くる天 |
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CANAL さん |
TALES OF NIGHTINGALE |
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ジャンル:ニュース マスコミ |
ブログの説明: 〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。 |
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サムライブルーの限界と可能性 〜サッカー男子 ロンドンの戦い〜 |
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さてロンドン五輪日本男子の戦いについてですが、この間掲示板にも書きましたように、基本的にサッカーはA代表しか見ないので、決勝戦以外まともに見てませんが、ニュース等でチラ見した限りでは、どの試合においてもなでしこに負けてならじという選手の気概は伝わってきましたし、戦術面においても南アワールドカップ以前と比べれば格段の進歩だと思いますが、南アの失敗から何も学んでいないという意味においてこの監督は無能です。
南アの失敗とは?
それすなわちブログ及び掲示板で大会開始前から再三にわたって指摘している勝利とスタミナ配分の両立です。 ま、男子については、最初の目標が一次リーグ突破あたりだったようですので、それを前提にすれば決勝リーグでのガス欠は致し方のない面もありましたが、語弊を怖れずに言うならば、男子はスペインに勝つ必要はありませんでした。スペイン戦の勝利は、相手の慢心やエンジンのかかりの遅さをついた部分、そして永井という未知数によるビギナーズラックの部分が少なからずありましたが、それによって勢いに乗った反面、他チームの日本に対する警戒レベルをいたずらに引き上げてしまった部分も同時に存在します。 確かにあれで波に乗った面があるのは事実ですが、いくら若いとは言え、決勝までを見据えるなら、勢いだけでこの過密日程を戦い切ることは男子と言えどほぼ不可能でしょう。 私ならスペイン戦は”準備体操”と位置づけてそれなりに戦い、残り2戦を全力で戦って決勝リーグに駒を進めることを考えたでしょう。仮にスペインを破ることができたなら、星勘定を最優先して、残りの二試合のうち、どちらかの試合を捨てます。
ワールドカップドイツ大会あたりまで、日本男子チームは策も術もまるで持たない拙守拙攻のヘボであり、メンタルにおいてもそのころの日本男子サッカーは、”お遊戯”でした。 南アベスト16に残った岡田監督も、本人が”万事塞翁が馬”と自分で言っているように、私に言わせれば単に苦し紛れの策が的中したに過ぎない無能ですが、それでもドイツ大会以降、戦術面において日本のサッカーのレベル向上は目覚しいものがありました。 しかし同時に南アの戦いは相変わらず全く戦略を欠いた物であり、少しだけ見た今ロンドン3決戦においても確かに戦術面では工夫は見られたものの、戦略面で依然として南アの轍を見事に踏んでいたと言う事は、依然として戦略面での思考を全く欠いていたと言うことです。 今対ロンドン男子サッカーの監督を無能と書きましたが、別に無能なのはこの監督に限った事ではありません。 掲示板にも書きましたように私は大会当初よりスタミナ配分の重要性について言及してきましたが、一次リーグ開始前その事に言及している掲示板の投稿から専門家やスタッフ、メディアを含め私の知る限り皆無でした。結果が出る頃になって声高にそれをのたまっている人々も所詮後付けという事です。 そういう意味では、やはり各々の成績にある必然は存在します。
そして今ひとつの疑問は、負傷の永井をメキシコ戦に先発させ、3決にまで使ったその采配です。 仮に永井を外してもメキシコのあの鉄壁の守備ではよほどの運でもなければ日本の勝利はおぼつかなかったと確信しているところではありますが、それで最善の戦略を取らなかったという監督の責任が免責されるわけではありません。むしろ難敵であるばあるほど緻密な戦略が必要なのは言うまでもありません。 そして、無能であるだけならまだベスト4という結果を評価する事は可能ですが、メキシコ戦のみならず3決にまで本調子でない永井を起用した理由が、スペイン戦の夢よもう一度という、ロジカルな思考を全く欠いた困った時の神頼み的なセンチメントからなのであれば、この監督は、高校野球で疲労を度外視して、エースピッチャーに何連投もさせるスポ根一直線の監督同様、無能を通り越して失格です。 高校野球においては、無理な連投をしたがために、その後の選手生命を縮めてしまったという実例が実際にありますが、仮にここで無理をさせたことによって永井の選手生命を縮めるような事にでもなれば、取り返しがつかないからです。 アンダー云々と銘打っているくらいですから、男子のサッカー五輪選手は若く、この大会が有終なんかではなく、これから先がまだまだ長いのだから、五輪の成績と同時に選手の将来を考える事は指揮者として必須であり、その最低ラインを意識出来ていたか否か、甚だ疑問です。
さて、そんなさむらいブルーの今後ですが、次からは永井も徹底的に対策を立てられますから、よほど工夫しなければ、これまでのように自由に走り回ることもままならないでしょう。ロンドンの夢を再びは通用しません。ただ、丁寧にパスを繋ぎ、フィジカルや技術の劣勢を組織でカバーしようというコンセプト自体は間違っていないと思います。サッカーは組織のスポーツなのですから。 今ひとつの課題は、やはり精神面でしょう。良い時と悪い時のギャップが大きすぎる。 勢いのある試合、優勢な試合を理想的に進めることはどのチームにとっても比較的簡単です。問題は、先行された時や押されている時にどうやって踏ん張るかです。そうそう理想的な展開の試合ばかりが続くわけはないのですから。 なでしことサムライブルーの決定的な違いは、端的すればそれだけです。そしてそれが事の外結果を左右する。劣勢の時に踏ん張れるか否か、そこですね。 余談ですが、男子の日本とブラジルは非常に似てるところがありますね。すなわち、劣勢になるとたちまち平常心を失う、っていうあんまり嬉しくないポイントですが(笑)。ま、日本は冷え込む一方、対するブラジルは頭に血が昇る一方、で方向性はまるで逆ですけど(笑)。 ま、なでしこのあのしぶとさが20年来のアングラ生活の賜物だった事を考えれば、「それに比べて男子は。」というひゃっこい視線(笑)に耐えなければならない今の環境も決してマイナスばかりではないと思います。その視線に耐えつつ、妬んだりひがんだりせず精進してほしいものです。 これに関連して、帰国の際、男子はいかだで帰ってこいっていう意見もネットで見かけましたが、確かにスタミナと根性作りも兼ねて、いかだや素泳ぎ帰国を自ら企図して申し出るくらいなら、日本に着く頃には一回りも二回りもたくましくなっているような気がしますが、いかがでしょう?若きサムライブルーの皆様(笑)。 |
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メキシコの”集”と”散” ロンドン五輪男子サッカー決勝に見るメキシコの戦略 |
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掲示板だけじゃなく、ブログにおいてもつっかりサッカー三昧になってる今日この頃ですが…(笑)、まだまだ続くサッカー道。
というわけで!やっとこさ男子決勝見ました〜!(細切れ分割視聴)まず日本男子の前にメヒコについて。昨日ヤングなでしこもメヒコとやったみたいですけど、ヤングメヒコはどうだったのかな…?
