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くる天
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【衆院選】私の検証 自民・その挙動編
[”民主主義はタダでは手に入らない!”政治・経済・デタラメディア]
2012年12月10日 17時59分の記事

そしてこの選挙における主張以上に問題にしなければならないのがこの党が何をやってきたか、の来し方、挙動部分だ。

戦後政治における自民の来し方がどれほどデタラメに満ち、本来最も国を憂える人々を駆逐して腐ってきたかについてはここでくだくだしく述べるより、孫崎氏の著書を一読いただいたほうが話が早いと思うので割愛するが、公設売春宿まで作ってプライドもGHQへつらいにまい進したのがこの政党だ。

「そんなこったろうと思った。」

『戦後日本の正体』を読んでの私の最初の感想であったが、政権あるいはその背後にある俗物どもが、如何にアメリカの御用聞きと堕し、あるいはこれを断じなければならない立場にありながら公正と中立という司法の魂を悪魔に売り渡してまさに政権の犬と化した検察と一体になって、真に国を憂い、アメリカの圧力に対抗しようとする人々に言われなき罪を被せて闇に葬り続ける事を生業としてきたかが、克明に記されているのであり、小沢氏裁判はその象徴である。

小沢裁判については稿をあらためて言及したいと思っているのでここで詳細には踏み込まないが一言だけ言及すれば、小沢氏の第七艦隊言及にも見られるように、アメリカの犬となる事を拒んだがゆえにこそ、ここまで敵視され続けなくてはならなかった側面は多分にある。そのカラクリが暴かれたのが一連の小沢裁判であり、強制審査を以ってしても無罪となったその経緯に鑑みれば、真の味方を国を挙げてバッシングしまくったというのがこの国の世論のあり方がどれほど異常か分かろうと言うものだ。
魔女狩りよろしく人格否定すら厭わないようなその有様は、もはや目を覆うばかりというような生易しいものではない。

孫崎氏の著書を見れば分かるように、戦後の政治を牛耳り続けたこの自民が主に傾注し、なした事は、米政権への阿り(おもねり)と我田引水のバラマキによる借金の積み上げ、そしてこれもアメリカの言うがままに原発を導入し、あまりにも杜撰な管理下におき、今の膨れ上がった借金と爆発した福島第一はそのあまりにも大きな負の遺産である。

この選挙期間中、安倍氏らがさかんに「古い自民党とは違う」と訴えているが、裏を返せば、本人自ら、これまでの自民党が、デタラメ千万でしたと白状しているしているようなものだ。
そして実際デタラメ千万だったのは上記の通りである。

それだけでも言語道断と言うべき体たらくだが、その狡からい利権ムラ揚げ足取りという基本的体質が少しも変わってないことを証明したのが震災後の挙動だ。
震災時この国賊自民が何をしたか。

あの大震災時、国政にあるものは与野を問わず、一致団結して挙国体制で対応にあたらなければならなかった。
しかし、自民を始めとする自称野党が専心特化したのは、対応にてんてこ舞いの政府の揚げ足取りと高みの見物、それだけだった。
例をいくつか挙げてみる。

菅氏が述べたのは2011年5月21日、複数の全国紙が、福島原発事故翌日の3月12日に、菅氏が原発への海水注入を「聞いてない」と止めさせ、結果としてメルトダウンが起こった、と報じた問題だ。
当時国のトップにあった菅氏の海水注入中断指示についてだが、

菅氏 「ある新聞社の知り合いから、『当時東電の広報担当者が新聞社やテレビ局を回り、菅が海水注入を止めさせた、という話をあちこちに言って歩いてましたよ』と聞いた」

しかし菅氏によれば菅氏自身はそのような指示は出しておらず、また実際には吉田昌郎所長が独断で注入を続行していたし、そもそも1号機のメルトダウンは事故当日の3月11日にすでに発生していた。

