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くる天
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TALES OF  NIGHTINGALE-ブロくる
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TALES OF  NIGHTINGALE
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〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。
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『人魚姫』の系譜 〜お歌のお時間?〜
 
2013年7月31日 19時22分の記事

http://www.youtube.com/watch?v=RsGBVa1GIow

もう昨日名前出したら止まらなくなった。書く(笑)。こんなの、書くつもり全然なかったんだけど(笑)。

さっきあらためて検索したけど、カバーはいくつかあったけどちゃんとしたフルバージョン、ないなぁ…お千代さんの曲と言えば『人生イロイロ』がまず言われるけど、私的にはそれより、誰も知らない知られちゃいけない((笑)ということもないけど(笑)知らしめようがない。というべきか。)とある小説のテーマソング設定でずっと心に刻まれた作品。

あれは海峰(かいほう)と雫音(しずね)の物語。仮名。

全てを諦めていた雫音にとって海峰への思いは唯一の”執着”と呼べるものだった。

そしてそれは同時に、自己の真実に向き合おうとせず、自分に嘘をつき通す海峰にとって、唯一の”真実”でもあった。

心のままに慈しむことができず、どうしても雫音につらくあたってしまう海峰と逆らうでもなく嘲るでもなくただ淡々とそれを受け入れるだけの雫音。

そんな時間をどれほど費やしただろうか。

そんな雫音がたった一度だけ、海峰に言い返すシーンがある。
あの台詞は、全てを綺麗に諦観していた雫音が核心を突かれそうになって思わず漏らした唯一の本音だった。

しかしいくら糊塗しようとしても思いが消えるわけではない。気の遠くなるような時間を経てやがてそれは表層に形を結びはじめるが、その時既に雫音の身体は死の闇に抱かれつつあった。

唇を寄せる海峰を病気が伝染ると顔を背けて拒む雫音。なによりもそれが欲しかっただろうに。

ま、それでも唇を押し当てた海峰ではあったが残された時間は、あまりにも少なかった。

最期、自ら吐いた血で辺りをことごとく赤褐色に染めながら、もはや力の入らなくなったか細い腕で必死に海峰の背中を抱きながら「もう少しだけでいい、このままでいたい。」と生まれて初めての執着を見せる雫音と、その時の海峰の目を思えば、泣けて泣けて涙止まらんわ、もう。いくらでも泣ける。

そうと記されていないにもかかわらず、この二人が強く惹かれあっているのは冒頭からほとんど自明だった。
それを押さえ込もうとすれば、このふたりがやったように自分を殺すか全てを諦めるしかない。
この二人はもっと正直に自分の気持ちと向き合えていればもっとずっと幸せになれた。まあ、そんな簡単な事ができなくなるのが恋ではあるけれども。

海峰という雫音の執着は当時の社会コードによって閉ざされ、それはまさに血を吐いてでも殺さなければならない禁忌に転じた。雫音を蝕んだ結核は、ほとんどその”血”の象徴だ。
最期の最期に思いが交差したとはいえ、二人の、特に雫音の押し殺し続けた歳月の長さとその思いの凄絶を思えばせめてあとひと月、猶予を与えてほしかったと思わずにはいられない。邂逅してわずか数日じゃとてもじゃないけど足りはしない。

…はぁ…もう書いてるはたからダバダバ泣いちまうぜ、これ。いや、昨日何年かぶりに再生した瞬間からもうあの小説の有象無象が一気に表層にあがって収拾つかないけど。

フィクションだし、ノンフィクションでもわりと突き放して向き合うので泣くなんてまずないけど、これともうひとつ、そのふたつの小説だけは、泣かずに読むことは私にはできない。読むどころか脳裏よぎった瞬間、気持ちが波打つ。
こっちはただもう声もなくハラハラ、あっちはただもう声あげてわあわあ、でタイプは対極ではあっても、どっちも手の甲じゃ間に合わない、タオル。なのは同じ。

だから深く刻まれているにもかかわらず、それゆえに、滅多に読むことができない物語。




この曲が好きな一番の理由は、というわけで、その小説と分かち難くリンクしているからですが、敢えてあげれば一番好きなフレーズは


窓の向こうに朝が来る



どれほど時間を止めたいと願ってもひたすら流れ落ちる夜の果てに訪れる朝はまるで薄暗がりにひっそりと息をひそめる銀のナイフ。






そう。

こんな分けの分からないリアルに振り回されるくらいならこの二人のために泣いてるほうがナンボかマシ。

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フィギュアについては、個々の選手およびフィギュアというスポーツの特性についても取り上げてみたいと思っておりますが、個々の選手についての記事につきましてはなるべく客観的に捉えて生きたいと考えておりますので、ファンの方にとりまして耳あたりのいい話ばかりにはならないと思いますので、ご贔屓選手については賞賛コメントしか受け付けないという方がおられましたら、その選手についての私の記事はどうかスルーでお願いいたします。文中敬称略にて書かせていただきます。
なお、著作権は”TALES OF NIGHTINGALE”に帰属しております。無断転載等はお控えください。
以上、よろしくお願いします。


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