男子メキシコは決勝戦以前は対日本戦で10分程度見ただけだったのですが、その短い時間のなかでも堅実な守備が光っていたと掲示板に書いたのは男子決勝前でしたが、あの守備はブラジルにも通用するものだったのね…本当に見事に統制され、秩序さえ存在するような守備だった。 選手同士がお団子になることなく、お互いにいい距離を保ち、どこにボールが出てもフォローに回れる選手がいる。シュートコース及びパスコースを丁寧に消しつつ、他方、一旦ブラジルの選手がボールを持てば直近の選手が二人三人と集まって潰しにかかる。ボールを奪い返せばまた散開。 この散と集の連動が実に滑らかかつ機能的でブラジルに持ち味を出させなかった。これが最大の勝因だと思います。
とこう書くとまるで組織のチームのようですが、これがどうして、個人のスキルも本当に高いものがあった。 パスは正確でキレもある。全員がピッチを俯瞰する目を持ち、常に最適コースを選択してパスが出される。足元のコントロールもブラジルに引けを取らない。 そういう意味では、むしろ個人の意識及び技量の高さのうえに立脚したシステムという事もできましょう。
ブラジルのどんな攻撃パターンにも対応できる体勢が整っていて、対するブラジルは攻め手を見つけあぐねて焦れてしまい、最後にはロングやミドル頼みの悪循環に。それだけなかなかゴール付近でブラジルらしいパフォーマンスをさせなかったと見るべきでしょう。
一番象徴的だったのが、サイドに深く切り込んだブラジルの選手が、いざゴールのほうを向いた時、シュートコースを潰すラインにメキシコのDFが三枚適度に間隔を空けて立っていて、一瞬ボールを出せるコースがなかったシーン。ブラジルの選手は一瞬どこに打ったらいいか躊躇してたな。
ネイマールは軽量という意味ではなく、やってる事に深さがなく、フッキとの差は経験の差でしょうか。この選手を見ててあらためて思いましたが、この体型でやれると言うことは、サッカーにおいてフィジカルはそんなに重要じゃないんじゃないかな…南アワールドカップでもスペイン相手に屈強なドイツDFが森の木立と化していたし…。ネイマールに関しては、すばしこさでかわしてるんじゃないかと思うんですけど…ま、さすがに足は強そうでしたが…。 この選手だけじゃなく、ブラジルの選手全体に言えることですが、思うようにプレーできない時間が長引くにつれ、技術とフィジカルにまかせた強引で丁寧さに欠けるプレーが目立ちました。 そんななかフッキはいい動きしてましたね。何人に囲まれても前向いて闘争心溢れるかつ執念深いプレーだった。 まぁブラジルの得点はメキシコの守備のミスですが。
勝負に関しては、ブラジルは先行されたため仕方がなかった面もありましたが、DFを一枚減らしてFWを追加が完全に裏目でしたね…メキシコの二点目は完全に穴が開いていた。目の覚めるようなシュートにブラジル守備陣誰も一歩も動けず。
ブラジルのタレントを考えれば組織と個の対決と見ることも可能でしょうが、組織に軍配が上がったと言う事は、技能やフィジカルにおいて例え劣っていても、上手く立ち回ればそれと対等以上に戦う事ができると言う意味で、男女を問わず体格的なハンデにコンプレックス持ちがちな東洋勢にとっては福音ではないでしょうか。
それにしてもこのメキシコの際立つ守備…一度スペインAとどっちが強いかやってほしいな…メヒコの鉄壁がスペインを寄せ付けないのか、それともスペインのインスピレーションがメヒコの守備をでくの棒にするのか、是非次回ワールドカップ等で実現してもらいたい魅力的な組み合わせですね。
ビバ!メヒコ!!ムビエン!ブエン・トラバーーーホッ!! |
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ミルズの炯眼 NHKの節穴(笑)〜N特『ミラクルボディ』の真相〜 |
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今、ボルトについて言及した掲示板の過去ログ読み返すと、「四肢バラバラで、足のジョイントのボルトが一本飛んでそう」「全然速そうに見えない。」って書いてますが、あの走りのいびつさ。というかぎこちなさは、ボルトが一本飛んでたから、じゃなくて、背中の側湾のせいだったのね…う〜ん、そうだったのか!思わず膝打ち納得。 今回あらためてこの番組を見ても彼の走りは速そうに見えない。今にもひっくり返りそうなほど上体起きてるし、身体のキレはないし、ブレてるし、フォームも全くなってない。ドタバタ音がしそうなほど動きにムダが多く、今にも空中分解しそうなほど身体の各部位の連携がない。 でも速い。
ボルトのところだけタイムスケールが違ってるようにすら見える。 しかし、種明かしを見れば、そもそも車軸というべき脊椎に本来存在すべきでない横への歪曲があってその影響が全身に及んで身体の各部位が振り回されてる状態になるから無理もなかったんだな…う〜ん、結局その振り回しに耐えられるよう筋肉を鍛え上げて金。ってことだったのか…なるほどね。 以前この話題が出た時に掲示板で「フォームの改造、私はしないと思う。」と書いたのですが、あの時、変えない、というより変えられないんじゃないかと思いながら、書いてたんですけど、なぜって、これだけ速く走るためのセオリーなり理論が確立しているにもかかわらずそれが適用されてないというのは、ボルトがそれらを受け入れられない余程の頑固者か、あるいは、やろうとしてもやれない余程の不器用者かのどちらかじゃないか、おそらくは後者だろうと思ったんですよね…。 本人がやろうと思ってもできない。 その時はまさか側湾という理由が潜んでいるとは勿論知る由もがなだったので、極端に足の長さが違うとか身体のどこかが著しく非対称か、筋肉の質に何か特別な問題があると言った肉体的なものか、あるいは学習能力に難があるか前述のような心理的なところにその原因があるのかなと思ってたんですけど…そうだったのか。 ボルトのあの走り。 あれがいかにセオリーを無視し、そこから逸脱したものであろうと、背中に側湾を抱えた彼にとってはあの走り以外の選択肢は存在せず、彼の背中にとっては、いわば最も理に叶った、そしておそらくは唯一究極の”最適解”だったわけだ。 そしてそんな”特殊事情”を抱える彼の才能の開花は、いち早くその特性及びそれによる限界を見抜き、ボルトに通り一遍のセオリーを押し付けることなく、彼のその特性にあったオリジナルのトレーニングを柔軟に採用することで、文字通り他者に真似のできない独自の可能性に道を拓いたミルズの炯眼・手腕なしにはありえなかっただろう。その意味ではミルズのその炯眼こそ、ミラクルと呼ぶに相応しい。戦になるからというところまでをもまだボルトが無名の当初から見
100に挑戦したがるボルトに、100においては、最後にはスタート勝負になって、背中に問題を抱え足をまっすぐ出す事が難しいボルトには極めて困難な挑切り、最後までOKを出さなかったとは、なんという先見だろう。 同じく掲示板にてこの話題が出た当時、ボルトの走りは「名伯楽ミルズ氏によるところ大」って書いたわけですが、現実における彼の卓見は予想を遥かに超えるものであり、あらためて深い感銘を受ける。 勿論、いくらトレーニングを積んでも肉体的な能力がそれに呼応しない場合もあるし、単調なトレーニングを来る日も来る日も飽きる事なく反復する努力も時には天才と呼ぶべきものであることを考えれば、ボルト自身にもともとその素質が存在し、また彼が相応の努力を費やしたからこそ今の走りを獲得できたことは言うまでもないが、まず最初にあったのはミルズ氏のこの炯眼であり、基本的にボルトのやった事は、その指導を忠実に履行したにすぎないという意味で後発的なものと位置づけられる。 今回のように、通常身体的な欠陥とみなされるものが逆に突出した才能に結びついたケースは私の知る限りではボルトで二例目だ。 一例目は、女子スイマーのエバンスだが、彼女が実際に側湾やそれ以外の骨の変形を伴う疾病を患っていたか否かは知らないが、彼女の背中もまた水から出た時にはっきり視認できるほどその形がいびつだった。そして、むしろそれが水を鋭く切る事に奏功していた。 最後にボルトが独白していたように、側湾症は諸刃あって、その持ち主を生かすことも殺す事もできるものではあったが、選手生命を脅かしかねない致命を名伯楽の炯眼と選手自身の不断の努力によって天賦に変えた経緯こそ、まさに奇跡とも呼べるようなドラマチックなものだった。 ところで、このドラマに思い切りミソをつけてしまったのが、ほかならぬNHKのこの番組におけるアプローチだ。
