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くる天
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TALES OF  NIGHTINGALE
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〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。
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なでしこの戦略
 
2012年7月25日 19時29分の記事

早くも今晩初戦なのか…完全真夜中、見るか寝るか、それが問題だ…。
ということで、22日のN特なでしこ、突貫視聴で今見ましたが…。

アメリカ様が日本方式のパスサッカーを取り入れてましたが、パスサッカーについてはまだまだ日本に一日の長ですね…逆にあのアメリカでさえ、なでしこレベルのパスサッカーは、やろうと思っても一朝一夕にはやれないという事実を目の当たりにすれば、あらためてなでしこのパスサッカーが如何に洗練されたものであるかという事を今更ながら感じずにはいられない。
ゲームを組み立てるために、今自分がどう動けばいいかという意識が本当によく浸透している。まさかサッカーの本場欧州や南米でもない極東アジアから、スペイン男子を彷彿とさせるようなこんなサッカーが出るとは…あらためて感動します。アジア予選の際に掲示板にも書きましたが、本当によく仕込んだと思います。それだけでも佐々木監督は名伯楽と呼ぶに値するでしょう。素晴らしい。

アメリカでむしろ嫌なのは付け焼刃のパスサッカーよりもサイドを使われることだな…守備ラインが間延びしてそのポケットを狙われるのが一番困る。守りきるのが非常に難しくなる。
アメリカ最終戦の二点目だっけ、多分サイドの動きに振られたんだと思うんですけどゴール前ガラ空きだった。

N 特はこの一年、なでしこが如何に攻撃への意識を高めることに傾注したか、執拗に(笑)強調してましたが、ま、NHKは、原発コメントでも再三指摘してますように所詮ど根性精神論煽り隊(それが証拠に直近のフランス戦惨敗は無かった事になってた!(笑))及び後付け専門機関なので、この自称公共放送局の言う事を真に受けてはいけません(笑)。
昨年ワールド時点でなでしこに最も必要であり、最も欠けていたもの、すなわちこの一年なでしこが最優先で取り組まなければならなかった事は、スタミナとスピードの強化だった。
1227 にも書きましたが、アジア予選において、北朝鮮となでしこは、お互い必要であり欠けているものを相手が持っているような、不思議な非対称性があったが、なでしこ的には北朝鮮苦戦の原因がこのふたつの欠如であり、北朝鮮式”たかられる”サッカーに耐えられるスピードとスタミナを養うことこそ、会得しなければならない最優先課題だった。

そして、それが実現しているとはとても言い難い今、戦法として取るべきは何か。

私はむしろ、攻撃への意識の強調よりも守備を固める事だと考える。

前線が孤立しないように最終ラインを上げる、みたいな事をしきりに言ってましたが、攻撃は最大の防御とは言うものの、今のなでしこの戦力また立ち位置を考えれば、特にロングパスチーム相手に守備ライン上げてその裏かかれて回りこまれたらひとたまりもない。指くわえて見送るだけになってしまう…。前線の孤立が懸念されるなら、むしろFWが前戦に貼り付かないで積極的にボールを取りに行ったらいいと思う。
特にアメリカやフランス等の強豪相手にがっぷり四つの横綱相撲取ったって地力で劣る今のなでしこじゃ勝ち目ないと思うんですけど。
前述したアメリカ最終戦の二点目も、どんなにサイドを取られてもゴール前に適宣駒を配置しておけば、ああもあっさりと食われる事はなかったと思う。

今最も大切なのは、今のなでしこは昨年優勝時点のなでしことは質的に既に全く違うチームだという自覚をしっかり持つ事だと思う。
その上で戦略を立てなければ、なでしこを研究し尽くしてる相手の思うツボではないのかしら。

なでしこのパスサッカーが日本の身体能力のビハインドを補って余りある戦術である事は疑いがない。
しかし、今やそれは研究し尽くされ、また、それだけで勝てるほど今のなでしこの攻撃能力がスタミナとスピードを備えているわけでもない。

今のなでしこは昨年のなでしことは違う。

沢のキャプテンマークを外したのも、少しでも精神的な負担を軽くしようという配慮でしょうが、それだけでもどれくらい今のなでしこが昨年のなでしこと隔たっているか、知れようというもの。

ならば、私が監督なら徹底的に引いて守りに徹するな。

サッカーは例え一点も取れなくても点を取られさえしなければ、少なくとも負けることはない競技だ。

であるなら、無理に点を取りにいったりしないで、守りとパス回しでひたすら時間を稼ぎつつ、チャンスが来るのを寝て、もとい(笑)、守って待つ。
少なくとも一次リーグはガチガチに守らせて、少ないチャンスで得点狙い、に特化するなぁ…和製カテナチオ(笑)。


ま、沢だ。

『なでしこよ、お前もか』で故障しない身体と怪我をしない動き方が裏目に出た、と書きましたが、もうひとつありましたね…すなわち、揺るぎない責任感。
本当にそれら誇るべき長所が悉く裏目に出てしまった感がある。

眩暈に関してはひたすらリカバリ待ちするしかないですが、今ひとつ残る可能性としては、リミッターがはずれた神がかり状態。いわゆる火事場のバカ力状態。ですが、ん〜…そこまで持っていけるかなぁ…できないこともないけど、それはそれで後のおつりが怖いしなぁ…。
ま、とにもかくにも、

全ては彼女の三半規管と自律神経にかかっている(笑)。


サッカーを知悉し、そこにいながらにピッチを俯瞰して、あまたの攻撃パターンのなかから最適パターンを瞬別する判断能力と、それを正確に履行できる身体能力。
全体のなかで自分がひとつの駒としてどう機能すればいいかという意識を徹底的に叩き込まれたなでしこのなかでもひときわ美しく賢い、閃きとセンスに満ちた沢のプレー。

仮になんかの間違いで金を取るような事があっても、個人的にはそれらが見られなければおそらく満足できない。
そしておそらくそれなくして金はありえないだろう。
昨年ワールドカップのドイツの得点シーンも今日初めて見ましたが、やるべき仕事をきっちりやった丸山もえらいけれど、やはり沢のアシストが全てだった。

目下のところ、余程の事がない限り、最終決戦の地ウェンブリーになでしこの姿はないと私は思っていますが、勝負は勝負としてそれとは別に、最後のホイッスルが鳴ったその瞬間に、全てやり切ったと彼女が心の底から思えるくらいの完全燃焼を祈りたい。

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フィギュアについては、個々の選手およびフィギュアというスポーツの特性についても取り上げてみたいと思っておりますが、個々の選手についての記事につきましてはなるべく客観的に捉えて生きたいと考えておりますので、ファンの方にとりまして耳あたりのいい話ばかりにはならないと思いますので、ご贔屓選手については賞賛コメントしか受け付けないという方がおられましたら、その選手についての私の記事はどうかスルーでお願いいたします。文中敬称略にて書かせていただきます。
なお、著作権は”TALES OF  NIGHTGALE”に帰属しております。無断転載等はお控えください。
以上、よろしくお願いします。


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