せしめたのであり、それをかくも都合よく棚に上げるのみならずあたかも反原発の責任であるかのごとくすり替え、福島第一事故以前の夢をもう一度という思考は、あまりにもご都合主義かつ経済効率に頭のてっ辺まで毒された病める思考であり、決して許されるものではない。

実際氏の言うように今の日本は瀕死だ。
ただし、それを決定的にしかねないのは、経済停滞ではなく、原発アウトによって生命の基本すら脅かされかねないという、より本源的な生物学的危機によってにほかならない。
これら、”せっかく原発があるんだから使わないのは損失だ”派の主張から伝わってくるのは、原発アウトによる損失が、これまで日本が築き上げてきた、あるいはこれから築けるであろう経済的利益で贖えるどころか、帳消しにしかねない深刻なものだという事が全く理解できていないというその皮相だけだ。

原発が止まれば経済が成り立たないというが、現に福島第一は何の予告も無く止まっている。人間の浅知恵を遥かに凌駕する自然の圧倒的な脅威によって、だ。
そしてその再現の可能性は少なからず未来に、そして日本のそこここに横たわっている。一箇所に数機の原発を密集させたがために、場合によっては、連鎖臨界に陥る可能性すらないとは言えない。そしてその決定的な対処方法は未だ見出せないままだ。そして稼動中の原発がアウトした時のリスクが極めて甚大なものとなるのは福島第一の現状が指し示すとおりである。

数字しか見えず、現実を見つめていないのは原発容認派だ。

田勢氏「唯一の被爆国として、かつ原発事故の体験国として安全性確保の技術向上に果たすべきものがあるのではないか。」

いかにも理詰めの思考の印象のある言葉だが、実際は全く現実性を欠くものである。
核に対する如何なる技術も、生身の身体という生物学的限界を宿命として持つ人間には本質的に小手先だ。原発稼動から数十年経過しているにもかかわらず、最終処理についての基本的な対処方法すら確立されておらず、また、アウトした原発にはお手上げという現状がそれを雄弁に物語っている。
「安全性確保の技術向上に果たすべきものがある」というような寝言は福島第一を元通りに収束してから言うべきであり、そしてその「元通り」は今後数十年・数百年にわたり氏の言う画期的な、そして、おそらくは荒唐無稽な「技術向上」なくして実現不可能だ。
むしろ、これまで踏襲してきたそのどこまでも能天気な楽観主義のもたらした福島第一という結果をもっと直視したらどうか。

田勢氏「かつて世界第2位の経済大国といわれた極東の小国は、存在感のない文字通りの小国になってしまうだろう。」
語弊を怖れずに言うならばこんな資源もエネルギーもない小国が世界第2位の経済大国にあったこそことが、異常であり、いびつだった。
そしてそのために3.11以前から噴出しつつあったひずみは、福島第一の悲劇によって決定的になったというのが、今のわが国の現状だ。

放射能の値を気にしなければ食べ物もまともに摂れない国のどこが豊かか。

よしんば、名実ともに小国に成り下がろうとも自業自得であり罪と罰の罰であり、それを甘受し、小国なりの身の処し方を模索するほうが余程身の丈であり、地に足の整合論だと私は考える。

少なくともこんな、物事の原因と結果の因果が正しく理解できていない、そして永遠に理解しえないだろうこんな原発容認派が未来を主導すべきではない。

オイルショックを経て石油への依存を減らしたように、真剣に代替エネルギーを考えられるのは過酷事故を経験した今をおいてない。

更に氏は言う、「海外での野田首相の評価が驚くほど高い」から、原発もTPPも増税も推進すべきだ、と。

英国の「エコノミスト」を引き合いに出しているので、おそらく、その褒め手とは米欧の経済界や政界だろうが、それらの意見が常に優れていて傾聴に値するものなら、リーマンショックも欧州危機も存在しなかっただろう。
これら行き過ぎたグローバリズムの弊害を考えれば、彼らの意見が常に正しいという保証はどこにもない。