確かにボルトの側湾を取り上げた事自体は、一定の評価に値するだろうが、例えばボルトの肩の揺れや腰のブレ、あるいはスタート時の足の暴れを最初にすっぱ抜いたのがNHKご自慢”もおこれしかないだろ!!”(笑)ハイスピードカメラだったってのならそら看板に偽りなしだろう。しかし、それらを予めそれらを、しかもハイスピードカメラ!!!等の特別な機材の手を借りることなく看破していたのは全てミルズコーチその人だ(まぁ、側湾については確かにレントゲンの手くらいは借りただろうが(笑))。 NHKがやったのは、それを”大得意中の得意・これが切り札だ!どうだ参ったか!”(笑)ハイスピードカメラ!!!(笑)で追試して焼直しただけ。それを自分(NHK)の特ダネみたく吹聴し倒すのは、他人のふんどしだろ。
第一、肩の揺れなんか、別にハイスピードカメラ!!!(笑)じゃなくてもフツーのカメラのスロー再生で十分確認可能じゃないのか?(笑)そもそもあれだけブレたら肉眼でも歴然だっつーの。実際ミルズ氏は自分の眼だけでそれを見抜いていたし、私やチャメ様もハイスピードキャメラアアア!(笑)なしで(笑)あっさり(笑)違和感を感じていたのは掲示板をご覧のとおりだ。おそらく少しでも見る目のある方ならば、同じような違和感を感じただろうと想像するが、であれば別にハイスピードカメラ(笑)じゃなければならない必然性なんか、どこにもない。 ”超高速!!!”ハイスピードカメラ!!!(分かったから!(笑))はあくまで補助的要素にとどめて、ミルズコーチのインタを主軸にでもしていればここまで恥かかずにすんだものを、中心に「ハイスピードカメラが捉えた!ボルトの秘密!!」と据えてしまったから、完全に文脈が歪んでしまい、こないだ掲示板で指摘したようにラジオにまで出張ってこのミラクルシリーズをPRしまくってるんだから、NHK御大はそれに気づく気配もない。これを荒唐無稽と言わずして何を言う(笑)。
私的にも全編ミルズコーチの独白でも良かった。明らかに番組の作り方間違えてる、NHK(笑)。 一番首かしげたのは、腰の上下のブレによる加速をハンマーの振り下ろしになぞらえて、より高いところから足をふり降ろすためより大きな位置エネルギーを得て加速できる、みたいな解釈の部分。 あの解釈は正しいのか…?なんかものすごく違和感あった。違うだろ、それ。 少なくとも私の解釈は違うな。
あれは強いて例えるなら、足踏みミシンの踏み板とそれに連動する脚部の動作により近いんじゃないかと思うんですけど…。要するに回転運動(の一部)の中心角の大きさの問題だと思うんですけど、なんであれが位置エネルギーの問題になるの?ワケワカメー(笑)。
前述の”これがNHKのロイヤルストレートフラッシュ!!!”ハイスピードキャメラアアアア!!!(たまらんぞ、もう(笑))の位置づけだけでも相当問題があるが、万が一この解釈部分も誤っていたということになれば、その実験結果を読み解く専門家集団も自称だった疑いが出てくるが、そんな番組を堂々ゴールデンタイム放送した大丈夫か?NHK(笑)。
そもそもハイスピードカメラでなければ分からなかったのは、せいぜい厳密に弾き出された(笑)ボルトの左右の歩幅差と肩のぶれ具合くらいであって(ひゃはははははは)、それはこのボルトの奇跡においては幹ではなくむしろ枝葉末節であるが、それすら理解できないNHKにメディアを名乗る資格はあるのか。 一度視聴者センターにでも問い合わせてみようかとも思う今日この頃です…(笑)。 ついでになんであれがハンマーの振り下ろし・位置エネルギーの問題になるのかご自慢極まりない(笑)そのハイスピードカメラで以って実証・詳解お願いします。
ま、メカが優秀になればなるほど、あるいはそれに依存すればするほど人間はバカになる、というのが私の持論ですが(笑)、その立証番組としては意味があるかもしれません(笑)。
ちなみにデマで名高い四国デマ新聞も、8月4日一面社説もどきでこのN特を取り上げてましたが、N特の文脈をなぞるのみでミルズ氏の先見については一言も触れてませんでした。さすがですね(笑)。 こんな新聞に物事の真相を掬えというのが土台無理なお話です。
本当の驚きは、”NHK様的最重要強調ポイント”(笑)ハイスピードキャメラアアアア!!!!(笑)の性能においてではもとよりなく、独自の走りを獲得したボルト自身の才能にすらおいてでもなく、その起点ともいうべきミルズ氏の炯眼にこそ存在した事を考えれば、NHKの意図とは全く逆に、人間が本来持ち合わせている知覚・感性にこそ、無限の可能性が湛えられている事を、この番組は逆説的に照射している。 その可能性こそ真にミラクルと呼ぶべきものであって、ハイスピードキャメラアアアア!!!!(笑)はその婢女にすぎない、というのが今回、この番組から私が得た結論である。
その意味でこそ、あらためて人間の持つ可能性の深さに感動を禁じえない。
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ロンドンの戦い 〜なでしこ アメリカ戦〜 |
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お盆でバタバタの間隙縫いつつ、やっと試合とニュースその他一通り見ましたが…やっぱり悔しい花一匁。のそのあまり昨日おとついは雑感書けなかった…週末までほっとこうかと思ったけど忘れそうなので書いとこ。 なでしこの試合について街角インタ受けてた皆様、例外なく眠たそうだったのがいとをかし(笑)。起きてないと感想言えないもんね〜!(笑) さてアメリカ戦。スタジアムの向こうに覗く紫色の空と星屑をちりばめたような八万の観衆のスタジアムとのコントラストが際立ち、幻想的でえもいわれぬ美しさ。世界の頂点を決めるゲームに相応しい荘厳さすら感じさせて、選手が口にしていたようにこの場でこのゲームを戦える幸せが伝わってくるようなワンシーンでした。こんなところでプレーできたらホント、選手冥利だよなぁ…。 スタンドの日米の応援がどのくらいの比率だったのか知りませんが、日本がボール持ったときの観客席の地の底からわきあがるようなどよめきに感動。 16分キラーなパスでしたが…。 17分も惜しい。こぼれ球慌てないでほしかったですが…。 37分、惜しい! 51分は決定的だった…ゴールまでコース生きてたのに…。 68分は危なかったな…。 得点シーン…やっと点入ったぁ〜〜、良かったああ…あれあるのとないのとで読後感ならぬ視聴後感がもう雲泥の差…。 最後の10分は見ごたえありましたね〜あれで勝ってたらもっと良かったけど(笑)。 アメリカのパスワークに対する対応が中途半端。削るのか、出させてカットするのか、様子見でずるずると一緒に下がってしまっていたな…工夫がなかった。 それと自ボールの時に目線が落ちがち。目の先しか見てないから、最適なスペースはあるのにそこにパスが出せない。もしかしたらボールを取られるのを怖がってたのかもしれませんが、もっと周り見ないと逆に取られやすくなる。この目線の萎縮がパスの精度の悪さに繋がっている部分はあったな…。 失点部分はどちらも相手を褒めるべきでしょう。あそこまで勢いのあるシュートを打たれてはどんなキーパーも止められない。仮にキーパーの手にあたっても弾かれてこぼれ球を押し込まれていただろう。 一点目はサイドから切り込んで日本の守備を分散させ、中央突破。スペースを広く使ったのが奏功しました。ロイド一人にしてやられましたが、スペース探すのが上手い選手ですね。モーガンは速さはあるけど判断がいまひとつ。闇雲に突っ込んでる感がなきにしもあらず。 アメリカのディフェンスは、もっと緩いのかと思ってたらどっこいどうして。得点シーンもあれだけ手数踏まなければ取れないなんて、アメリカさんもフランス戦の日本と同じくらい必死で守備してましたな。まぁ、日本の攻撃にスピードがなかったのもありますが…。 ハンドスルーの部分については、人間のやる事には限界もミスもあるし、大事な試合になればなるほどひとつのジャッジが試合の流れを左右することもあるので、ビデオ判定等取り入れてほしいと思いますが、しかしおかしいものなら例え自国人でも批判できるドイツはすごいね。