くる天 |
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「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。 |
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【衆院選】私の検証 自民・経済対策編 |
[”民主主義はタダでは手に入らない!”政治・経済・デタラメディア] |
2012年12月4日 18時22分の記事
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次に経済対策であるが、安倍氏の主張は財政の大規模出動による公共投資だそうだ。 大規模出動を行うという事は、要するにまたぞろ借金を積み上げまくるという事に他ならない。
これだけでも目下の日本の窮状を全く理解できないクレイジー極まりないマッドなお話であるが、話はそれだけに留まらない。
建設国債を日銀に引き受けさせるという、まさに目的のためなら手段を選ばない暴走ともいうべき念のいれようだ。
「20円で万札が刷れるんだからどんどん輪転機を回せばいい。」(安倍氏)
という男に財政規律と言う概念があるとは到底思えない。 目的のためなら手段を選ばない点ではまさに偽札作りの発想と同根であり、まさに後先考えない詐欺師的手法といわねばならないが、それをあたかも正攻法のごとく国のど真ん中で声高に叫んで憚らないのが安倍現自民総裁だ。
日銀の白川総裁が、「日銀の強力な金融緩和策を反映して金融環境は緩和した状態にある」と述べ、自民党の安倍総裁ら積極緩和を求める動きに真っ向から反論、安倍氏が求める3%の物価上昇についても一般論と断ったうえで「現実的ではない」と一蹴した事からも自明なように、国債日銀引き受けは、ハイパーインフレを招聘し、場合によっては円の信認を無効にしかねない禁じ手であり、そもそもそんな手法を用いたところで喜ぶのは、その公共投資の受け皿であるゼネコンという利権とそこからの票を期待するこの腐りきった利権自民だけだ。
まさに「悪魔のギブ&テイク」というべきものだろう。一般の国民がその恩恵に与れる道筋はどこにも見えない。
今述べたように、大型公共投資にいくら財政出動したことろでそれによって潤うのは、それを吸収するゼネコンその他の利権と言う極めて限られた部分だけであるという構造それ自体が最大の問題であるのに、それは全く是正されないままである。必然、富の偏在は正されるどころか更に強化され、富める者はますます富み、富まざる者はますます貧するというからくりがそのまま放置される事になる。
今日日本の経済状況の最大の問題点はまさにそこにこそある。 そして自民の手法は、ますます一部の富裕層による富の囲い込みに寄与しこそすれ、それを解消することには全く無効と言う点で古今東西首尾一貫している。
参考までに麻生氏に始まるエコ減税において、国はベンツの自動車税まで大幅減額して富裕層に寄与したが、その分国が借金を積み増すことになり、富裕層は今度は国債の利息で儲けることになる。
国の借金900兆円とすると、一人あたり900万円、利息分1%が9万円(非生産者層(赤ちゃんや老人)を含む) となり、四人家族で年36万円の税金が、適正な財政支出ではなく、ただの利息で消えていくという状態だ。
それを受け取るのがまたも富裕層たる資産家であり、高額所得者や資産家は課税率が高いと見られがちだが、実はこういう”キャッシュバックシステム”で守られている。
因みに安倍氏は現下の円安株高を捉えてあたかも自らの主張の成果のように述べて我田引水甚だしいが、
国際協力銀行の渡辺副総裁(元財務官) 「自民・安倍総裁の発言がなくても円安だったかもしれない」
原因と結果の因果は丹念な精査の後にこそ証明されるのであって今ここでの我田引水は、自民十八番の
「悪い事は全部与党のせい 良い事は全部自党のせい」(笑)
というこれまた票目当てに最大特化されたペテン師の牽強付会である事は論を待たない。
百歩譲ってそれが安倍氏の主張のせいであったとして、お金刷り放題なんて言えば投機が大喜びするのは至極当たり前の話であり、無節操な財政出動に投機が飛びついただけの話だが、それがあるべき健全な経済の姿であるか否かは全く別の話である。
安倍氏、すなわち自民の主張が如何に現実ばなれした荒唐無稽で満たされているか、これだけでも知れようというものであるが、最も問題なのは先ほども述べたようにこの党の施策が悉く利権ムラその他、”持てる者”への局所集中に堕している点だ。同じ財政出動するなら日本未来の子ども手当のほうが、投下先が一定グループに偏在しない点と、本当に必要な所に投下できているという点だけとってもはるかにマシだ。
増税法案成立過程において、利権ムラ政党自民の支持層である富裕者層への課税強化を骨抜きにしたのもこの自民なら、福祉目的オンリーだったはずの増税分において、またしても公共投資という名のゼネコン利権集中投下への抜け道を残させたのもこの自民だ。
民主の社会保障への取り組みは、自民の主張する”大規模ナントカ!!”と比べるとどうしても地味に見えてしまうきらいがある事は否めないが、社会保障を最大優先課題とするその指向性自体は、地に足のついた堅実な考え方であり、私は間違っていないと思う。
先日も指摘したようにどこぞの自称専門家どもならいざ知らず、打ち上げ花火じゃあるまいし、派手で耳目を集めればいいというものでないのは政治においては至極当たり前の事だ。 むしろ、打ち上げ花火の華やかさに幻惑されて、その後ろの負の側面に目が行かなくなってしまう事が一番問題であるし、打ち上げ花火を打ち上げる自民ら張本人たちの狙いももちろんそこにある。 であるなら、そんな耳目を集める”派手さ”を誇張している事自体、自民が有能な集団であることではなく、撹乱をこそ党是としているまともな党でない事の何よりの証であり、実際利権とムラにまみれた政局党に過ぎない。
民主の経済対策もまた、全く問題がないわけというわけでは勿論ない。上記のような派手さもない。 しかし、これだけ国の借金を積み上げた最大の戦犯でありながら、今また性懲りもなく同じ手法を用いてでも政権に与ろうとする支離滅裂な自民よりははるかにマシであると私は考える。 社会保障重点化という指向性は経済対策としては”遅効性”なので効果が表れるのにどうしてもタイムラグが生じる事も、国民は理解する必要があるだろう。
先の政権時代、自民は先進国中まれに見る膨大な借金を積み上げて置きながら、その事に対する問題意識や反省は未だ皆無である。
今自民は、「以前とは違う!!新しい自民!!」(笑)とイメージ払拭に躍起だが、この経済対策を見ただけでも旧態依然のままであると言う事が知れようというものである。 利権に我田引水で借金を積み上げまくった政党がまともであるはずがないが、今もやっぱり旧態依然のクレイジーさだと言う事を見誤らない細心が必要だ。
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