そもそもだ。

海外の受けがいいのは、普遍的に優れて立派な偉業の場合も勿論あるにはあるが、それ以上に判断の基点となっているのは、彼ら自身の行動原則・価値基準に合致しているか否か、そして最も重視されるのは、自国に有利か否か、だろう。

試しに、今すぐ日本は全関税を撤廃します。と世界に向かって宣言してみればいい。

自国製品の輸出先に汲々としている海外からは諸手を挙げて絶賛されるだろう。しかしそれが日本の国益に資するか否かは全く別の問題だ。

アホか。

原発・TPP・増税と、野田氏及びこの田勢氏らその御輿担ぎの姿勢に共通する問題点は、常にこれら自称専門家集団の”大きい声”を、専門家の言う事だから、とゆめ疑うことなく鵜呑みにして、果たしてそれらが本当に正しいか否かを自分の頭で問えない点、そしてそれ以外の人々の意見をその偏向によって自動的に棄却する点だ。
教科書に書いてあるから正しい、と同等の判断能力だという事であり、それは、物事の本質が全く見極められない野田氏らの限界を示しこそすれ、その能力の高さを示すものでは全くない。
原発稼動において、国民生活の保持という口実の裏にある電力会社の経営に全く言及しないことからもそれは自明だ。

増税については私も賛成の立場だが、それすら富の再分配機能の徹底があっての話である。今のように富裕層への課税が自民の意見で腰折れたり、軽減税率が見送られるならば到底容認できるものではない。

真摯に反対意見に耳を傾けるというのであれば、金曜日のデモに出てきて話を聞けばいい。しつらえの公聴会よりもずっと率直な意見が聞けるだろう。

だいたい、これら自称評論家が本当に言うべきを言っていたらば、勝俣らが何のお咎めもなく、いまだ無罪放免でのさばっているわけがなかろう。
これについては既に海外からも疑問の声が挙がっているはずだ。
海外の評価を金科玉条にするのであれば、まずやるべきは、原発の稼動ではなく勝俣らの処分だ。

事実を自分の文脈に合うよう都合よくねじり、その矛盾を棚上げにして省みない氏らに、原発をはじめとしてこれらの課題を自らの問題として向き合う人々の姿勢を夢物語と糾弾する資格はどこにもない。
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2012年7月27日 19時29分
ロンドンの戦い 〜なでしこ カナダ戦〜
 
立ち上がりは本当に統制を欠いていて、動きがバラバラ。どうなることかと思いましたが、15分くらいから徐々にシステムが立ち上がってきたと思います。
全体に点を取った前半より後半のほうがむしろシステムが機能してたかな…キープもできてたし、ポジショニングもいい。サイドも良く使えていたと思います。ま、相手の疲れもあったかもしれませんが…。
テストマッチ時より前線とサイドが活性化してますね…いい傾向だと思います。

修正点としては、ゆうべのニュース7で解説の宮本氏が修正点としてパスミスの解消を指摘してましたが、私の意見は逆だな。
むしろパスミスをおそれて正確を期すあまり早いパスに消極的になって躊躇してしまうのが怖い。世界トップクラスの相手なら、すかさずボールを取りに来られて、パスを出す方向が更に制限されるだけでなく、結果的になでしこのパスシステムが萎縮してうまく機能しなくなる怖れすらある。
まぁ、出す先も見ずに闇雲に出すのは論外だが、むしろ、ミスを怖れずに短いキープで積極的にボールを出していったほうがリズムも生まれてなでしこのペースに持ち込みやすくなると思う。積極的にパスを回しているうちに、ピッチにも慣れてパスの精度も上がってくるんじゃないかな。
実際、点を取ったのは、いずれも早いパス回しの結果だった。
北朝鮮戦の反省という意味でもパス出しの時間を短くするのは理に適っていると思う。