菅氏 「(菅氏に情報を伝えた)某新聞社は検証のためにいくつか取材して回ったところ、『どうも違うらしい』となって一切載せなかった。こないだのiPS細胞の森口(尚史氏)みたいなもんだよねえ」
http://www.j-cast.com/2012/11/11153437.html?p=1 (新宿ロフトプラスワンにおける独演会)

個人的には東電の全面撤退を阻止すべく現場にヘリで乗り込んだような菅氏が海水注入を中断する理由がどこにあるのか分からず、おそらく菅氏の言うとおりではないかと考えているが、仮にそんな指示があったとしても現場の判断で海水注入が続行されていたのは事実だ。

しかしそれを報道に先立つ形でメールマガジンなどで「万死に値する」などと批判を繰り広げていたのが当の安倍氏だ。「菅が海水注入を中断した」のデマ流したまさに超本人であり、混乱に乗じての自作自演はデマゴーグ以外の何物でもない。
そもそも震災直後の情報が錯綜している大混乱期のさなかに、真偽の定かでない情報を触れ回り、党利党略を図ること自体、悪逆非道と言うべきものであり、その悪辣さは糾弾に値する。
以降、これらの自民の”自作自演”や”揚げ足取り”は、「菅下ろし」に繋がっていくわけだが、菅氏が脱原発に動いたと時を同じくしてその動きが激化している事も見落とされてはならないだろう。

こんな話は枚挙に暇がない。

震災直後に「浜岡をさっさと動かせ!」と怒鳴ったのも自民石破氏なら、SPEEDIを知っていながら、政府の失点にするために黙っていたのも当時自民幹事長だった石原氏だ。

石原氏「(SPEEDIのデータについて)我々も知っていた。けど、黙っていたんだ。」(2011/06/06テレビタックル
http://minkara.carview.co.jp/userid/889619/blog/27727890/

政権交代したばかりの官邸がSPEEDI等放射能対応システムについてどの程度熟知していたかは不明だ。個人的にはあの大混乱のさなか、そこまで考えがすぐに回らなかった事もありうると考えているが、システムを知らずに情報発信が遅れるのと故意に隠蔽するのとは全く事情が異なる。
仮に官邸がSPEEDIを把握して隠蔽していたとしても、であれば尚更石原氏属する自民はこれを注意喚起して国民に知らしめなければならなかったはずだ。
然るに石原氏が行ったのは、悪意ある意図的黙秘だった。

要するに、相手の失点を大きくするという党利党略のためなら国や国民の命を危機に晒す事すら厭わなかったのが、震災後の自民の実体だと言う事だ。そこに故意が存在する分、悪質であり陰湿だ。
人は自分が有利になった時にこそ、その本性が現れる。

谷垣氏 「これが政治だ。」

大震災発災後、谷垣氏が菅氏の協力要請を蹴った言葉がこれだ。

あの瞬間はまさに自民が、党利党略を捨て、また原発をおっ立てまくった責任に思いを致して与党とともに国難対応に全力であたるどころか、あの国難のさなかにあってすら、姑息極まりない政局至上に精を出して、政府の協力を蹴り倒し高みの見物をするという、国賊に転落した瞬間だった。

私は、自民が自らに国賊の烙印を押したこの言葉を決して忘れない。

自民が、国民の生命安全より自党の利益を重視して連立を拒否したあの瞬間に自民の国政政党としての意味は終えた。

インドネシアスマトラ沖地震において、当時、彼の国の政権と対立関係にあり血で血を洗う戦闘を繰り広げていた独立派組織「アチェ自由運動」(GAM)は、26日のスマトラ沖地震を受けて、休戦することを明らかに した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%A9%E5%B3%B6%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87_(2004%E5%B9%B4)
戦争なんかしている場合ではないと判断したからだが、その判断は至極まっとうなあるべき判断であり、人道に鑑みて当然の態度だ。

しかるにそのスマトラ沖地震と並び類する規模の大震災に加えて原発の破綻という未曾有の事態に見舞われ、まさにかつてない国難に陥ったその時ですら、協力を惜しみ、あるいは一切の責任を政府に押し付けて高みの見物を決め込み、あるいは徹頭徹尾政府批判に明け暮れ、党利党略にまい進したのがこの自民だ。

