くる天 |
|
|
プロフィール |
|
CANAL さん |
TALES OF NIGHTINGALE |
地域:指定なし |
性別:女性 |
ジャンル:ニュース マスコミ |
ブログの説明: 〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。 |
|
アクセス数 |
総アクセス数: |
825495 |
今日のアクセス: |
176 |
昨日のアクセス: |
420 |
|
カレンダー |
<< | 2012年07月 | >> | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | | | | |
|
|
|
原発容認派の詭弁 〜田勢の場合〜 |
[”民主主義はタダでは手に入らない!”政治・経済・デタラメディア] |
2012年7月28日 14時42分の記事
|
|
|
先日四国新聞に田勢某のコラムが掲載されていたが、原発稼動推進派の論理上の問題点を顕著に表出してあまりあるので取り上げてみる(2012年7月23日1面「がんばれ野田首相」)。
田勢はこのコラムのなかで、「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」のに「脱原発」だけ主張するのは無責任だとのたまう。 この論理展開は、まさに原発推進派の詭弁におけるすり替えの典型とも言うべきものだが、無責任なのは、第一義的に、”「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」のに「脱原発」だけ主張する「脱原発」派”ではなく、まさにその「どのようにして燃料棒を処理するかの計画さえできていない」まま、全ての矛盾や反駁を経済のためと捻じ伏せて原発を見切り発車させ、以降福島第一事故までその強引を知らぬ存ぜぬを決め込んだ原発推進派にこそある。
糾弾されるべきは、全ての懸念や疑念を素人論・検討に値しない行き過ぎた慎重論と片付けて耳を貸しもしなかった原発利権の怠慢・傲慢であって、「脱原発」派の現在の鳴動は、福島第一事故によってあらためて白日になったその問題点を追認したに過ぎない。 それを「脱原発」派の責に帰するなんぞは、お門違いも甚だしい。盗人猛々しいとはこのことだろう。
田勢氏「今必要なのは遠い将来の夢物語ではない。いまのこの危機をどう凌いで行くかなのだ。」
あたかもこれまでの原発利権によるこうしたやり方が、未来を慮っていたかの如くの物言いだが、無論そうではない。
逆に、この氏の言葉に代表されるように、そのような未来を慮る視点が端から脱落した、今どうやって最大の利益をあげるかという視点に最大限特化した極めて近視眼的な発想を起点にし、その文脈に沿った施策に終始したからこそ、そのツケとも言える福島第一の悲劇を招聘せしめたのであり、それをかくも都合よく棚に上げるのみならずあたかも反原発の責任であるかのごとくすり替え、福島第一事故以前の夢をもう一度という思考は、あまりにもご都合主義かつ経済効率に頭のてっ辺まで毒された病める思考であり、決して許されるものではない。
実際氏の言うように今の日本は瀕死だ。 ただし、それを決定的にしかねないのは、経済停滞ではなく、原発アウトによって生命の基本すら脅かされかねないという、より本源的な生物学的危機によってにほかならない。 これら、”せっかく原発があるんだから使わないのは損失だ”派の主張から伝わってくるのは、原発アウトによる損失が、これまで日本が築き上げてきた、あるいはこれから築けるであろう経済的利益で贖えるどころか、帳消しにしかねない深刻なものだという事が全く理解できていないというその皮相だけだ。
原発が止まれば経済が成り立たないというが、現に福島第一は何の予告も無く止まっている。人間の浅知恵を遥かに凌駕する自然の圧倒的な脅威によって、だ。 そしてその再現の可能性は少なからず未来に、そして日本のそこここに横たわっている。一箇所に数機の原発を密集させたがために、場合によっては、連鎖臨界に陥る可能性すらないとは言えない。そしてその決定的な対処方法は未だ見出せないままだ。そして稼動中の原発がアウトした時のリスクが極めて甚大なものとなるのは福島第一の現状が指し示すとおりである。
数字しか見えず、現実を見つめていないのは原発容認派だ。
田勢氏「唯一の被爆国として、かつ原発事故の体験国として安全性確保の技術向上に果たすべきものがあるのではないか。」