それより私的修正点は、失点部分だ。
カナダの得点シーンは、サイドに食い込まれて切り返されてという形でしたが、こないだ『なでしこの戦略』で指摘したテストマッチアメリカ最終戦の二点目とほぼ同じ失敗が繰り返されてる。
こないだも書きましたが、要注意なのはロングパスよりむしろこのサイド攻撃だ。どうしても守備が間延びするし、あそこまで持ち込ませない努力はもとより、仮に持ち込まれてもラストパスのコースを潰せるようにポストよりに駒を置く等守備の工夫が必要だと思う。ここの部分は修正して同じ失敗を繰り返さないようにしないと。
それとこないだも書いたと思うんですけど、シュートした後のこぼれ球を押し込む駒が必要。綺麗に決めるシュートだけがゴールじゃない。抜け目無くこぼれ球を押し込むいやらしさがほしい。

選手別には、大儀見はボール持ってからの判断が遅いのでその間に囲まれてしまうんだな…あれが解消されて瞬間的にボールが出せるようになればもっと機能すると思います。ま、しかし今の前のめりの気持ちは忘れないで積極的にプレーしてほしい。
後半早い時間帯の決定的シーンは阻止したカナダ10番を褒めるべき。

鮫島は走りながら蹴れる方向が非常に限られているのが痛い…練習じゃうまいんだろうが実戦じゃあまり使えないタイプの選手のような気がする。N特でスタミナ強化したって言ってましたが、むしろやるべきはスタミナ強化よりこのあたりのボールコントロールの練習だと思う。

宮間はリーチが短いな…仕方ないとはいえ…位置取りと運動量でカバーするしかないな。

大野、いやぁ、イタリア以外で、それも女子で、ヒールトスまがいの足裏アシストが見られるとは思いませんでした!いーもん見させてもらいました!(笑)

川澄は、持って良し回して良し、相手からすれば、どっちに向いて走るか・どこにボールを出すか、次に何をやるか分からない怖さがあるだろう。大舞台で通用する所以ですね…。

やっぱり近賀いいね…思わぬ時にゴール前に現れて相手の霍乱要因になっていると思う。

沢は、ボール持ってサイド抜け出したカナダの選手を潰しにもんのすごい勢いで戻ってきた選手がいて誰かと思ったら沢だった(笑)。いやあ速かった!(笑)それ以外でも解説の言うように要所要所でいい仕事をしてたと思います。
今だいたい七・八分くらいかな。ボールコントロールが今ひとつか。まだまだこんなもんじゃないだろ。
判断能力は全く変わってない。問題は身体がどこまでついてくるかだけ。
ま、とにかく休むのも仕事のうちと思って、意識的にしっかり休息をとって次に備えてもらいたいです。

沢に限らず一次リーグで勝敗の次に重要なのがやはり消耗の度合い。三戦全力投球じゃ後が続きませんからどこで抜くかだな…。沢以外も休める時にしっかり休んでほしい。

こんだけの過密日程なんだから、日のある時間帯じゃなくてナイターにしてほしかった…女の子なんだし…レディーファーストの国らしくもない(笑)。

アメリカさん、フランスさん蹴散らしましたか…そのフランスさんにタコだったなでしこ…ま、決勝リーグの事を考えるのはもう一戦やってからですね… 星勘定もしたいのは山々ですが、それももうひとつやってからだな。

それにしてもお昼にヤフーニュースのコメ見てたら、得点取ったわけでもアシストしたわけでもないのに、沢が沢が、って試合見るまで一体何があったのかと思いましたが、解説の宮本氏が一番多く名前呼んだからか?(笑)のわりに直前のニュース7で「この試合のポイントは?」と聞かれて沢のさの字もなかったな。どういう心境の変化?(笑)それとも今頃気づいたか(笑)。



一点目、小技を効かせた大野と思い切り足を振りぬいた川澄ももちろんえらかったが、起点はやはり沢だった。

沢が上がった途端にゴールの可能性が見えてくるのが本当に不思議だ。

その様子はさながら、姫を守るために他者の到来を阻み続けた千年の茨を苦もなく開く、古い童話のなかの運命の王子のよう…。

う〜ん、素敵。
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2012年7月25日 19時29分
なでしこの戦略
 