まさに国賊だ。

これ以上の国賊もそうはない。

万死に値するわ。

インドネシアと日本と言えば、日本のほうが進んでいる先進国というイメージが一般的にはあろうが、

腐っているのはどちらか。

答えは言うまでもないだろう。

政府の対応を批判する向きが相当にあるが、一旦暴走を始めた原発をなんらの瑕疵もなく速やかに収束させられるような人間・機関がこの地球上に存在するのか。

それこそ人間が放射能耐性でも獲得しない限り生身の人間には到底不可能なのであり、それを根性論や政府機能論に置き換えるのは完全な筋違いだ。

他の政権なら速やかに収束できたと考えるのはあまりにも非現実的な酔狂というべきものだ。
誰も何も暴走を始めた原発を止めることはできない。

どころか、だ。

仮にあの時、この利権母体の自民が政権にあったらば、まさに癒着ズブズブの東電の全員退避を黙認して連鎖臨界で今頃日本は終わってただろう事、想像に難くない。当時の政権が自民以外にあったのは、むしろ不幸中の幸いであったとも言える。

そもそも今述べたように、一旦暴走を始めた原発をなんらの瑕疵もなく速やかに収束させられる事が不可能な以上、此度の原発アウトの責任は、その9割以上が、地震大国に原発を乱立させ、杜撰な管理のもとに置いたこの利権国賊政党自民にこそある。
それを棚にあげて当時たまたま政権にあり、その対応の当たらなければならなかった与党をバッシングし倒すなんぞは、まさに恥を知らない究極の厚顔無恥でなければできない悪逆非道の所業だ。

あの時この国賊自民がやらなければならなかった事は、党利党略を投げ打って政府に全面協力し、少なくとも対応にあたっている当事者を後ろから撃つような真似をする事ではなかった。
しかるにこの国賊自民はそれを平然とやってのけた。
まさに見下げ果てた根性といわねばなるまい。

この国賊野党があの国難のさなか、いの一番に考えていたのは、国の存亡などではなくまぎれもなく党利党略だと言う事、明々白々だ。

そしてそんな妄言に載せられた国民の責任も小さくはない。

一体あの震災直後菅氏バッシングに走りまくった自称メディアどもに踊らされず冷静に菅氏の対応を見守った人間がどれほどいたのか。

菅氏に罪を全て押し着せた自称メディアども及び思考停止でそれに付和雷同する国民と三位一体となって腐りきった根性の成れの果てを示したのがこの国賊自民であり、こんな芯から腐った政党が何らの咎も受けず解党もせず、国政に関わっている事自体、異常の極みだと言う事をまず国民は認識すべきだ。

福島第一は起こるべくして起こったのであり、法相田中氏が数十年前の暴力団同席問われて引責するならこの党はとうの昔に解党されなくなっていなければならない。それが筋を通すということだ。

責任を取らないですむのなら、誰でもどんなトンデモな事でもまかり通ってしまうのは当たり前だ。そしてそのトンデモ街道を営々と歩んできたのがこの国賊自民だ。

そしてそんな腐った党が、国民の物事の表面しか理解できない皮相をいいことに政策を人質にとって強請りのような手口で解散を確約させ、虚言妄言がとうとう党利党略の総仕上げとも言うべき解散にすら至らせ、今再び利権の王国を築かんと目論むというのがてしまったというのが現下の日本の状況だ。

こんな国賊自民に美しい国日本・強い国日本に言及する資格なんぞはならからない。

アメリカは改革未だ道半ばだが、オバマ氏を再選させた。
過去の負の遺産が大きければ大きいほど改革は一朝一夕にはならない。
その道中には試行錯誤も混乱も存在するが、それを疎んで自民に回帰すれば全ては元の木阿弥になる。
今国民がなすべきは救国のネコを被ったこの国賊自民に貴重な一票を投じる事ではなく、引導を渡す事に他ならない。

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