体裁最優先で不祥事を監視する機関も一緒になってもみ消しまくってる日本じゃ考えられん。ドイツのフェアネスを見た思いだ。 選手別では、 岩渕はまだ青い。シュートは百戦錬磨のソロに読まれてました。この大一番で使うにはまだまだでしたが、これからしっかり経験を積んでなでしこを牽引してほしいです。 鮫島は完全に穴になっていたな…。鮫島については一次リーグ開始当初から幾度となく指摘してきたようにもっと早く代えるべきでした。特に前半の後ろ半分、あのスペースが完全にアメリカさんのスペースになって好き勝手に使われていた。監督に檄飛ばされてから少し動くようになってましたが、唯一起用の理由が分からない選手でした。この部分については、全体の総括であらためてもう少し詳しく書いてみたいと思います。 交代で入ったアメリカ4番は胸が厚くてものすごく肺活量ありそうだった。あんな選手が控えなのか…アメリカの層の厚さを感じました。 近賀は簡単に取られてましたね…なんでだろ…疲れかな?精彩がなかった。 丸山入れるなら私なら大儀見を外すな。大野の存在は非常に効いてたし、丸山と大儀見は役割がかぶって、補完ではなく、相克の部分があった。大野ならどちらとも補完の関係として相生とすることができる。ただ故障あがりの丸山は、ほとんどぶっつけ本番の状態で攻守反転のジョーカーとして使うにはやはり少し無理があったように思います。 それとキーパー。やはり私なら代えてるかな…。福元は多少疲れも見えましたし、実力拮抗すればするほど、運の部分が大きくなる。ここ一番はやはり運のある海堀を使って欲しかった。 さて、敗因ですが、ふたつある。 ひとつめは連携プレーの精度の差だ。 売りだったパスが最後まで本調子ではなかった。 パスは回を追うごとに良くなってはいたが、最後まで精度が悪く、コントロール・スピードとも足りてなかった。あれじゃ勝てん。アメリカが止めようのないドンピシャの連携を見せた事を考えれば、決定力の差の部分を差し引いても、ゲームを組み立てるためのパスや連携の差の部分のほうがむしろ大きいように感じた。 これについてはそのそもそもの原因が他にあるので、総括のほうで言及することにして、敗因のふたつめは、決定機を作れる選手層の厚さの差。 アメリカは、役者多く、例えひとりの選手が調子が悪くても他がそれをカバーして、全体を通して戦力をあまり上下させることなく波の少ない戦いをする事が可能だった。 決勝に関しては、ワンバックの疲労をロイドが補っていた。 おまけにこの多様性はDFの撹乱にも繋がる。 私が試合前に決勝はできればカナダとやりたかったと書いた最大の理由はこれですが、シンクレア一人だったなら、日本の守備力なら十分封じ込め可能だったでしょう。 果たせるかな、日本は”第三の女”とも言うべきロイドに食われました。 翻って日本は前線に大儀見一人。これでは何もできない。また大儀見に代わって投入できる選手もいなかった。 バレーで女子が銅取れたのは、真鍋監督のアイパッド戦略(笑)もさることながら3決に迫田というフレッシュが投入できたからですが、木村は中国戦がピークで後は消耗してましたから、彼女一本なら負けてました。
日本にはこの迫田にあたる選手がいなかった。 そして、ゲームを組み立てられる沢は守備に追われておちおち前線に上がってこられない。 起点が作れず、前線は孤立したまま。 掲示板で田中と二枚で使えればと書いたように、田中の投入は非常にいい判断でしたが、もっと早く、できればスタメンで沢と二枚使いするべきでした。 先行されてしまったのでより攻撃的にするために、私が考えていたのとはポジ逆でしたが、田中を入れて沢を攻撃参加に専念させた事は戦術として非常に理に叶ったものであり、惜しむらくは、時間が足りなかったですね…やはり。一点目を入れられた時に代えられなかったかと思いますが、まぁ、でも一点はワンチャンスですから、監督があそこで様子を見たのは責められないと思います。まぁ、でも私ならスタメンで田中と沢を今回と反対ポジ(守備重視)で起用してる。仮に先行されたら今回のように入れ替える。 沢一枚では攻守にわたる彼女の負担が重過ぎて結局両方が中途半端になってしまっていた。これがやはり一番痛かった。ここを考えるなら、日本は戦術的に最善を選んだとは言い難いな、やはり。 そして、上記のように田中投入で沢が攻撃に専念できる形ができましたが、それは裏をかえせば沢が攻撃参加しないと点が取れないとということ。今回の日本の限界はやはりそこだった。 アメリカがワンバックの代わりがいくらでもいたのに対し、交代要員も含め日本は駒が足りてなかった。それが全てであり、最大の敗因でした。 アメリカはこの駒の問題とスタミナの問題さえイーブンならフランスやブラジルよりは日本的には戦いやすい相手でした。縦パスさえ気をつければそんなに強くてどうにもならない相手には思えなかった。アメリカのほかの試合を見ていないので断言できない部分はあるものの、割となでしこの出方を見ながら待ちのプレーをしている部分があり、なでしこにワールドカップ取られたショックは日本が想像する以上に大きかったのかもと思わせるものがありました。 ただし念のためですが、それは戦う前からアメリカを舐めてかかるというのとは違います。さっきネタバレ回避のために読まなかったアメリカ戦開始後の掲示板のコメントを読んでましたら、試合前に「アメリカはフランスより勝負しやすいかも」なんて言ってる方がいましたが、今後の警告の意味も含めて敢えて書かせていただきますが、アメリカはどれほど警戒してもしすぎることのないほどのまぎれもない強豪です。マジなのか苦し紛れなのかは知りませんが、内容もその強豪相手に敢えてリスクテークみたいな事が書かれてあったのですが、実際試合に入って相手の戦力を計るのならいざ知らず、アメリカ相手に地力で劣る日本が最初からリスクテークなんかしたら私に言わせれば自殺行為です。 まぁ、あまりサッカーに詳しくない方なのかもしれませんし、お金を貰ってるコメンテーターとは違いますのでこれ以上は書きませんが、もし関係者のなかにそんな見方をする人間がいたなら(まぁ、いないと思いますけど)、そういう見くびりなり油断が、勝利への道を最も阻害するものだという事を心してほしいです。
アメリカとは決勝リーグ初戦で当たりたかったと一次リーグ終わる頃に3301に書きましたが、移動の件がなければ、決勝リーグ初戦で、休養できてる主力を投入し、かつ、沢と田中の二枚で挑めば…う〜ん…ちょっとまだ足りないか(笑)、あとメキシコ男子の守備ができればなぁ…、取れていたと思います(笑)。…ま、その後の勝敗は保証の限りではありませんが(笑)、やはりこの大一番は、最もコンディションの整っていた決勝リーグ最初でやりたかった。 さっきおとついのN特なでしこ半分くらい見ましたが、決勝戦の前に佐々木監督は選手にフランス戦のパスワークのビデオ見せたそうですが、私なら男子メキシコ戦のビデオ見せてる(笑)。あ、でも見せただけじゃダメか、練習しないと(笑)。
ま、上記敗因以外に、アメリカ勝利のMVPは過密日程でしょう。どっかにも書きましたが、終盤になればなるほど体力差は出てくるでしょうから。しかしその点は、なでしこも沢がなんとか最後まで持ったし幸運だったと見ることもできると思います。国内最後の壮行試合のオーストラリア戦のおやつれぶりを見た時はどうなる事かと思っていたのでそこは本当に良かった良かった。
ま、それはともかく上に挙げた敗因ふたつはいずれも修正可能なものであったので、感動貰ったからありがとう!と手放しで言えない理由はそこにある。 勿論選手は一生懸命やったし、佐々木監督もこれまでのど根性論一辺倒の無能監督と比べれば月とスッポンの名コーチである事は疑いない。しかしであるなら尚更、その奮闘に見合うふさわしい戦術を与えてほしかった。沢のキラーはどこが相手でもやはりキラーだったこと思えば痛恨だ。 この戦力・日程を考えれば、本当によくやった銀ですが、そこを考えればやはり一抹の悔しさは残る。 是非今後の検討材料にしてほしいです。
今年の夏の花はなでしこだった。勝って泣き、負けて笑ったなでしこは本当になでしこらしかった。
なでしこの皆様、お疲れさま!