早くも今晩初戦なのか…完全真夜中、見るか寝るか、それが問題だ…。
ということで、22日のN特なでしこ、突貫視聴で今見ましたが…。

アメリカ様が日本方式のパスサッカーを取り入れてましたが、パスサッカーについてはまだまだ日本に一日の長ですね…逆にあのアメリカでさえ、なでしこレベルのパスサッカーは、やろうと思っても一朝一夕にはやれないという事実を目の当たりにすれば、あらためてなでしこのパスサッカーが如何に洗練されたものであるかという事を今更ながら感じずにはいられない。
ゲームを組み立てるために、今自分がどう動けばいいかという意識が本当によく浸透している。まさかサッカーの本場欧州や南米でもない極東アジアから、スペイン男子を彷彿とさせるようなこんなサッカーが出るとは…あらためて感動します。アジア予選の際に掲示板にも書きましたが、本当によく仕込んだと思います。それだけでも佐々木監督は名伯楽と呼ぶに値するでしょう。素晴らしい。

アメリカでむしろ嫌なのは付け焼刃のパスサッカーよりもサイドを使われることだな…守備ラインが間延びしてそのポケットを狙われるのが一番困る。守りきるのが非常に難しくなる。
アメリカ最終戦の二点目だっけ、多分サイドの動きに振られたんだと思うんですけどゴール前ガラ空きだった。

N 特はこの一年、なでしこが如何に攻撃への意識を高めることに傾注したか、執拗に(笑)強調してましたが、ま、NHKは、原発コメントでも再三指摘してますように所詮ど根性精神論煽り隊(それが証拠に直近のフランス戦惨敗は無かった事になってた!(笑))及び後付け専門機関なので、この自称公共放送局の言う事を真に受けてはいけません(笑)。
昨年ワールド時点でなでしこに最も必要であり、最も欠けていたもの、すなわちこの一年なでしこが最優先で取り組まなければならなかった事は、スタミナとスピードの強化だった。
1227 にも書きましたが、アジア予選において、北朝鮮となでしこは、お互い必要であり欠けているものを相手が持っているような、不思議な非対称性があったが、なでしこ的には北朝鮮苦戦の原因がこのふたつの欠如であり、北朝鮮式”たかられる”サッカーに耐えられるスピードとスタミナを養うことこそ、会得しなければならない最優先課題だった。

そして、それが実現しているとはとても言い難い今、戦法として取るべきは何か。

私はむしろ、攻撃への意識の強調よりも守備を固める事だと考える。

前線が孤立しないように最終ラインを上げる、みたいな事をしきりに言ってましたが、攻撃は最大の防御とは言うものの、今のなでしこの戦力また立ち位置を考えれば、特にロングパスチーム相手に守備ライン上げてその裏かかれて回りこまれたらひとたまりもない。指くわえて見送るだけになってしまう…。前線の孤立が懸念されるなら、むしろFWが前戦に貼り付かないで積極的にボールを取りに行ったらいいと思う。
特にアメリカやフランス等の強豪相手にがっぷり四つの横綱相撲取ったって地力で劣る今のなでしこじゃ勝ち目ないと思うんですけど。
前述したアメリカ最終戦の二点目も、どんなにサイドを取られてもゴール前に適宣駒を配置しておけば、ああもあっさりと食われる事はなかったと思う。

今最も大切なのは、今のなでしこは昨年優勝時点のなでしことは質的に既に全く違うチームだという自覚をしっかり持つ事だと思う。
その上で戦略を立てなければ、なでしこを研究し尽くしてる相手の思うツボではないのかしら。

なでしこのパスサッカーが日本の身体能力のビハインドを補って余りある戦術である事は疑いがない。
しかし、今やそれは研究し尽くされ、また、それだけで勝てるほど今のなでしこの攻撃能力がスタミナとスピードを備えているわけでもない。

今のなでしこは昨年のなでしことは違う。

沢のキャプテンマークを外したのも、少しでも精神的な負担を軽くしようという配慮でしょうが、それだけでもどれくらい今のなでしこが昨年のなでしこと隔たっているか、知れようというもの。