いかにも理詰めの思考の印象のある言葉だが、実際は全く現実性を欠くものである。 核に対する如何なる技術も、生身の身体という生物学的限界を宿命として持つ人間には本質的に小手先だ。原発稼動から数十年経過しているにもかかわらず、最終処理についての基本的な対処方法すら確立されておらず、また、アウトした原発にはお手上げという現状がそれを雄弁に物語っている。 「安全性確保の技術向上に果たすべきものがある」というような寝言は福島第一を元通りに収束してから言うべきであり、そしてその「元通り」は今後数十年・数百年にわたり氏の言う画期的な、そして、おそらくは荒唐無稽な「技術向上」なくして実現不可能だ。 むしろ、これまで踏襲してきたそのどこまでも能天気な楽観主義のもたらした福島第一という結果をもっと直視したらどうか。
田勢氏「かつて世界第2位の経済大国といわれた極東の小国は、存在感のない文字通りの小国になってしまうだろう。」 語弊を怖れずに言うならばこんな資源もエネルギーもない小国が世界第2位の経済大国にあったこそことが、異常であり、いびつだった。 そしてそのために3.11以前から噴出しつつあったひずみは、福島第一の悲劇によって決定的になったというのが、今のわが国の現状だ。
放射能の値を気にしなければ食べ物もまともに摂れない国のどこが豊かか。
よしんば、名実ともに小国に成り下がろうとも自業自得であり罪と罰の罰であり、それを甘受し、小国なりの身の処し方を模索するほうが余程身の丈であり、地に足の整合論だと私は考える。 少なくともこんな、物事の原因と結果の因果が正しく理解できていない、そして永遠に理解しえないだろうこんな原発容認派が未来を主導すべきではない。
オイルショックを経て石油への依存を減らしたように、真剣に代替エネルギーを考えられるのは過酷事故を経験した今をおいてない。
更に氏は言う、「海外での野田首相の評価が驚くほど高い」から、原発もTPPも増税も推進すべきだ、と。
英国の「エコノミスト」を引き合いに出しているので、おそらく、その褒め手とは米欧の経済界や政界だろうが、それらの意見が常に優れていて傾聴に値するものなら、リーマンショックも欧州危機も存在しなかっただろう。 これら行き過ぎたグローバリズムの弊害を考えれば、彼らの意見が常に正しいという保証はどこにもない。
そもそもだ。
海外の受けがいいのは、普遍的に優れて立派な偉業の場合も勿論あるにはあるが、それ以上に判断の基点となっているのは、彼ら自身の行動原則・価値基準に合致しているか否か、そして最も重視されるのは、自国に有利か否か、だろう。
試しに、今すぐ日本は全関税を撤廃します。と世界に向かって宣言してみればいい。
自国製品の輸出先に汲々としている海外からは諸手を挙げて絶賛されるだろう。しかしそれが日本の国益に資するか否かは全く別の問題だ。
アホか。
原発・TPP・増税と、野田氏及びこの田勢氏らその御輿担ぎの姿勢に共通する問題点は、常にこれら自称専門家集団の”大きい声”を、専門家の言う事だから、とゆめ疑うことなく鵜呑みにして、果たしてそれらが本当に正しいか否かを自分の頭で問えない点、そしてそれ以外の人々の意見をその偏向によって自動的に棄却する点だ。 教科書に書いてあるから正しい、と同等の判断能力だという事であり、それは、物事の本質が全く見極められない野田氏らの限界を示しこそすれ、その能力の高さを示すものでは全くない。 原発稼動において、国民生活の保持という口実の裏にある電力会社の経営に全く言及しないことからもそれは自明だ。
増税については私も賛成の立場だが、それすら富の再分配機能の徹底があっての話である。今のように富裕層への課税が自民の意見で腰折れたり、軽減税率が見送られるならば到底容認できるものではない。
真摯に反対意見に耳を傾けるというのであれば、金曜日のデモに出てきて話を聞けばいい。しつらえの公聴会よりもずっと率直な意見が聞けるだろう。
だいたい、これら自称評論家が本当に言うべきを言っていたらば、勝俣らが何のお咎めもなく、いまだ無罪放免でのさばっているわけがなかろう。 これについては既に海外からも疑問の声が挙がっているはずだ。 海外の評価を金科玉条にするのであれば、まずやるべきは、原発の稼動ではなく勝俣らの処分だ。
事実を自分の文脈に合うよう都合よくねじり、その矛盾を棚上げにして省みない氏らに、原発をはじめとしてこれらの課題を自らの問題として向き合う人々の姿勢を夢物語と糾弾する資格はどこにもない。
皆様の忌憚ないご意見・お叱りはこちら!
内閣官房広報室 (複数あり): 03-3581-6467 03-3581-0101 安倍晋三事務所: 03-3508-7172 NHK(@御用)ふれあいセンター: 0570-066-066(この番号が使えない場合:050-3786-5000)受付時間:午前9時〜午後10時(土・日・祝も受付) 四国デマ新聞 読者相談室: 087-833-5552
後日検証のため、通話内容をICレコーダーなどで録音されることをお勧めします。
著作権は”TALES OF NIGHTGALE”に帰属しております。無断転載等はお控えください。 以上、よろしくお願いします。
くる天 人気ブログランキング
|
|
|
RSS |
|
|
|