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ロンドンの戦い 〜なでしこ フランス戦〜 |
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予定通り寝て応援して(泣笑)、今朝起きて結果見るのの恐ろしかったこと、恐ろしかったこと。 む〜、ここまで来るとは。 民放はやたら余計な部分が多いので今朝のNHKの再放送録ろうと思ったら前半録れてなくて(泣)、前半40分過ぎから見ました。
今までで一番の出来だったように思います。 もっと疲れてるかと思いましたが集中できてましたし、パスもあのフランスの厳しい寄せのなか、ところどころ機能してたし(まぁ、まだところどころレベルですが…(笑))、最後は雨アラレ状態(笑)でしたが、コースをきちんと消そうとしていたので本当に危ないのは2、3本でしたね…キラーなシュートはそれほどなかったように思います。 全体に言えることですが、攻撃は一枚じゃなくて二枚は必要。あまり人数割いて守備がおろそかになってはいけませんがさすがに一枚だと孤立して何もできない。攻撃の時間を長くするためにもサポート必要ですね。
スウェーデンはなでしこにパス出させてからのパスカットが主体でしたが、トリコロールはプレスが非常に早くてちょっとボール長くもってるとたちまちたかりに来られる。それでパスサッカーのリズムを崩そうとしてましたね…欧州のチームですが、そういう点では、どちらかというと北朝鮮的な戦術だと思いました。ただ、この戦術は、体力の消耗も早い。だから時間が経てば経つほど基本的には不利。一次リーグのアメリカ戦後半ひっくり返されたのももしかしたら最初ふかしすぎたのかな。まぁ、今回は最後は断末魔で日本ゴールに殺到してましたが、時間が経つにつれミドルやロングが多くなったのもコースを消され攻めあぐねたゆえもあったように思います。執拗にサイドを突いてくるのもよく研究していると思いました。 ディフェンスは高いだけじゃなく器用ですね。特に川澄対策は完璧でした。
大儀見の一点目はまだちゃんと見られてないんですが、これまでずっと言ってきましたようにこぼれ球を狙いにいく意識を徹底した事の成果ですね…綺麗なシュートだけがシュートじゃない。これがサッカー。
阪口のシュートは相手が一枚足りなかったような…DFのフェイント攻撃参加が奏功した感じです。
フランスの得点シーンはやはり戻るのが遅れてセンターに穴が開いてしまいました。このゴールで俄然フランスが勢いづきましたが、それだけにPKの失敗はフランス的には精神的に相当痛かったでしょう。 あの部分は、確かに運もありましたが、それまでの福元の好守がその幸運を呼び寄せたと見るべきでしょう…相手の頭にそれがあってコース狙いすぎました。
50分は非常にいい守備でした。キーパー以外に二本立っていれば相手もなかなか蹴るのに躊躇があると思います。
52分、フランス11番(デリ?)速いっ!
70分はシュートコースが限定されていたので大丈夫でした。
選手別ですが、大儀見、こぼれ球を諦めなかったのはGJでしたが、89分は決めないといけない。ほとんどPK状態なんだから。浮かすなり、一歩サイドにふればOKだった。大儀見の課題はうまさを身につけることだな。それとボールを持ちすぎないこと。ただまぁ、女子で一人で突破して持っていくのはなかなか至難なので、そう何人も割く必要はないので、彼女がボール持ったら誰かひとりでいいのでもらいにいってほしい。アシストがいたほうが大儀見の持ち味も出やすい。 大儀見の負傷シーンのような時には、しっかり給水と少しでもクールダウンしてほしい。あと監督からの指示確認。おろそかにしていい時間はないですね。 試合終了後のコアラのおかーさんのような大儀見がいとをかし(笑)。抱えたまま、えっしえっし(笑)。歩く歩く(笑)、どこまで歩くんだ(笑)。
川澄は本当にマークがきつかった。ぴったりマークされて仕事させてもらえませんでした…まぁ、昨年ワールドカップを見れば要注意人物になるのは分かる。そこはフランスの攻略勝ちでしょう。
大野の存在が良く効いてましたね…決勝リーグに入って得点が取れ始めたのも、さっきの大儀見の部分と重なりますが、大儀見との2が機能している証拠だと思います。
鮫島は穴だな。全く抑止効果が出ていない。止まらないと蹴れないし。まぁ、気持ちは買いたいですが、一次リーグから言ってますように私なら代える。ほかにいないのかな?