ならば、私が監督なら徹底的に引いて守りに徹するな。

サッカーは例え一点も取れなくても点を取られさえしなければ、少なくとも負けることはない競技だ。

であるなら、無理に点を取りにいったりしないで、守りとパス回しでひたすら時間を稼ぎつつ、チャンスが来るのを寝て、もとい(笑)、守って待つ。
少なくとも一次リーグはガチガチに守らせて、少ないチャンスで得点狙い、に特化するなぁ…和製カテナチオ(笑)。


ま、沢だ。

『なでしこよ、お前もか』で故障しない身体と怪我をしない動き方が裏目に出た、と書きましたが、もうひとつありましたね…すなわち、揺るぎない責任感。
本当にそれら誇るべき長所が悉く裏目に出てしまった感がある。

眩暈に関してはひたすらリカバリ待ちするしかないですが、今ひとつ残る可能性としては、リミッターがはずれた神がかり状態。いわゆる火事場のバカ力状態。ですが、ん〜…そこまで持っていけるかなぁ…できないこともないけど、それはそれで後のおつりが怖いしなぁ…。
ま、とにもかくにも、

全ては彼女の三半規管と自律神経にかかっている(笑)。


サッカーを知悉し、そこにいながらにピッチを俯瞰して、あまたの攻撃パターンのなかから最適パターンを瞬別する判断能力と、それを正確に履行できる身体能力。
全体のなかで自分がひとつの駒としてどう機能すればいいかという意識を徹底的に叩き込まれたなでしこのなかでもひときわ美しく賢い、閃きとセンスに満ちた沢のプレー。

仮になんかの間違いで金を取るような事があっても、個人的にはそれらが見られなければおそらく満足できない。
そしておそらくそれなくして金はありえないだろう。
昨年ワールドカップのドイツの得点シーンも今日初めて見ましたが、やるべき仕事をきっちりやった丸山もえらいけれど、やはり沢のアシストが全てだった。

目下のところ、余程の事がない限り、最終決戦の地ウェンブリーになでしこの姿はないと私は思っていますが、勝負は勝負としてそれとは別に、最後のホイッスルが鳴ったその瞬間に、全てやり切ったと彼女が心の底から思えるくらいの完全燃焼を祈りたい。
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2012年7月22日 12時27分
なでしこよ、お前もか。
 
日本最終オーストラリア戦、思ってたよりスムーズな連携ができていてまずそれにびっくり。ちゃんと考えながらプレーするサッカーになっていたと思う。選手の顔もちゃんとお仕事モードになってるし、特に縦パスは、コース・スピードともに良かったと思う。
ただ、コーナーからのセットプレーで多用された空中戦は全く理解できない。相手は高さがあるのだから転がされたほうがいやだったんじゃないかしら。これはフランス戦で計らずも実証されましたね。

近賀がいい仕事してましたね。近賀にはとにかく走って長友のように第三のFWとでも言うような働きを期待したいところです。


川澄は突破力とせりあいの強さは一枚上ですが、 大儀見(でいいのか?漢字。)は、アジア予選では今ひとつ気持ちが引いてる感じが不満だったが、以前よりその部分に前のめり感が出てきているのがいいと思う。

あとは、アジア予選を見た時に、GKと1対1になった時に、イタリア男子チームが時々やってるような、胸や膝で一旦前に浮かせてGKを抜いてそのまま押し込むプレーを是非マスターしてほしいと思ってたのですが、未だ採用されていないのは非常に残念。あれは非常に有効だし、なでしこの実力を考えれば十分対応できると思うんですけど…。今回も使えそうなシーンが何回かあったし、実力が拮抗してればしているほど、最後に勝負を分けるのは案外そんなプレーだし、もっと”抜け目のない”サッカーをやってほしい。佐々木監督に言わせれば、この試合、勝たないと意味がない、だそうですが、今回対戦相手のオーストラリアは、地球の反対側からの参戦であり、時差に加え、海外遠征組もいるとはいえ、真冬の南半球からの移動で、おまけに日本の湿度は12番目の敵と言ってもいいほどの過酷さですから今回はまぁ、勝って当たり前でしょう。