沢は徹底的にフランス選手から回避されほとんど”触らぬ神に祟りなし”状態(笑)。ボールを持った選手が沢のところをよけていってる(笑)。触れないのが存在感の証拠レベル(笑)。 ちょっといないところに蹴ったりしてましたが、まぁ、やはり彼女は眠らない獅子ですね…。
このピッチが今までで一番フィーリングがあってる気がするな…無闇に弾まないし、強いパスも出しやすそう。パスがある程度機能したのはそれも大きいはず。 ま、とにかく今は例によってしっかり休養だ。 フランス戦のMVPはこぼれ球を狙いに行く意識、これですね。 これに付随してですが、どんな見ごたえのある試合したって負けたらそこまで。サッカーはとにかくがむしゃらに走りまわればいいというものでもない。 プレースタイルに囚われずに勝つことを最優先にすることは間違ってないと思います。
決勝はカナダとやりたかったな…カナダも多分ピークが決勝リーグになるよう考えてたんだな…頭のいいチームだ。
しかしまー農耕民族が並み居る狩猟民族相手にここまでやるんだから上出来でしょう。
でもまだおめでとうは言わない。 もうひとつあるからね。 |
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ロンドンの戦い 〜なでしこ ブラジル戦〜 |
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さて、ブラジル戦。 私が見ると応援してるほうが負けるので(トホン)、見ないで寝てさっきV見ました…生視聴だったら最初の20分で見るの止めてたかも。あ〜、疲れた(笑)。 よく凌いだと思います、まさにおしん(笑)。まぁ、生視聴された方も辛抱いったと思いますが(笑)、まぁ、簡単に勝てる試合なんかないので、やるほうも見るほうもそこは腰据えるしかありませんね。
一番改善してほしかったこぼれ球をしっかり狙いに行くようになったのは非常にいいと思います。 ボールが生きている間は、執拗にゴールを狙う執念が必要だと思います。 どんな弾丸強力シュートでも阻まれれば0点だし、どんなモタモタしたシュートでもライン割れば1点。肝に銘じてほしい。 ま、攻撃も大事ですけど、やっぱりサッカーは守備ですね…特いなでしこのようなチームには。 守備があるからこそ得点が生きる。この勝利も長い守備の時間の忍耐あったらばこそでしょう。キーパーもよく集中してたと思います。 ということでブラジル戦MVPは守備で。
修正点ですが、相手のサイドへの対応は修正されていたと思います。 あとはクリアの甘いところがあったので、急ぐ時はそんな事も言ってられませんが、少しでも余裕があるなら、しっかりスペース見極めてクリアできるようになるともひとつ上のステージで戦えるようになると思います。
大儀見は後半15分くらいだったか、のシュートは決めてほしかったですが、やっぱりシュートよりアシストにセンス感じるなぁ…単品でプレーさせるより組ませたほうがいいな。そのほうが持ち味が出る。エースストライカーと呼ぶにはまだまだだが、とにかく場数踏んで、どんな緊迫した場面でも力を出せるようになってほしい。
鮫島はあの目をつけられやすさを逆手に取って相手ゴール近くに立たせておいて囮に使って相手のファールを誘うってのはどうか。倒されキャラ。いかんか(笑)。
沢はフルだったのか…痛いな…後半重かったし、二点目で代えても良かったけど、あの展開ではなかなか代えられないかなぁ…本人も気合入りまくりで黙って引っ込みそうにないし(笑)。
68分の川澄、もはや格闘技…。
そして終了間際、はやる気持ちを隠しきれないアナさんの上ずった声がいとをかし(笑)。
一点目は沢の判断ですね。やはりピッチを良く見ている。 二点目は追いつかれて決められないかと思いましたが、何とか持って行きました。 どっちも目の覚めるようなシュートというわけではありませんでしたが、ここ一番では、当たり前のことを当たり前にやるのが一番難しいので、攻撃陣はこれをとっかかりにしてはずみをつけてほしいところです。 両サイド使えるようになって攻撃の幅が広がったと思いますが、そういうのと関係ないところで点を取ってるのは、いかにも日本らしいというべきか(笑)。 ゲームを支配してるのに取れそうで取れない展開は責めてるほうが嫌でしょう。…そら守ってるほうも大変だけど(笑)。先に点取られて浮き足だってしまいましたね…。 確かにカナリアイエローはタレントはあるんですけど、司令塔がいなかったですね…勝敗を決したのはその差かな…沢のような目利きがいたら、エアポケットのような一点目二点目とも見逃さなかったでしょう。タレントを過信してしまうゆえの盲点とも言うべきところを突かれてしまいましたね。
あとはもうひたむきさの差だな。
ブラジルは、本当にフィジカルも強いし、あのボールが足に吸い付くようなタッチのやーらかさ。個人の能力は日本を上回ってましたし、加えて流れるような波状攻撃の滑らかさ。
なのに勝てない。 ブラジルさんにしたら、ボールは持ってるし、攻めてるし、相手より強いはずなのに何故か負けてるので狐につままれたような心境でしょう。監督さんが毒づきたくなる気持ちもまぁ分からんでもありませんが、相手を批判すれば、結局はその相手に負けた自チームへの批判になって返ってくるのですから、ここは冷静に敗因分析が必要だと思います。
今回の試合で、個人能力で劣っていても勝負ができるという事を証明した意味は大きいと思います。
沢はせりあいでちょっと動きが悪かったかな…ボール出しもところどころ弾んでましたが、でも17分はさすがですね…やっぱりあの相手の選手が一瞬でくの棒状態になる瞬間が好きだな。 これがサッカーの本場南米や欧州じゃなくて日本の選手だって言うんだからたまらないね。
まさに至宝だ。
ま、次がすぐなので感慨に浸る間もありませんが、とにかく今は疲労を抜かないとね。 バイク漕ぎまくったりプールで泳ぎまくったりなんぞはもってのほか。スッポンスープでも飲んであとはひたすら寝てろ(笑)。沢は試合開始の15分前まで寝てていい(笑)。
次はフランス戦、どう戦うかな…ま、今日はなでしこも見てるほうも休養、休養(笑)。
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ロンドンの戦い 〜なでしこ 南ア戦〜 |
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南ア戦。前二戦と違って右が活性化してましたね。非常にチグハグなパスワークでしたが、テンポを落とさないように留意しているように見えないこともなかった…褒めどころはそのくらいか。ま、消化試合はこんなものでしょう。 ただ、ひとつだけ修正点を挙げるとすれば、中盤が機能しないと今回やスウェーデン戦終盤のような行ったり来たりになってしまうので、相手の芽は自陣で処理するのではなく、中盤で潰す意識が絶対に必要だと思います。
南アはせっかくの身体能力を生かしきれてないですね…縦パスを少しテンポアップするだけで、相当攻撃力がアップすると思うんですけど。でも、南アの、サイドに振られても中央がおろそかにならない守りはアメリカ戦のヒントにしてほしいところです。
岩淵はちょっと気持ちに余裕がないかな…そつなくこなそうとするのに精一杯って感じだった。 丸山は球際のセンスを感じました。パスが出せるレンジが広いのもいい。後は実戦感覚がどの程度戻ってくるかですが、ま、いい、エクササイズになったんじゃないでしょうか。 安藤は積極的にボールに絡もうとする姿勢は買いたいと思います。 宮間はパスがほとんど相手の想定内になってしまっている。岩淵に通しても全く効いてない。宮間のキャプテンマークは外したほうがいいような気がする。なんか責任感やら使命感で金縛りになってるみたいに見える…キャプテンマークはベンチの年長さんにでも預けてもう少しやりたいようにプレーさせたほうがいいんじゃないかな。 近賀は、運動量もあるし、やはり判断がいい。右の活性化にも相当貢献してると思う。 川澄や大儀見の投入は伝書鳩かな…あとは”決して手抜いてるわけじゃありませんよ!主力投入して一生懸命やってますよおお!!”っていうアピール(笑)。