ともあれ、日本最終戦で勝って気分良く現地入りしたところまでは良かったものの、そこでのフランス戦惨敗…これ、日本で放送されたのかしら?あったのなら是非見たかったのですが、見られていないので個別プレーに踏み込んでのコメントは避けますが、個人的にはテストマッチは課題の洗い出しとその対処が最優先されるべき目的なのだから、いくら負けたっていいのであって、それを今後に生かす事が最も大事、とはいえ、今回のロンドン、最大の誤算はやはり沢でしょう…沢に関して私はかなり悲観的です。
身体の平衡感覚を司るバランサーは、各種知覚センサー系統のなかでも、ストップ&リバースのように、姿勢の反転・激変を常に要求され、ボールコントロールとあわせてその優劣を競うと言っても過言ではないようなサッカーにおいてはまさに命綱とも言うべき生命線であり、その不調・損傷はこの競技の選手にとって致命的です。サッカー選手として最もやられてはいけないところをやられてしまった感じです。
一番厄介なのは、予後が非常に見通しづらい点です。
骨折や靭帯損傷等、フィジカルな故障は、どれほど重傷でも、通常は治癒には○○月、というように予後がある程度見通せるのに対して、中枢センサー系は非常にデリケートで完治が難しい場合も多く、知らないうちに良くなっていたかと思えば、逆に全く予想もしない形でぶり返したり、見通しが非常に立てづらい。
また、めまいの原因は脳幹や三半規管等の器質的なものから自律神経失調症(沢の場合はおそらくこちらだと思う)まで多岐にわたりますが、過緊張や興奮が症状を悪化させたりと、精神的なものが症状に影響するケースも少なくないことを考えれば、最大の緊張を強いられるであろう五輪には極めて不利な状態にあると言わなければなりません。
どうせやられるのであれば、捻挫とか肉離れとかもっと単純な形で出たほうがずっと良かった。なまじ、故障しない身体と怪我をしない動き方を得ていたがために、逆にそれらの長所が裏目に出てしまって、蓄積した疲労が最も深いところで出てしまった面があるのは否めません。沢の不調の原因が過労であるとすれば、避けようと思えば避けられただけにまさに痛恨です。
オーストラリア戦、悪いなりにも得点にからむあたりは、さすがといえばさすがですが、ワールドで見せた洗練された動きには比べるべくもない。よほど確信が持てない限り、今回のように時間を制限して勝負どころで使うしかないでしょう。

そして沢に関して悲観的と言う事はすなわち、なでしこに悲観的ということです。
沢にはそれでも囮や精神的支柱としての役割を期待したいですが、なんと言っても現なでしこの屋台骨であり、彼女レベルでゲームメークができる選手は他にいない。
私の考えるロンドンの戦いのポイントは、予選でいかに主力を温存させるか、と、アメリカ様と余力のあるうちにできるだけ早く当たること、でしたが、それも沢の完調あったらばこその話であって、余程うまくペース配分しないと一次突破もままならないのではないかと思っています。仮に総力戦でなんとか一次を突破してもそこから更に勝ち上がる余力はもう残っていないでしょう。
人選について色々意見があるようですが、クローゼみたいに普段寝ていてワールドカップだけ仕事する究極のイベント特化型お祭り人間がいる一方で、中村俊のように普段そこそこ仕事をしているのに大舞台では全く役に立たない人間もいるので、実績・実力だけを見て順に並べて選べばいいというものでもないところが、こう言ったビッグイベント人選の面白いところでもあり、また、難しいところでもありますが、いくら人選を凝らしたところで、屋台骨が立ち上がっていなければ小手先になってしまいかねない。
戦術・戦略またしかり。どんな高度な戦略を擁したところで、駒が本来の力を出せないのであれば画餅も同然だろう。

昨年のワールド以降、サッカーに専念できる状況になかったという意味では、五輪前の環境としては、理想の環境どころか、なでしこは最悪の環境に置かれ続けていたのであり、昨年ワールドの6割、最悪の場合は4割の力で戦わなければならないという覚悟は必要だと思います。沢が未だ完調とは言えず、他方、故障あがりでどこまで使えるか分からない選手がいたり、また、戦術面でも人事を尽くしたとは到底言い難い今、むしろ、ケガ人続出にならないといいがと懸念するのが正直なところであり、8割くらいの力が出せれば御の字と見るべきでしょう。

彼女達にとってもっとも不幸だったのは、大震災直後の日本がどん底にあった時期の優勝で「不屈の日本人魂」の象徴として勝手にシンボライズされてしまい、日本中が「(話題に)困った時のなでしこ頼み」状態になってしまった事です。
北京でのソフトの優勝と、昨年のなでしこの優勝とどっちが重いかと聞かれたら私は迷わずソフトを挙げますが、そのソフトでさえ、ここまで大騒ぎされる事はなかった。なでしこの過熱ぶりが如何に常軌を逸したものであるか、おのずと知れようというものです。
話題先行・実力置き去りの女子バレーの教訓はまたも生かされませんでした。
勿論勝負なのでやってみないと分からない。とはいうものの、勝敗は勝負前に8割がた決まっている、というのが私の持論です。
仮に散々な結果に終わった場合には、その最大の敗因が、この五輪前環境にあったことは言うまでもありません。
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2012年6月10日 14時58分
原発稼動推進派企業の不買運動を
 
首相が原発再稼動に言及しましたが、原発は十分に安全であり、国民を守るためにそれらが必要だという彼の言葉が原発稼動のための方便に過ぎないことはおそらく国の中枢にいる首相本人が誰より知るところでしょう。

安全な原発など存在しないし、国民生活を守るはずの原発が一瞬にしてそれへの最大の脅威になる事は福島第一で目の当たりにしたところです立証済みです。

何の必然性もない電力ピーク時以外の稼動に至っては開いた口が塞がりませんわ。ここまで利権の犬とは思いませんでした。
どこがどじょうなんだか。その言葉にいまやボウフラほどの重みもないわ。

金曜の首相会見で気落ちしている脱原発派の方も多いでしょうが、まだやれる事はあります。
強固な利権を一朝一夕に切り崩すことはむずかしいかもしれませんが、あきらめないでほしいです。

今回の首相声明で川上からの原発離脱が困難となった今、私の考える次なる一手は、トヨタ等、原発稼動を後押しする経団連直属大手企業商品不買です。

環境共生型企業がCSRとして評価されているのと同様、自家発電や自然エネルギー、そして原発を所有する大手電力会社以外からの電気購入によってより原発依存度の少ないエネルギー供給を模索している会社を、エネルギー問題をより真剣に考える企業として評価し、同じような商品であれば、そういった企業のものを選別・購入することによって差別化することは、原発依存を減らすことを企業の至上命題である利潤最大化にリンケージする点で意味があると思います。

例えば、車を購入しようとする際に、やろうと思えばいくらでも自家発を増やせるだけの体力がありながら、利潤追求を至上とし、また大手企業割引分を個人向け電気価格に上乗せ転嫁するような電力会社ともたれあって、漫然と原発由来の電気に依存し続けるトヨタの車に乗るということは、原発利権の最大の後押しになるということを意識する、要するに消費行動に、「この品物を買うことによって原発の存在を後押しすることになるか否か」という基準を追加するということです。

上記トヨタのように漫然と3.11以前を当然の前提と夢想して原発を動かせとせっつく企業が存在する一方で、大規模太陽光発電を積極的に進めているソフトバンクのように、原発脱却を口先だけではなく行動に移している企業が実際に存在するのだから、消費者としての国民がそれらの会社の提供するモノやサービスをより優先的に選択購入するようになれば、企業は利潤追求に結びつく形で自社のエネルギー政策を考えるざるを得ず、原発離脱企業の後援になるばかりでなく、原発由来電力に平然と依存し続ける企業のそれから離脱への方向性、ひいては原発を所有する電力会社を下支えする最も大きな支柱を根元部分から切り崩す可能性につながるという点で、非常に意味があるのではないかと私は考えます。