監督、バクチ打たなかったか…気違いモード、ちょっと期待したんだけど(笑)。私が生観戦すると大抵応援してるほうが負けるので(泣笑)、前半だけ見ました(をいをい(笑))が(後半は眠気で挫折)、アメリカとやって勝てる可能性があるのは、曲がりなりにも前試合との間隔が一番あいてる次の試合しかないと思っていましたが、F組3位になると米国とあたるものだとばかり思ってんですが、そうではなかったのかしら?カナダの対戦相手がイギリスになってますね…。
ま、どちらにしてもこれで金はほぼなくなったかな…沢をアメリカ限定で使えるならともかく、おそらくは三連戦で母川へ回帰して産卵終えたサケのようにボロボロになってるなでしこが中二日でアメリカに勝つ可能性が見えない。 今のままだと沢の負担が大きすぎる。守備もしくは攻撃どちらかに専念できるくらいにしないととても三連続で使うことはできないだろう。
ただ3位通過をベストと思っていた時は移動の事は全く考えてなかった(ずっと同じピッチでやるものとばかり思ってた)ので、移動を考慮すれば、また違う見方も出てくるかな…。 掲示板にどなたかが、「800キロ 8時間の移動でも楽しんで 道中UKのイケメン君たちをキャーキャー言ってチェックして…そのくらい気分転換しないと」と書かれてたんですが、私的にもこのくらいの気持ちのゆとりなり切り替えがあれば言うことなし(笑)、ただまぁ中期海外なので、エリザベス女王のようにお抱えスタッフが何人もいて身体ひとつで移動すればいいというならまだしも専属ポーターがいるでもなく大荷物抱えて移動となればやはりそれなりに大変でしょうから精神的なものを含め、いらぬ消耗を防げたという意味では最善だったかもしれないですね…。 |
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ロンドンの戦い 〜なでしこ スウェーデン戦〜 |
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スウェーデン戦、オソロしすぎてとても生観戦する勇気が出ず(笑)、さっき録画見ました。 先にスコアだけ見てたんですが、どんなグダグダな試合だったのかと思ったら、両者互角のいい戦いでした。一戦目より良かったと思います。 立ち上がりからシステムが機能してたし、選手も良く動いていた。 パスは持ちすぎないように心がけているのとパスボール自体にスピードがあるのがいいと思う。パスミスについては、なでしこの稚拙というより、スウェーデンの位置取りの良さだね。パスカット出来る位置に常にいて、出先を殺してる。必然的になかなかパスが出しにくくなる…このあたりは、なでしこをよく研究してるなと思いました。多分そのあたりが、カナダ戦との得点差でしょう…しかもこのピッチ、思いのほかボールが走るので、沢のように強いボールだとオーバー気味でその良さを生かすのがちょっと難しいのかも…こないだ沢のボールコントロールが今ひとつって書きましたが、このピッチのコンディションのせいも少なからずあるかもね。決勝リーグは違う会場になるのかな? 13分のプレー、あれくらいゴール前に駒があればいろんな事ができると思う。 セットプレーは近くに一人置いて、そこに出す選択肢も必要だと思う。相手の注意も拡散されるし。それと、仲間のシュートを見て足を止めるんじゃなくてこぼれ球を狙いに行ってほしい。後半直後の川澄のシュートもキーパーが弾いていたので、こぼれ球を拾いに来てたら押し込めてた。そこはまだ改善の余地有りだと思います。 後半に入っていくつかシュートシーンが見られましたが、後半調子が上がるのは実力のある証拠ですね…最終盤はアナさん言ってたように、ピッチのあっち端からこっち端を行ったり来たり。タフな試合でした(笑)。お疲れさん!
スウェーデンは速さはそんなになかったですが、大きいだけのチームかと思ったらとても器用ですね。ランキングどおりの実力だと思いました。この試合、アナさんに一番名前を呼ばれていたのもシェリーンのような気がする…(笑)、確かに球の扱いがうまくて一人でお仕事ができる選手ですね…9番も突破力がある。
大儀見はシュートよりキープとパスにセンスを感じる。今の調子でアグレッシブにプレーしていけばいつか得点に結びつくんじゃないかな…。 それと前線で孤立しがちなので、できたら一枚もらいに応援がほしいところ。相手への撹乱にもなるし。このあたりはスウェーデンに見習うべきところがあると思う。
沢は、やっぱりフルで使えない状態なのかな…本当にそこだけが最悪だな…ブラックボックスというかブラックホールというか…やりきれないよ、全く。 第一戦見ててつくづく思いましたが、ボールの有無にかかわらず、常にピッチ全体を間断なくモニタリングしてるので、肉体面だけじゃなく精神面の消耗も相当だと思う。あれだけ神経研ぎ澄ませてたら普通の選手の倍は消耗してるんじゃないかしら。 攻撃はともかく、沢が抜けた途端、相手の芽を潰せなくなる傾向があるので、沢抜きの時は意識的に守備を厚めにしないとね。 ま、このスウェーデン戦のMVPは佐々木監督だ。あそこで沢引っ込めるとはね…驚いた。沢の交代はピッチのリフレッシュと沢の消耗防止の二重の意味で非常に有効だったと思う。とはいえ、0−0のあそこで沢を抜くのは本当に勇気がいる。並の監督じゃ怖くてできない。ズルズル使っていたずらに消耗させてしまっていただろう。 沢フルで引き分けと沢引っ込めて引き分けでは全く意味合いが異なる。後半沢抜き引き分けは本当に大きい。 沢を温存させたのは引き分け以上に意味があると思う。これが後で効いてくるかな…。 しかし、この監督、本気で金取りに来てるんだな…ふふ、面白い。
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福原と石川 |
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N特『愛と佳純』見ました。それにしてもなんて恥ずかしいタイトルなんだ…とてもアスリートを取り上げた特集のタイトルとは思えん(笑)。
まず福原。 福原と石川は徐々にその実力の差が詰まってきて、以前掲示板にも書いたことがありますが、昨年石川が福原を破った時点で個人的には、もう福原が石川を上回ることはないだろうと思ってたんですが、その後福原は身体作りから徹底的に始めたんですね…本人も言っていましたが、これまでは才能と人気にかまけてる部分が実際あった。やっと本気になったのかな。フォアが強化されたのは何よりだと思います。死角があると世界では勝てない。 この特集でも触れられていましたが、福原再生の最大の功労者は、決勝戦を見るように進めたあのコーチだな。 ま、福原のアキレスは精神面でしょう。 全く勝負事向きじゃない。 徹底的に改造した卓球で、どこまで平常心で戦えるか、それだね。
一方の石川。 福原の強さが技術的なものなら、石川の強みは知覚センサーの優秀さだな。 動体視力がいいんだと思いますが、本当にボールから目が離れない。だから球を引きつけて打つ事ができるし、それが打球の破壊力に繋がってる。 石川のメンタルは比較的競技向きだと思う。全日本優勝で頂点に立った重圧から本来のプレーができずに格下との試合中に泣き出した場面がありましたが、普通ならズルズル負けるところですけど、あそこで開き直れるメンタルは最大の強みと言ってもいい。
中国攻略については、サーブの強化よりレシーブの強化だと思う。 中国とそれ以外の国の差はレシーブ力の差と言っても過言ではない。中国は本当にどこに打っても返すことができる。 これまで経験値をどんどん実力に結び付けている選手なので、中国遠征でも何でもして、もっと強い選手とどんどん練習して速いボールに目を慣らし、リターンを体得すべきだと思う。
ところで中国が福原や石川の国際試合にはビデオカメラ持ち込んで徹底的に研究してましたが、日本はやってるんですかね? 戦略もなにもなしで実力と懇情論だけ戦わせるのだけは是非とも避けてもらいたいところです。 |
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原発容認派の詭弁 〜田勢の場合〜 |
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先日四国新聞に田勢某のコラムが掲載されていたが、原発稼動推進派の論理上の問題点を顕著に表出してあまりあるので取り上げてみる(2012年7月23日1面「がんばれ野田首相」)。