デモや署名等の抗議行動も非常に意味があると思いますし、参加されている皆様の熱意には常に敬意を払うところですが、どうしても原発利権やそれを是とする対象に直接影響が及びにくいという点で効果が限定的な部分があり、この選択的消費行動が追加・徹底されるならば、それら抗議行動単独よりも一歩進んだ効果が期待できると思います。
電力会社の”上得意”であり存在肯定の根拠となっている個別の営利企業を消費者の不買行動で干し上げることができれば、それは電力会社の根を枯らすことにもつながり、脱原発への大きな原動力になるのではないでしょうか。

この手法は、逆説すれば、国民に相応の覚悟と意思がなければ、この行動は効力を有さず、効果が期待できないということです。

消費者としての国民の覚悟のほどが試されることになるでしょうし、本気で脱原発を願うならば、場合によっては、自分の嗜好や経済性にこの価値判断を優先せざるを得ない場面も出てくるでしょう。
しかしそれらの不便や不都合を託つことなくして利権が縦横無尽に根をはりめぐらせているこの国のあり方を改変することはおそらく不可能です。

個人的には、買って後悔するよりも買わずに後から後悔することのほうがずっと多く、今はやりの「ときめきの片付け術」的判断基準に従えば、我が家にある品々はどれもこれも役には立たないがときめくものがその逆よりも圧倒的に多い私でしたが、昨年3月11日、あの大津波によって、あまたの人命のみならず、そこに住まう人々が大切に買い集めたであろう物という物が一瞬にしてガレキの山と化すのを見た時ほど、『平家物語』の諸行無常ではありませんが、物をかき集めることのむなしさというものを感じたことはありませんでした。
おそらく私の物欲のなにがしかもまた、あの時波に呑まれ押し流された東北の方々の品々と一緒に、海の向こうに遠く流されたような気がします。
あの時人生において最低値に落ち込んだ購買意欲も、その後それなりに復活してきているようにも思えますが、それでも物を見る目は遥かに醒めている今、この「選別購入」は少なくとも私にとってはそれほどの苦痛や困難を伴うものではありません。

ここをご覧の皆様にとってははどうでしょうか。

先程も述べたように、国民の脱原発の意思が”本物”であり、それが消費選択行動として具体化するならば、今声高に原発を動かせと叫んで憚らない営利企業を選別淘汰し、ひいては利権の衰退に繋げる可能性すら存在すると考えます。

国民の意見と利益を代弁すべき行政という上からの原発離脱が期待できない今、本気で脱原発を願うなら、選挙以外にも川下からアクションをおこすほかありません。
それが権力に対して決して全くの無力でない事はイタリアやドイツの脱原発が証明していると思います。
そして本来国とはそういった下からのムーブメントと連動すべきものではないのでしょうか。

アラブの春が立証するようにインターネットや携帯等の情報伝達手段の飛躍的な発達によって支配層と被支配層のデジタルデバイス、情報の非対称性は大きく破られました。それは、国民ひとりひとりが情報発信源となり世界に影響を与え、また連帯できる可能性を開いた点で革新的であったと思います。
今の日本人は必要以上に自分達は無力だと思い込まされていますが、まずひとりひとりの行動が集積して大きな力になる事を認識する必要があり、特に脱原発においては、あきらめないことと自信を持つことは常に要求される最も大切な基幹です。

問われているのは常に国民の意思と覚悟であるべきであり、したがってまた、国のあり方を決めるにおいて最終的に優先されるべきも、利権の都合なんかではなく、それら国民の意思であるべきだと思います。
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[カテゴリ:”民主主義はタダでは手に入らない!”政治・経済・デタラメディア] [コメント (0)]




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