田勢はこのコラムのなかで、「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」のに「脱原発」だけ主張するのは無責任だとのたまう。 この論理展開は、まさに原発推進派の詭弁におけるすり替えの典型とも言うべきものだが、無責任なのは、第一義的に、”「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」のに「脱原発」だけ主張する「脱原発」派”ではなく、まさにその「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」まま、全ての矛盾や反駁を経済のためと捻じ伏せて原発を見切り発車させ、以降福島第一事故までその強引を知らぬ存ぜぬを決め込んだ原発推進派にこそある。
糾弾されるべきは、全ての懸念や疑念を素人論・検討に値しない行き過ぎた慎重論と片付けて耳を貸しもしなかった原発利権の怠慢・傲慢であって、「脱原発」派の現在の鳴動は、福島第一事故によってあらためて白日になったその問題点を追認したに過ぎない。 それを「脱原発」派の責に帰するなんぞは、お門違いも甚だしい。盗人猛々しいとはこのことだろう。
田勢氏「今必要なのは遠い将来の夢物語ではない。いまのこの危機をどう凌いで行くかなのだ。」
あたかもこれまでの原発利権によるこうしたやり方が、未来を慮っていたかの如くの物言いだが、無論そうではない。
逆に、この氏の言葉に代表されるように、そのような未来を慮る視点が端から脱落した、今どうやって最大の利益をあげるかという視点に最大限特化した極めて近視眼的な発想を起点にし、その文脈に沿った施策に終始したからこそ、そのツケとも言える福島第一の悲劇を招聘せしめたのであり、それをかくも都合よく棚に上げるのみならずあたかも反原発の責任であるかのごとくすり替え、福島第一事故以前の夢をもう一度という思考は、あまりにもご都合主義かつ経済効率に頭のてっ辺まで毒された病める思考であり、決して許されるものではない。
実際氏の言うように今の日本は瀕死だ。 ただし、それを決定的にしかねないのは、経済停滞ではなく、原発アウトによって生命の基本すら脅かされかねないという、より本源的な生物学的危機によってにほかならない。 これら、”せっかく原発があるんだから使わないのは損失だ”派の主張から伝わってくるのは、原発アウトによる損失が、これまで日本が築き上げてきた、あるいはこれから築けるであろう経済的利益で贖えるどころか、帳消しにしかねない深刻なものだという事が全く理解できていないというその皮相だけだ。
原発が止まれば経済が成り立たないというが、現に福島第一は何の予告も無く止まっている。人間の浅知恵を遥かに凌駕する自然の圧倒的な脅威によって、だ。 そしてその再現の可能性は少なからず未来に、そして日本のそこここに横たわっている。一箇所に数機の原発を密集させたがために、場合によっては、連鎖臨界に陥る可能性すらないとは言えない。そしてその決定的な対処方法は未だ見出せないままだ。そして稼動中の原発がアウトした時のリスクが極めて甚大なものとなるのは福島第一の現状が指し示すとおりである。
数字しか見えず、現実を見つめていないのは原発容認派だ。
田勢氏「唯一の被爆国として、かつ原発事故の体験国として安全性確保の技術向上に果たすべきものがあるのではないか。」
いかにも理詰めの思考の印象のある言葉だが、実際は全く現実性を欠くものである。 核に対する如何なる技術も、生身の身体という生物学的限界を宿命として持つ人間には本質的に小手先だ。原発稼動から数十年経過しているにもかかわらず、最終処理についての基本的な対処方法すら確立されておらず、また、アウトした原発にはお手上げという現状がそれを雄弁に物語っている。 「安全性確保の技術向上に果たすべきものがある」というような寝言は福島第一を元通りに収束してから言うべきであり、そしてその「元通り」は今後数十年・数百年にわたり氏の言う画期的な、そして、おそらくは荒唐無稽な「技術向上」なくして実現不可能だ。 むしろ、これまで踏襲してきたそのどこまでも能天気な楽観主義のもたらした福島第一という結果をもっと直視したらどうか。
田勢氏「かつて世界第2位の経済大国といわれた極東の小国は、存在感のない文字通りの小国になってしまうだろう。」 語弊を怖れずに言うならばこんな資源もエネルギーもない小国が世界第2位の経済大国にあったこそことが、異常であり、いびつだった。 そしてそのために3.11以前から噴出しつつあったひずみは、福島第一の悲劇によって決定的になったというのが、今のわが国の現状だ。
放射能の値を気にしなければ食べ物もまともに摂れない国のどこが豊かか。
よしんば、名実ともに小国に成り下がろうとも自業自得であり罪と罰の罰であり、それを甘受し、小国なりの身の処し方を模索するほうが余程身の丈であり、地に足の整合論だと私は考える。 少なくともこんな、物事の原因と結果の因果が正しく理解できていない、そして永遠に理解しえないだろうこんな原発容認派が未来を主導すべきではない。
オイルショックを経て石油への依存を減らしたように、真剣に代替エネルギーを考えられるのは過酷事故を経験した今をおいてない。
更に氏は言う、「海外での野田首相の評価が驚くほど高い」から、原発もTPPも増税も推進すべきだ、と。
英国の「エコノミスト」を引き合いに出しているので、おそらく、その褒め手とは米欧の経済界や政界だろうが、それらの意見が常に優れていて傾聴に値するものなら、リーマンショックも欧州危機も存在しなかっただろう。 これら行き過ぎたグローバリズムの弊害を考えれば、彼らの意見が常に正しいという保証はどこにもない。
そもそもだ。
海外の受けがいいのは、普遍的に優れて立派な偉業の場合も勿論あるにはあるが、それ以上に判断の基点となっているのは、彼ら自身の行動原則・価値基準に合致しているか否か、そして最も重視されるのは、自国に有利か否か、だろう。
試しに、今すぐ日本は全関税を撤廃します。と世界に向かって宣言してみればいい。
自国製品の輸出先に汲々としている海外からは諸手を挙げて絶賛されるだろう。しかしそれが日本の国益に資するか否かは全く別の問題だ。
アホか。
原発・TPP・増税と、野田氏及びこの田勢氏らその御輿担ぎの姿勢に共通する問題点は、常にこれら自称専門家集団の”大きい声”を、専門家の言う事だから、とゆめ疑うことなく鵜呑みにして、果たしてそれらが本当に正しいか否かを自分の頭で問えない点、そしてそれ以外の人々の意見をその偏向によって自動的に棄却する点だ。 教科書に書いてあるから正しい、と同等の判断能力だという事であり、それは、物事の本質が全く見極められない野田氏らの限界を示しこそすれ、その能力の高さを示すものでは全くない。 原発稼動において、国民生活の保持という口実の裏にある電力会社の経営に全く言及しないことからもそれは自明だ。
増税については私も賛成の立場だが、それすら富の再分配機能の徹底があっての話である。今のように富裕層への課税が自民の意見で腰折れたり、軽減税率が見送られるならば到底容認できるものではない。
真摯に反対意見に耳を傾けるというのであれば、金曜日のデモに出てきて話を聞けばいい。しつらえの公聴会よりもずっと率直な意見が聞けるだろう。
だいたい、これら自称評論家が本当に言うべきを言っていたらば、勝俣らが何のお咎めもなく、いまだ無罪放免でのさばっているわけがなかろう。 これについては既に海外からも疑問の声が挙がっているはずだ。 海外の評価を金科玉条にするのであれば、まずやるべきは、原発の稼動ではなく勝俣らの処分だ。
事実を自分の文脈に合うよう都合よくねじり、その矛盾を棚上げにして省みない氏らに、原発をはじめとしてこれらの課題を自らの問題として向き合う人々の姿勢を夢物語と糾弾する資格はどこにもない。 |
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[カテゴリ:”民主主義はタダでは手に入らない!”政治・経済・デタラメディア] [コメント (0)] |
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